フルートには数多くの世界的な名曲があること、そしてその名曲のタイトルやどのようなメロディーなのか、みなさんはご存じですか?
実は世界的な名曲を聴いてみる、実際に演奏してみることで、感性も磨かれ、より良い演奏ができるようになります。
そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、フルートが活躍する、世界的な名曲を紹介していきます。
この記事を読めば、フルートに対しての感性や見識が深まること間違いなしです。
ぜひ最後までお読みください。
フルートのクラシック有名曲~フルート協奏曲
まずはフルートの独壇場となる、協奏曲から紹介します。
協奏曲とは、フルートやピアノ・ヴァイオリンなどの「独奏楽器」とオーケストラが掛け合いながら演奏する音楽形態のことです。
独奏楽器であるフルートは、当然のごとく目立ちますし、高い技量が求められることもあります。
フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313(モーツァルト)
フルートの協奏曲の中で、最も有名な楽曲と言って差し支えないでしょう。
モーツァルトがフルートを嫌っていたのは有名な話しで、この楽曲もモーツァルトが自発的に書いたわけではなく、依頼に基づいて書いたものとされています。
それもそのはず、モーツァルトが生きていた時代のフルートは、音程も操作性も悪かったことが大きな原因です。
(フルートの歴史に興味のある方は、こちらの記事も読んでみてください。)
>【フルートの歴史】現代フルートの完成までの歩みと各メーカーの取り組みについて(ムラマツ・ヤマハ・ミヤザワ・ヘインズ)
しかし、そこは歴代屈指のメロディメーカーであるモーツァルト、そのような当時の楽器のハンデをものともせず、現代でも演奏される機会の多い、魅力的な楽曲に仕上がっています。
なお、モーツァルトは別のフルート協奏曲である「フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314」も作曲しています。
しかし、第2番は完全オリジナルの第1番とは異なり、既存の作品である「オーボエ協奏曲 ハ長調 K. 314」を手直ししただけの楽曲となっています。
どちらかと言えばオーボエで演奏されることの方が多いでしょう。
フルート協奏曲(イベール)
イベールはフランス生まれの、20世紀を代表する作曲家です。
様々な楽曲を手掛けていますが、フルートを含む多くの木管楽器奏者に特に愛され、演奏会などで彼の曲を多く取り上げている印象があります。
イベール作曲のフルート協奏曲は、先ほど紹介したモーツァルトの並んで最も有名なフルートとして知られています。
20世紀に作曲されたということもあり、独創フルート・伴奏オーケストラともに、かなり高い難易度で作曲されていることが特徴です。
フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K. 299 (297c)(モーツァルト)
これも前述したフルート協奏曲と同様、モーツァルトが依頼によって書いた協奏曲です。
タイトルを見ても分かるように、フルートとハープという2つの独奏楽器を用いた形式となっています。(なお、この楽曲のように複数の独奏楽器とオーケストラが演奏する楽曲形式を「協奏交響曲」と呼んでいます。)
この楽曲の大きな特徴として、協奏曲の割に難易度がそこまで高くない、という点です。
これはフルート・ハープ共にこの時代では未完成で、現代のように柔軟に演奏できないという点もありましたが、何よりも独奏者として指定された奏者がアマチュアであったことも、高度な演奏技法を使えない大きな要因だったと言えます。
それでも天才モーツァルトの書くメロディーは美しく、ハ長調の明るく親しみやすい楽曲から多くの奏者によって演奏されています。
2楽章だけ単独で、アンコールピースなどにする機会も多く見かける印象です。
フルートのクラシック有名曲~オーケストラの中の楽曲
次にオーケストラの中の楽曲から、とりわけフルートが目立つ有名曲を紹介していきます。
協奏曲と比較すると、難易度的には下がるものも多いので、初心者の方であってもチャレンジしやすいかもしれません。
「アルルの女」第2組曲より「メヌエット」(ビゼー)
フランスの作曲家であるビゼーが、同名の短編小説「アルルの女」を題材に書いた全27曲の楽曲を書きました。
それをもとに編曲された2つの組曲が、現代では演奏される機会が多いです。
その中でも第2組曲の中の第3曲であるこの「メヌエット」は、アルルの女の中でも特に有名な楽曲で、多くのフルート奏者にとって憧れの曲となっています。
ハープの伴奏によるフルートの独奏から始まり、次第に他の楽器が加わっていき、最後は冒頭のフルート独奏に戻るという楽曲構成になっています。
シンプルなメロディーですが、跳躍がやや難しく感じるかもしれません。
「カルメン」組曲より第3幕への間奏曲(ビゼー)
先ほど紹介したアルルの女同様、ビゼー作曲の楽曲です。
世界で最も人気のあるオペラとされる「カルメン」の第3幕が始まる際に演奏されます。
ハープの分散和音にのって、牧歌的なフルートソロが奏でられます。
もともと先ほど紹介したアルルの女のために書かれた楽曲でしたが、最終的にはカルメンに転用されました。
「ペールギュント」第1組曲より「朝(朝の気分)」(グリーグ)
ノルウェーの作曲家であるグリーグが書いた、戯曲『ペール・ギュント』のために作曲した劇付随音楽。
全27曲をもとに編曲された2つの組曲版が、現在では多く演奏されています。
第1組曲の1曲目である「朝(朝の気分)」は、モロッコ海岸の朝の情景を描写して書かれています。
穏やかな朝の霧がかかったような幻想的な風景を想像していましたが、実は大儲けしたペールがモロッコの山師に騙され、有り金を奪われるというシーンの楽曲であるということをこの記事を書くにあたり知り、驚いたところです。
楽曲はフルートのソロから始まり、オーボエとの掛け合いを経て、ユニゾンに向かいます。
最終的には冒頭のフルートソロに戻り、曲が静かに終わっていきます。
牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー)
フランスで最も影響力を持った作曲家として名高いドビュッシーの出世作と言われる有名な楽曲。
「牧神の午後」(半獣神の午後)という詩にインスピレーションを受けて、作曲されました。
ここに登場する牧神の象徴である「パンの笛」をイメージする楽器としてフルートが採用されたことから、フルート吹きにとって重要なレパートリーとして演奏され続けています。
冒頭のフルートソロは中音域の「ド#」からスタートするのが大きな特徴です。
この音はフルートにとって響きが悪く、音色に華もない、いわゆる出しにくい音域と言えるでしょう。
しかし、この音を逆手にとって、けだるく、ぼんやりとした牧神のまどろむ雰囲気を効果的に表しています。
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