フルート低音域の出し方~タンギングのコツや練習方法まで徹底解説

「フルートの低音が出ない」「きれいに低音域を出したい」このような悩みはありませんか?

実は低音域の吹き方には明確なコツがあり、それを理解していないと練習をしていてもなかなか低音域を扱うことはできるようになりません。

そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、フルートの低音域を出すコツ、きれいな低音域の吹き方などを詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、フルートの低音域の奏法を理解することができ、上達が早くなりますので、ぜひ最後までお読みください。

(大前提)楽器の状態を確認する

これからフルートの低音域を出すための演奏方法について解説していきますが、その前に確認してほしいのが、「楽器の状態が適切であるか」という点です。

いくら正しい演奏方法を身につけたとしても、楽器の調整不良があると、結果的に低音域を出すことができなくなってしまいます。

なぜならフルートを吹いていると、目には見えないですが徐々にキーのふさがりが悪くなっていくからです。

キーを押して正しくふさがっているようには見えますが、実は完全にはふさがっておらず、息が漏れてしまっていることがあります。

低音域は特に数多くのキーをふさいだ状態で演奏しますので、楽器の調整による影響が大きくなりやすい傾向です。

調整不良を回避するには日々のメンテナンスだけではできません、定期的にリペアマンに調整をお願いする必要があります。

理想的には半年に1度、長くても1年に1度程度はリペアマンによる調整をお願いした方が良いです。

定期的に、短いスパンで調整に出せば出すほど、調整にかかる納期は短くなりますし、1回あたりの料金が安くなる傾向があります。

フルートのリペアやメンテナンスについては、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

>フルートのメンテナンス~自分でできるメンテナンスから、リペアに出す頻度まで

フルートの低音域の吹き方

では、楽器の調整がきちんとできている前提で、今度はフルートで低音域を出すためのコツをお伝えしていきます。

優しい息づかいで演奏する

フルートの低音域を演奏しようとしたときに、音が裏返って狙った音より高い音になってしまう経験、ありませんか?

これは息のスピードが速すぎるからかもしれません。

息のスピードを落としたまま、息の量を増やすのは難易度が高いです。

始めは小さい音からで良いので、まずは音がひっくり返らない感覚をつかんでみてください。

ひそひそ話しをするようなイメージの息づかいが近いかもしれません。

そこから徐々に音量を上げていけるように練習していきましょう。

音量を上げるには息の量が必要不可欠ですが、息の量を増やすのに伴って、息のスピードが上がってしまわないように注意してください。

アパチュアの大きさを調節する

「アパチュア」とは息の通り道である口の穴の大きさのことを表します。

一般的にアパチュアは、フルートの歌口よりも小さい方が良いとされています。

では、アパチュアは小さければ小さい方が良いのかというと、そう単純な話しではありません。

特に低音域を演奏する際には、小さすぎるアパチュアは不利になるからです。

小さなアパチュアは息のスピードが上がりやすく、大きなアパチュアは息のスピードが遅くなりやすい傾向があります。

ホースから水を出す光景をイメージしてみてください。

水の出す量を変えなくても、ホースの先端をつまんで、水の出口を狭くすると、水圧(水のスピード)が上がるのと同じ仕組みです。

フルートで低音域を出す場合は、息のスピードが遅い方が有利と前述しました。

そのため、アパチュアが小さすぎるのも低音域を出すのが難しくなってしまうのです。

口の力を入れず、リラックスしてアパチュアを作ることで、低音域は鳴りやすくなります。

フルートの低音域のタンギング・立ち上がり

特にフルートの低音では、タンギングやスタッカートを行う際に、音が汚くなってしまったり、裏返ってしまったりする悩みはありませんか?

この原因は「タンギングが強すぎる・舌の動きが大きすぎる」ことが挙げられます。

強いタンギングというのは、舌に力が入り、舌が硬くなってしまっているようなタンギングのことです。

この強いタンギングで、舌の動きを大きくしてしまうと、どの音域でも美しいタンギングはできませんが、低音では音すら出なくなってしまい、影響が大きく出てしまいます。

フルートのタンギングについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

低音域に限らず、全ての音域でタンギングの質を向上されるヒントが詰まっています。

>【完全解説】フルートのタンギング~やり方や速いタンギングのコツ、練習方法からダブル・トリプルタンギングまで

低音域の練習法

フルートの低音域の正しい奏法が分かったところで、次は実際の練習方法について解説していきます。

中音域から半音ずつ音を下げて、感覚をつかむ

いきなり出しにくい低音域の音(ファより低い音など)から練習しても、なかなかうまくいきません。

まずは比較的出しやすい、五線の真ん中のシの音あたりから、半音ずつロングトーンで下がっていきます。

息のスピードを上げすぎないように注意しながら、練習していきましょう。

音を下げる際に、より優しい息で吹くつもりで練習するのがコツです。

この練習方法は、フルートの名著である「ソノリテについて」というエチュードにも掲載されています。

低音域に関わらず、全ての音域での音作りに有益なエチュードですので、興味のある方は購入してみてください。

また「ソノリテについて」以外にも、フルートの名エチュードはたくさん発売されています。

興味のある方は、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

>【フルートのエチュード】難易度・レベル順に特徴を徹底解説~アルテ・ケーラー・ガリボルディ・ジャンジャン他

タンギングせずに息だけで音を当てる練習

低音域をタンギングをせずに、スタッカートのように短く演奏します。

この練習の目的は、低音の当たる位置を探すために行うものです。

歌口の幅や厚みを存分に使うようにして演奏できると、豊かな響きの低音域を鳴らすことができるようになります。

繊細なコントロールが必要になってくるので、難易度は高いですが、ぜひチャレンジしてみてください。

低音域を出しやすい、グレードの高い楽器に買い替えてみませんか?

ここまで解説してきた奏法でも低音域を出すことはできますが、やはりグレードの高い楽器で演奏した方がさらに低音域が出しやすいもの。

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