「サックスのケースの種類が多すぎて、どれを選べばよいか分からない」「プロはどんなケースを使っているのかが気になる」こんな悩みはありませんか?
実はサックスのケースは、かなり多くの種類が発売されていて、機能がそれぞれ異なります。
そこでこの記事では、サックス歴20年以上のプロが選ぶ、定番のサックスケースを紹介していきます。
この記事を読めば、あなたが選ぶべきケースがきっと見つかります。
ぜひ最後までお読みください。
サックスのケースの種類
サックスのケースには様々な種類があります。
具体的な商品の紹介に入る前に、これらの種類の解説をしていきます。
素材
素材は大きく「ハードケース」「ソフトケース」「セミハードケース」の3種類に分かれます。
ハードケース
ウレタンフォームやABS樹脂のような、頑丈な素材で作られているものが主流です。
サックスを衝撃から強固に守ってくれるというメリットがある一方、重くて持ち運びがしにくい、というデメリットもあります。
ソフトケース
クッション性のある布で、サックスを包み込むタイプのケースです。
ハードケースとは反対に、軽くて持ち運びがしやすいというメリットがある一方、ケースに強度がないため、楽器を衝撃から守り切れないというデメリットもあります。
サックスは繊細な作りをしているので、外への移動が多い方にはおすすめしにくいケースです。
セミハードケース
ハードケースの頑丈さと、ソフトケースの軽さをとった中間の良いとこ取りのケースです。
とはいえある程度の頑丈さはあるので、多少の衝撃からならサックスを守ってくれますので、
著者はこのセミハードケースを中心にサックスのケースを揃えています。
形状
四角型
四角型のケースはサックス本体やネックを入れてもスペースができるため、ストラップやリードケースなどの小物の収納に優れています。
またケースの外に大きな収納が準備されているケースもあり、その場合は楽譜や譜面台など大きな荷物も入るため、サックスケース1つで移動することも可能です。
サックス型
サックスのような形のケースも主流で、スタイリッシュなデザインが特徴です。
この形のケースは体積が小さくなるので、比較的軽めになる一方、小物などが入るスペースは限られます。
ケースによっては、ネックをベルの中に入れて運ぶタイプも。
サックスケース以外に、もう1つ鞄を持って移動することが多くなると思います。
背負い方
両肩で背負うタイプ(リュックタイプ)
リュックのように両肩で背負うタイプです。
四角型のケースはこのタイプが多くみられます。
片方の肩で背負うタイプ(ショルダータイプ)
片方の肩で背負うタイプはサックス型のケースに多く見られます。
他の鞄を持つのに便利です。
背負えないタイプ
セルマーの純正ケースなどがこれに当たります。
不便ですので、ケース単体で販売している商品にはほとんど見られません。
サックスケースのおすすめ9選
ここからは具体的な商品ラインナップから、おすすめの商品を紹介していきます。
BAMトレッキングケース
BAMのトレッキングケースは、軽さと堅牢性のバランスがとれたセミハードケースです。
BAM社のケースは特に堅牢性に優れていると定評があります。
大容量の収納スペースが外部についているため、楽譜や譜面台など、楽器演奏に必要なものは一式全て入るので、別に鞄を持ち歩く必要は基本的にはありません。
著者もアルトとテナーで愛用しているケースとなります。
別売りでソプラノサックス用のドッキングケースが売られているので、ソプラノ・アルト、ソプラノ・テナーのダブルケースにすることも可能です。
セルマー ライトケース
セルマーのロゴがお洒落なスタイリッシュなデザイン。
耐久性と楽器の保護力に優れた発砲ウレタン性の内装は、楽器のコンディションが狂いにくい仕様です。
収納スペースも4か所と多く、非常に使いやすく、人気の高いケースとなっています。
セルマーのロゴが入っていますが、こちらのケースも信頼のあるBAM社が制作しているので安心です。
C.C.シャイニーケースⅡ

デザイン性と安価な価格帯で人気のC.C.シャイニーケースⅡ。
何といっても様々なカラーリングがあるのが魅力的ではないでしょうか。
ソプラノからバリトンまで種類があるのも嬉しいポイント。
ハードケースではありますが、楽器とケースの間が非常に薄いため、耐久性がそこまで良くないのが評判が悪いところです。
BAGS ファイバーケース
スペインのメーカーで完全オーダーメイドで作成されているケースです。
モダンでエレガントなスタイル、高い機能性と個性的なカラーで人気のケースとなっています。
カラーバリエーションも豊富で、アルト~バリトンまでのケースが準備されています。
NONAKA 超軽量パックケース

セルマーの公式輸入代理店である野中貿易が発売しているケースです。
ある程度の堅牢性を確保しながら、軽さに特化したケースで、他のセルマーのケースと比較して、半分程度の重さ(1.4kg)を実現しています。
ネックをベルの中に収納する仕様にすることで、より小さなケースとすることができました。
GLケース
材質には軽量かつ堅牢、さらにABS樹脂よりも耐熱性、耐衝撃性に優れたポリカーボネイトを採用することで、堅牢性の高いケースとなっています。
収納スペースも十分にあり、機能性も高いケースとなっています。
キクタニ(Neptune) セミハードケース

外装はきれいな光沢のあるキルティング素材で、高級感のあるルックスが目を引きます。
リュック、ショルダー両タイプに対応。
収納も多いので、楽譜などを入れることも可能です。
GATOR(ゲーター)軽量セミハードケース

コストパフォーマンスに優れたセミハードケースです。
四角型とサックス型、どちらの種類も準備されています。
BAM ハイテックケース


最後に紹介するのは、「ソプラノ・アルトのダブルケース」「バリトンサックス用ケース」です。
ハードケースで堅牢性が高くなっています。評判の高いBAM社が制作しています。
ダブルケースやバリトンサックスケースは、楽器を入れると非常に重くなるため、倒れただけでも自重で楽器にダメージが入りやすいです。
そこでこれらのケースはハードケースにしておくことを強くおすすめします。
著者もバリトンサックスはこちらのケースを使用しています。
【紛失防止】サックスケースにつけておくと良いアイテム
最後にサックスケースにつけておくと良いアイテムを紹介します。
それは「AirTag」です。
AirTagとは、つけておくとスマートフォンからその物の位置を特定できるアイテムです。
例えば電車の網棚にサックスを忘れてしまった場合でも、サックスケースにAirTagをつけておけば位置を特定することができます。
また盗難防止にも役立ちます。
楽器ケースの外の見える位置に、簡単には外せないようなケースにAirTagを入れておけば、盗難の抑止力になります。

例えば上記の保護ケースであれば、ワイヤーを切断するか、専用の工具(六角レンチ)がないと、楽器ケースからAirTagを外すことができないため、より盗難対策効果が強くなります。
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