トロンボーン初心者の練習ポイントは?おすすめの練習方法や課題曲も解説!

オーケストラの中で目立つ華やかな音色を奏でられるトロンボーンは、初心者におすすめの楽器のひとつです。

「トロンボーンを始めたけど、どう練習すれば良いか分からない」「トロンボーン初心者におすすめの練習方法を知りたい」といった悩みは出てくるでしょう。

そこで本記事では、そのような悩みを解決するために、トロンボーン初心者の練習ポイントや基礎練習、課題曲などを解説します。

本記事でわかること
  • トロンボーンの特徴
  • 初心者がトロンボーンを練習する上でのポイント
  • 初心者におすすめの基礎練習
  • 初心者におすすめの課題曲

目次

トロンボーンの特徴

トロンボーンの最大の特徴は、スライド管を縮めたり伸ばしたりと動かすことによって音の高さを調整することです。トランペットやホルンなどの他の金管楽器は、ピストンやロータリー自体を押さえることで音の高さを調整します。

トロンボーンは主に中低音を担当していますが、音域はかなり広いことも特徴です。そのため、さまざまな場面で使われます。

また、スタッカートやテヌート、グリッサンドなどの奏法は得意な一方、レガート奏法は不得意です。

初心者がトロンボーンを練習する上で重要なポイント

トロンボーンを含めた金管楽器は、ここを押せばこの音が鳴るといったわけではなく、息のスピードで音の高さをコントロールします。そのため、基礎の練習はとても重要です。毎日10分でも良いので練習を続けて、感覚を掴むことが上達への近道となります。

ここからは、より早く上達するために初心者が抑えるべきポイントを3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。

重要なのは息の使い方である

先ほど伝えた通り、金管楽器は息のスピードをコントロールすることで音の高さを変えます。低い音は息のスピードを遅く、高い音は息のスピードを早くすることで鳴らします。低い音は「トォー」、中音域は「トゥー」、高音域は「ティー」のようなイメージで息を吹き込むと良いでしょう。

また、長い時間吹き続けるためには、腹式呼吸をすることが重要です。口先だけで息を吹き込もうとすると、いわゆる「バテ」が発生してしまうため、1曲しっかり吹くことは難しいでしょう。みぞおちの少し下の部分に空気を入れる感覚で、しっかりと息を吸い込むことが重要です。

正しい口の使い方や姿勢を意識する

音のスピードをコントロールするためには、口の使い方や姿勢を意識する必要があります。口を横に引っ張ると音の振動が増えて、高い音を奏でることが可能です。

また、トロンボーンは左手だけで持ち、力を入れないようにしましょう。力が入ってしまうと管の響きを止めてしまうので、せっかく素敵な音で演奏しても、音が届かなくなってしまいます。加えて、全身リラックスした状態で構えることがおすすめです。体に力が入ってしまうと、「バテ」に繋がったり、息のコントロールがしにくかったりします。

無理矢理高い音を出そうとしない

初心者によくある勘違いのひとつが、高い音を出すときに口を思い切り引っ張り、力強く息を吹き込むことです。このような吹き方の場合、確かに高い音は出ますが、音が不安定でバテてしまいます。

無理矢理高い音を出そうとすると、正しいアンブシュアの維持ができなくなってしまい、不調の原因になります。基本的には同じ口の形で吹き、息のスピードのみで高い音や低い音が出せるように練習しましょう。

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初心者におすすめな基礎練習

トロンボーンの演奏をいち早く上達させたい場合は、基礎練習が必要不可欠です。お仕事や学校などで忙しいときでも、息のコントロールの感覚を掴むためには、毎日10分で良いので基礎練習することが重要です。

「どんな練習から始めたら良いか分からない」という場合は、以下の3つの練習から始めてみましょう。

  • ロングトーン
  • タンギング
  • リップスラー

それぞれ詳しく紹介します。

ロングトーン

ロングトーンとは、金管楽器の王道ではありますが、初心者がマストで行うべき練習方法です。音に安定感を出したいときや、肺活量を増やしたいときにもおすすめな基礎練習になります。

ロングトーンは同じ音階の音を正しくピッチを伸ばす練習で、どのような音を鳴らしても問題ありません。しかし、できるだけ低い音から練習を始めて、少しずつ高音域に挑戦していくと、上達への近道になります。

また、「どれほど長く伸ばせるか」ではなく、「正しいピッチを保ちながら安定して音が出せるか」が重要です。アプリなどのチューナーを使用しながら練習することで、音が安定して出せているかを確認できます。

タンギング

タンギングとは、舌を使って一時的に息を止めることで、音の長さを調整する技術です。金管楽器の王道の基礎練習で、トロンボーンを上達させたい人にとっては必須の練習方法です。

練習する際は、タンギングを意識して実際に楽器を吹いてみてください。一音一音「トー」や「ルー」と発音しながら楽器を吹くことで、簡単にタンギングのトレーニングをすることが可能です。

また、舌を歯の裏につける感覚で行うと良いでしょう。強く音を出すよりは、音を出すスピードを意識することがおすすめです。ただし、唇で止める癖がついてしまうと、唇の負担が大きくなってしまうため、舌を早く動かす練習をしましょう。

リップスラー

リップスラーとは、同一のポジションでタンギングを使わずに音の高さを変える練習方法のことです。息を吐き続けながら息のスピードや量をコントロールして、音程を調整します。トロンボーンの中でもかなり難しい技術なので、苦手に感じている人も多いでしょう。

練習する際のポイントは、「息の圧をコントロール」することと「唇の形」「舌の位置」を意識することです。唇の微調整と音の量で音程を調整するため、それぞれの音を綺麗に出せる口の形で吹きましょう。

それぞれの音の飛び幅を感覚的に掴まなければいけないため、毎日練習して慣れることが必要です。まずは練習する際のポイントを意識して音の感覚を掴み、そのあとリップスラーの譜面を使用して練習してください。

トロンボーンを買取に出すときの注意点

ここからは、初心者におすすめの課題曲を紹介します。

1つ目は、クリスマスに耳にする機会が多い「Silent Night(きよしこの夜)」です。この曲は、4分の3拍子でワルツのリズムになります。曲のリズムがすべて4分の4拍子ではないため、少しリズムの感じ方が異なる曲の練習になるでしょう。

2つ目は、映画の曲として有名な「Pirates of the Caribbean(パイレーツ・オブ・カリビアン)」です。映画の中でもオーケストラが演奏していて、トロンボーンも入っています。この曲は8分の6拍子で、少し拍をとることが難しいです。最初は演奏が難しいと感じるかもしれませんが、楽譜を追って確認しながら練習することで、拍がとれるようになるでしょう。

3つ目は、たくさんの歌手にカバーされていて有名な「Amazing Grace(アメイジング・グレイス)」です。譜面はとてもシンプルなので、初心者でも取り組みやすいでしょう。独学の場合は、動画をみながら練習することもおすすめです。

プロに直接見てもらうことで上達のスピードを上げよう

トロンボーン初心者は、まずは音楽教室に通って上級者から直接教えてもらうことがおすすめです。

独学だと費用は最小限に抑えられますが、悪い癖が付いてしまったり、モチベーションが下がってしまったりするなどのデメリットがあります。また、ひとりひとり体格や癖は異なるので、適切な方法で演奏できているかが気づきにくいです。

GIFT MUSIC SCHOOLでは、実際に活躍しているプロの音楽家が、1on1でレッスンを行います。プロが目の前で見本を見せながら教えてくれ、何ができていて何ができていないのか、どうすれば上達するのかを言葉で説明してくれるため、早く上達することができるでしょう。

GIFT MUSIC SCHOOLでは、体験レッスンも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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