フルートはクラシックの世界だけでなく、ジャズの世界でも魅力を放っています。
ジャズフルート好きな方はもちろん、実はクラシックをやっているフルート奏者にとっても、ジャズフルートの世界を知ることで、感性も磨かれ、より良い演奏ができるようになります。
そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、ジャズフルートの奥深い世界について紹介していきます。
この記事を読めば、ジャズフルートに関する情報を網羅的に手に入れられること間違いなしです。
ぜひ最後までお読みください。
フルートで演奏したい、かっこいいジャズの名曲・メロディ
ジャズフルートで演奏されることが多い名曲をここでは紹介していきます。
クラシックのフルートとは一味違った雰囲気を味わってみてください。
Take Five(テイク・ファイヴ)
CMソングなどにも採用され、ジャズでも最も有名な曲の1つとして挙げられるTake Five。
原曲はデイヴ・ブルーベック・カルテット(サックス・ピアノ・ドラム・ベースの編成)によって初演されましたが、フルートを含め、様々な編成で演奏され、愛されているジャズのスタンダードナンバーです。
曲名の由来にもなった、珍しい5/4拍子の使用でも有名となっています。
Fly Me to the Moon(フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン)
ジャズのスタンダードナンバーの1曲で、日本語訳をすると「私を月に連れて行って」となります。
本作を発表した1960年代、アメリカはアポロ計画の真っ只中にあり、本当に「月に連れて行ってもらえる」のは「非常に近くまで迫っている、近未来の出来事」でした。
2013年にサントリーウイスキー山崎のCMソングに採用されたこと、2019年に歌手の松田聖子さんがカバーしたことで一躍有名となりました。
Summertime(サマータイム)
ポピュラー音楽とクラシック音楽の両面で活躍した、アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウィンのオペラ「ボギーとぺス」のためのアリアです。
現在はこのSummertime単独で演奏されることも多くあります。
原曲は歌ですが、ものすごく多くのカバーが発表されており、ジャズだけに限らず、クラシックやロック、ディスコなどにもアレンジされています。
Autumn Leaves(枯葉)
1945年にシャンソン(フランス語の歌曲)として作曲されましたが、現在ではシャンソン以上に、ジャズのスタンダードナンバーとしての知名度が高くなっている1曲。
ジャズ・テナー・サックス奏者のスタン・ゲッツ氏が録音を行ったことで、ジャズでも爆発的に人気のナンバーとなりました。
ジャズフルートの名奏者
サックスの持ち替え楽器としてフルートがジャズの世界に登場することは多いですが、ジャズフルートをメインにする奏者もいます。
ここではジャズフルートの名奏者・巨匠を紹介していきます。
ハービー・マン
アメリカのジャズフルート奏者。
キャリアの初期はテナーサックスやクラリネットも演奏していましたが、20歳を過ぎるころからは、フルート1本で演奏活動を行います。
フュージョンあるいはワールドミュージックの初期の開拓者とされ、欧米にボサノヴァを流行らせるきっかけをもたらしました。
その後もキャリアを順調に歩み、1960年代以降のフルートを用いる最も秀でたジャズ・ミュージシャンと目されます。
1950年代からレコーディングを数多くこなし、彼がリーダーのオリジナルアルバムは100枚前後という驚くべき枚数のレコード・CDをリリースしてきました。
キャリアの後期には、演奏家としてだけではなく、プロデューサーとして多くの新人音楽家を発掘。
2003年には前立腺がんにより、惜しまれつつも73歳で生涯を終えました。
ヒューバート・ロウズ
アフリカ系アメリカ人のフルート奏者。テキサス州ヒューストンで音楽一家に生まれ、兄弟は全員、何らかの形で音楽活動に参加しています。
1970年代にグラミー賞に3回ノミネートされている名フルート奏者で、この記事を書いている2026年5月現在もなおご活躍をされています。
ジャズがメインのフルート奏者ですが、過去にはニューヨーク・フィルなどにも参加しており、ジャズとクラシックの両分野で活躍している点に特徴のある奏者です。
フランク・ウェス
アメリカ出身のフルート奏者兼サックス奏者。
1950年代初頭から1960年代にかけて、最も著名なビッグバンドの1つであるカウント・ベイシーのバンドで過ごしたことは大変有名です。
サックスの方が演奏機会は多かったようですが、卓越したフルートの技術や音色から、フルート奏者として有名になっていきました。
彼のフルートは、カウント・ベイシーの音楽に新しい色をもたらしたと高い評価を受けています。
2013年10月30日、腎不全に関連する心臓発作により他界されました。
赤木りえ
日本を代表するカリビアンフルートの第一人者。
カリブ海と日本を拠点に両地域で、今なお活躍をされています。
キャリアはクラシックからスタートさせているのも特徴で、日本一の音楽大学である東京藝術大学時代は、クラシックを学び、確かな技術を培いました。
現在ではジャズ、ソウル、サルサだけでなく、癒し、ニューエイジ、現代音楽など幅広いジャンルの演奏活動をなされています。
『赤木りえフルート曲集』(音楽之友社)や、『レッツ・プレイ・フルート』(音楽之友社)、『やさしいフルートの吹き方』(成美堂)など、著書の出版も行ってきました。
ジャズフルートの奏法について
フルート奏者に馴染みの深いクラシックというのは、次のような特徴があります。
- 透明で深い音色
- 丁寧な音の出だしと余韻を持った音の切り
- 深いビブラート
- 楽譜に忠実な演奏
しかし、これまで紹介してきたジャズフルートの音を聴いてくださった方は薄々感じているかもしれませんが、これらのクラシックの要素はジャズのフルートには基本ありません。
あえて音色にムラを出したり、雑音や空気音を混ぜてみたり、音をの切りを舌で行いぶつ切りにしたり、あえて楽譜通りに吹かずにアレンジを加えたり。
これはフルートの技術的な練習ももちろん必要ですが、ジャズに多く触れる時間を取ることも練習と同じくらい重要になってきます。
何よりも大切なのはどのように演奏するかのイメージを持つこと
これはジャズフルートだけでなく、クラシックも含めどんなジャンルの音楽に取り組む場合であっても同じことが言えますが、どれだけ技術を磨いても、イメージできない音は決して出すことはできません。
では演奏のイメージを持つにはどうすればいいのか、それは良い音楽を聴き続けることです。
ジャズフルートがやりたいのであれば、これまで紹介してきたジャズフルートの音源を含め、数多くの音を聴くこと。
フルートソロだけでなく、ビッグバンドや他の楽器の演奏を聴くのも効果的です。(クラシックのフルート奏者が、オーケストラやヴァイオリンを聴くのも効果があります。)
特にクラシックにしか触れていないフルート奏者にとっては、ジャズ特有のリズム感・アクセント・音色・グルーブなど、身体に沁み込むまで聴き続けるようにしてみてください。
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