【トランペットのビブラート】かけ方・練習方法を徹底解説!

「トランペットでビブラートをかけてみたいけど、どのように演奏すればいいのかが分からない」「ビブラートはかかるけど、効果的に使えている感じがしない」このような悩みはありませんか?

トランペットはヴァイオリンやフルートと比較して、ビブラートを使う頻度は確かに少ないかもしれませんが、トランペットのビブラートには強烈な音楽的な個性があるので、効果的に使えば、一味違う演奏にすることが可能です。

そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わってきた著者が、トランペットのビブラートについて詳しく解説していきます。

この記事を読めば、トランペットのビブラートのかけ方や練習方法、どんなときにビブラートをかければ良いかなど、トランペットとビブラートについて深く理解をすることができます。

ぜひ最後までお読みください。

トランペットのビブラートのやり方・かけ方

では具体的に、トランペットでビブラートをかける具体的な方法をご紹介していきます。

トランペットのビブラートのかけ方は、次の3通りです。

  • 唇でかける
  • 息の圧力でかける
  • 楽器を揺らす

このように、トランペットでビブラートをかける方法は多岐にわたるので、自分にとって良いビブラートがかかる奏法を探していきましょう。

自分にとっての良いビブラートというのは、奏者それぞれの感性や好みが出るのもので、答えがあるものではありません。

唇(あご)でビブラートをかける方法

唇(あご)でかけるビブラートは、前述したトランペットのビブラートの3つのやり方で、最も定番の奏法と言われています。

ジャンルとしてはクラシックで主に用いられるビブラートの形です。

吹きながら「アウアウ」と言うようなイメージで、口を開けたり閉じたりする動きを加えます。

「アウアウ」と言うことで、息の出口が上下し、それが波になります。

ただし、この上下の幅を大きくし過ぎてしまうと上手くいきません。

適切な息の動かし方をじっくり研究してみてください。

注意点としては、このビブラートをかける前提として、その音が楽に伸ばせていることが必須となります。

音域的に無理のない音から練習を始めましょう。

あごを使ったビブラートは、サックスやクラリネットのビブラートのかけ方に近いやり方です。

息の圧力でビブラートをかける方法

息のスピードを速くしたり遅くしたりして、息の強弱でビブラートを行う方法です。

トランペットよりもフリューゲルホルンなどに向いているビブラートのかけ方と言われています。

フルートのビブラートに近いかけ方です。

フルートはビブラートを多用するため、この息を使ったビブラートのやり方について、かなり詳細な研究が行われています。

研究内容については、フルートのビブラートに関する記事で詳しく紹介していますので、興味のある方はご覧になってください。

>【実はお腹や横隔膜は使ってない?】フルートのビブラートを完全解説~かけ方や練習方法・より美しくかけるコツなど

楽器を揺らしてビブラートをかける方法

楽器時代を揺らして、波をかける方法です。

左手でマウスピース付近をつまんで揺らすと、微調整がしやすいかもしれません。

ポップスや演歌などにはこの方法でビブラートを行うと雰囲気が出やすいです。

ビブラートを上達するうえでの誤解や注意点

ここまでトランペットのビブラートの仕組みや練習方法を解説してきました。

しかし、この記事で掲載されているような考え方や練習法でビブラートに取り組んでいるけれどもなかなか上達しない、という方も多いのではないでしょうか?

それはビブラートに関する考え方にこれから紹介するような誤解があるからかもしれません。

ビブラートをかける・かけないだけで語らない

ある音にビブラートをかけるべきか、かけないべきかで悩んでいるトランペット奏者もいますが、ビブラートはそれだけの要素では足りず、単純なものではありません。

「ビブラートを使うなら、どのようなビブラートをかけるべきか」ここまで考える必要があります。

効果的なビブラートによって演奏を魅力的にするには、ビブラートの「深さ」と「速さ」を音楽に合わせてコントロールすることが必要です。

波の深さ・速さを可視化すると、ビブラートは大きくわけると次の4パターンに分類できます。

例えばパターンAは、ビブラートの中でも主張が弱いので、ノンビブラートに近い効果が得られます。

音量がpであったり、穏やかな箇所であっても、ノンビブラートでは味気ないと感じる部分で有効に使えます。

逆にパターンDは、感情の高ぶりや強い主張を表現でき、フレーズの頂点・高音域・音量がfのときなどに有効に使えます。

1番ビブラートの効果は高いですが、たくさん使ってしまうと、どこが盛り上がっているのかわからなくなるという、デメリットもあります。

ちなみにビブラートをかける場合、必ずA〜Dの4パターンのどこかに当てはめなくてはならない、というわけではありません。

あくまでこの4つは目安であって、例えばA.〜B.の間くらいでかける、という選択肢もありです。

こうすることで、無数のビブラートのパターンができます。

ビブラートは音楽の主役ではない

ビブラートはあくまで音楽表現のサブ的な要素である、と考える方が良いです。

著者はビブラートのことを、ステーキで言うところのスパイス程度に考えています。

プロや上級者の演奏を聴いて感動するのは、ビブラートがあるからではありません。

美しい演奏には、前提として美しい音色・美しい音楽表現が必ずあります。(著者はこれらをステーキのメインである「肉」と考えているわけです。)

「ビブラートをかければ、ビブラートの上達さえすれば、美しい演奏になる」と考えているトランペット奏者もいるかもしれません。

音楽的に吹けていないのにビブラートをかけても、ただの波になるだけで、効果はほとんどありません。

ビブラートに頼りすぎたり、過度に期待するのはやめましょう。

ただし、「音楽的に美しい演奏がノンビブラートで演奏できるまで、ビブラートの練習に一切取り組んではいけない」というわけではありません。

ビブラートを習得するにも時間がかかるため、どちらも並行して磨いていくようにしましょう。

良いビブラート・良い音楽をイメージできているか

「トランペットを演奏するのは好きだけど、聴くのはそこまで好きじゃないし、実際にあまり聴いていない」、レッスンをしていると時々、このような奏者を見かけます。

良い音を聴かないという状況では、余程の天才でもない限りはっきり言って上達することはかなり難しいです。

なぜなら、その奏者の頭の中に「良いビブラート」「良い音色」というのがイメージできていないからです。

イメージ力は良い音を聴くことによってのみ身につけることができます。

イメージできない音は、どれだけ練習しても習得することはできません。

良い音楽を聴くことも1つの練習、と思って取り組んでみてください。

特にトランペットは、ビブラートのかけ方が複数ありますが、どのビブラートを使うかはあまり問題ではありません。

それよりも奏者自身が「こう聴かせたい」というイメージ通りに演奏ができているかの方が、はるかに重要です。

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