「サックスを始めてみたいけど、難しいのかな?」こんな疑問はありませんか?
実はサックスは、派手な見た目をしていますが、音を出すのが最も簡単な管楽器とされています。
この記事では、サックス歴20年以上で、講師も行っている著者が考える、サックスの難易度について、独学でできるのかなどを解説していきます。
この記事を読めば、サックスを始められるのか、独学で学び続けることができるのかを知ることができます。
ぜひ最後までお読みください。
サックスは難しい?
サックスは実際に難しいのか。その結論を言うと「始めるには簡単だけど、突き詰めると難しい」ということになります。
サックスは一般的には簡単な管楽器と言われています。
その理由はまず「音の出しやすい」という特徴があるからです。
「アンブシュア」と言う口の形に慣れるまでは時間がかかりますが、初心者であっても1時間かからずに音を出すことはできるようになります。
また、「運指が容易である」という特徴もサックスが簡単と言える理由の1つです。
音楽の授業で誰もが演奏するリコーダーとほとんど同じ運指であることで、どんな方にも馴染みのある運指です。
それに管楽器の中では新しく開発された楽器ということで、運指も他の楽器と比べてシンプルで分かりやすくなっています。
これらの理由から、他の管楽器と比較すると、「サックスは簡単」ということができると思います。
しかし、ある程度サックスが吹けるようになってくると、この音の出しやすさが仇となってきます。
「音が出しやすい」ということは、裏を返せば「どんな吹き方をしても音が出てしまう」と言い換えることができてしまうのです。
つまり、正しい演奏法からは程遠い吹き方でサックスを演奏していたとしても、なまじ音が出てしまうため、その奏法が正しくないということに気が付きにくい。
他の管楽器であれば、正しい演奏法から程遠い吹き方で演奏すれば、音さえ出ないので、どんな初心者であっても「その奏法が間違えである」ということに気が付くことができます。
「音が出しやすい」という一見メリットに聞こえる事実は、デメリットにもなり得るということを覚えておいてください。
そのため、感動的な音色を出すにはかえって難しいとも言えるのです。
良い音を出すにはまずアンブシュアを整えることが大切になります。アンブシュアに関してはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
>【初心者向け】サックスのアンブシュアの作り方・吹奏楽奏者必見!
サックスの種類による難易度の違い
扱うサックスの種類によって、難易度は大きく変わってきます。
最も簡単なのは「アルトサックス」です。操作性がサックスの中で最も優れています。
どのサックスから始めようか悩んでる方には、このアルトサックスから始めることを強くお勧めしています。
まずはアルトサックスを学んでおけば、他のサックスへの移行もスムーズに行うことが可能です。
音楽大学などで専門的にサックスを勉強している方も、アルトサックスを中心に勉強し、他のサックスに必要に応じて持ち替えています。
逆に一般的なサックスの中で最も難しいのは「ソプラノサックス」です。
息のコントロールの難易度が高いですし、少し奏法が乱れるだけで、音程が大きく動いてしまうためです。
もちろんソプラノサックスに強い愛着があり、ソプラノだけを練習したい、ということであれば、ソプラノサックスから始めることも可能ではあります。
なおサックスの種類については、こちらの記事で詳しく解説しています。
サックスの曲は難しい?
サックスの曲は、特にクラシックのサックスのために書かれたオリジナル曲は非常に難しい傾向にあります。
これはサックスが作られたのが、他の楽器と比較して近年であることが原因です。
時代が現代に近づくほど、一般的に楽曲は複雑になっていきます。
そのため、サックスのために書かれた曲は他の楽器のオリジナル曲に比べて難しい傾向があります。
また、サックスがもつ特徴として、機動性や俊敏性があるため、複雑な連符の曲を好んで作曲者が書いたとも言えるのです。
一方でサックスはその見た目のかっこよさから、新たに楽器を始めてみる人の中で非常に人気を誇っています。
そのため、各出版社からは人気のポップスや歌謡曲、映画音楽などを易しくアレンジした、初心者でも取り組みやすい曲集を数多く出版しています。
まとめると、サックスのためのオリジナルで書かれた楽曲は難しいものも多いが、簡単なアレンジの楽曲も数多く出版されているため、どのレベルの奏者にとっても、多くの楽譜が手に入れられる状況にあるということができるでしょう。
独学でサックスを学ぶことは可能?
「どこまでのレベルを目標としたいか」という点に尽きるでしょう。
一般的な吹奏楽部で普通に活動したい、出版されている簡単な楽譜を演奏できるようになりたいといったレベルでしたら、独学でも十分可能であると考えます。
しかし、感動的な音を出したい、レベルの高い楽曲にチャレンジしたい、と言うことであれば独学は難しいと言わざるを得ません。
もちろんどのレベルを目指すのであっても、独学よりもレッスンを受講する方が、圧倒的に早く目標に近づけるというのは言うまでもありません。
なぜなら、独学では今まさに必要としている情報を得ることが難しいからです。
昨今はホームページやYouTubeなどで、サックスの演奏法に関する情報が一昔前よりも得やすくなったことは事実です。
しかし、どの情報が今の自分に必要な情報なのか、独学であれば自分で取捨選択しなければなりませんが、これが非常に難しいと言えます。
レッスンを受講すれば、必要な情報をすぐに入手することが可能です。これは大きな差になります。
また、レッスンであればより深い情報が手に入れられるというメリットもあります。
巷で発信されている情報は、母数の多い初心者に向けていることが多いです。
自分自身が上達してくると、発信されている情報に物足りなさを感じるタイミングが必ずやってきます。
著者自身の話しをすると、私はサックスを始めてから10年ほどは独学で学んできました。しかし、独学時代はオーディションでも落選続きで、充実したサックスライフが送れていたとは言えませんでした…
しかし、レッスンを受け始めると状況が一変します。日本を代表する吹奏楽団に入団し、レコーディングなどの大きな本番をこなせるように。
そして今ではプロのサックス講師として活動を続けています。これは全てレッスンがあったからだと自負しています。
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