「サックスのストラップなんて何を使っても同じじゃない?」そう考えていませんか?
実はストラップを変えるだけでも音が変わる、それほど重要なアイテムです。
この記事では国際コンクールで上位入賞の実績のあるプロ奏者が選ぶ、おすすめのストラップを紹介していきます。
この記事を読めば、数多くあるサックスのストラップから、自分だけの1本を選ぶことができます。
ぜひ最後までお読みください。
人気のストラップ・現役サックス奏者の所感
ここでは人気のストラップについて機能の紹介と、現役サックス奏者である著者の所感をお伝えします。
ブレステイキング

サックスのストラップといったら、真っ先に挙がるのがこの「ブレステイキング」です。多くのプロ奏者も愛用しています。
著者もこのブレステイキングをメインで使用しています。
首にサックスの重さがかからず、身体に分散され、楽器を軽く感じます。
さらに胸を開くことができるので、楽に呼吸ができることを感じられるはずです。
S・M・Lとサイズがあるので、自分に合ったサイズを購入しましょう。
高価ではありますが、楽器の重さで身体を痛めてしまっては、元も子もありません。
丈夫な設計で十年以上使っても全く問題ないですし、必要な出費と割り切って購入することを強くお勧めします。
このブレステイキングの機能をさらに向上させるのがこちらの「ラップリフト」です。もちろん著者も愛用しています。

ブレステイキングが持つ「楽器の重さの軽減」「楽な呼吸」の機能をさらに向上させます。
またストラップのずれを抑制する効果もあります。
バードストラップ

おしゃれ度で言ったら、この「バードストラップ」の右に出るものはいません。
ストラップとして市販されているものもありますが、紐やフックなどのそれぞれのパーツごとにカスタマイズできる面白さがバードストラップにはあります。
さらにカラーバリエーションも豊富で、バードストラップの公式サイトでは、オーダーメイドでの注文もでき、自分だけのオリジナルストラップを作成することができます。
また他のストラップにはない、洗えるストラップ(ウォッシャブル・バードストラップ)も販売しています。
においや汚れを気にせず、末永く使えるのでこちらも人気の商品です。
おしゃれなだけではなく、機能性も優れており、著者もソプラノサックスではこのバードストラップを愛用しています。
著者のメインストラップは前述した「ブレステイキング」ですが、ブレステイキングではソプラノサックスのベルアップがやりにくいというデメリットがあります。(他のプロ奏者はブレステイキングでソプラノサックスを吹いてる方もいるので、あくまで著者の所感です。)
おしゃれと機能性を兼ね備えたおすすめのストラップです。
BG

リガチャーで有名なフランスのメーカー、BGからも数多くの種類のストラップが発売されています。
シンプルな作りのストラップですが、ネックパットの有無や紐の太さなど、様々な形状を用意。
ネックパットが太いものを使うほど、楽器の重さは軽減されるので、機能性には優れています。
デザイン重視で行くのであれば、ネックパッドが本革のものもあります。
機能性という観点からいくと、ハーネスという肩から下げるタイプのストラップも人気が高いです。

楽器の重さを上半身全体に均等に分散させることで首への負担を軽減させる形状となっています。
特にテナーやバリトンなど、重たいサックスを演奏する際、通常のストラップを使っていると首を痛めがちです。
重いサックスを使われる方は特にこのハーネスや、前述したブレステイキングをおすすめします。
ウッドストーン

こちらもリガチャーメーカーとして有名な「ウッドストーン」。
ウッドストーンの最上級モデルである「シリーズ2ネオ」は、ネックパッドの内と外で仕様のことなる最高級本革を使用しています。
そのためデザインも機能性も優れたものになっています。
首元にバーはありませんが、本革を長めに使用していることからも、首が閉まる感覚はありません。
「ソプラノ・アルト用」でS・M・L、「テナー用」でS・M・Lとサイズが分かれているのでご注意ください。
ケルブル

ネックパッドに高級本革を使用することに特徴のある「ケルブル」のストラップ。
ハンドメイドで作られ、高級なストラップとして知られています。
中でも茶色の本革と、ゴールドのフックを使った最上級モデル「ステラ・リミテッド」は他のストラップにはない、おしゃれなデザインとなっています。
ネックパッドがワイドブーメランスタイルとなっていることで、楽器の重さも感じにくく、機能性にも優れたストラップとなっています。
ヤマハ

言わずと知れた楽器メーカーのヤマハからもストラップが発売されています。
ネックパッドの内部に入れた「樹脂ボーン」が首の締めつけを防ぎ、のどを開放した状態で演奏できる機能性ストラップです。
他のストラップと比較して、安価で購入できる点が魅力です。
またその他に「持ち運びやすい」というのも、このストラップを選ぶ魅力だと思います。
著者はメインのストラップを忘れたときのために、各楽器ケースに1つずつ予備のストラップとして、ヤマハのストラップを忍ばせています。
セルマー

サックスの王道、セルマーからもストラップが発売されています。
セイフティパッド(クッション)の採用により、演奏中の首への負担をやわらげます。
可動域にはセルマーロゴがあしらわれているため、憧れる方も多いのではないでしょうか?
セルマーのストラップは「ソプラノ・アルト用」「テナー・バリトン用」と2種類発売されているので、お間違えなく。
ストラップの選び方
ストラップにお金が出せるという方は、首に楽器の重さがかからないものを選ぶべきです。
首への負担は呼吸に直結するため、極力楽なものを選ぶべきという理由です。
なのでまずは首で楽器を支えない「ブレステイキング」や「ハーネス」などを試奏してみることをおすすめします。
「ブレステイキング」や「ハーネス」が合わないと感じた場合は、ネックパッドの柔らかいものを選ぶと、首への負担が減ります。
演奏上の注意点
どのストラップを使うにしても、長さの設定には細心の注意を払うべきです。
楽器を構えたときに、首は自然な位置のままマウスピースが口に入るようにするのが、サックスの良い姿勢です。
首を曲げてマウスピースをくわえにいっては良くありません。
首を曲げて呼吸をしてみると分かると思いますが、息が吸いにくくなります。
首は息がしやすい自然な位置、まっすぐのままサックスを演奏できるようにしましょう。
ストラップとともに楽器のグレードを上げて、1ランク上の演奏を楽しみませんか?

現役プロサックス奏者がストラップを7つ、紹介してきました。
ストラップでも演奏は変わりますが、やはり楽器を変えた方が、演奏には大きな影響があります。
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