トランペットのマウスピースの選び方~ヤマハ・Bachで初心者が使うべきマウスピース

「より良いトランペットの音色を目指したい」「ヤマハやBachのマウスピースの評判がいいけど、どのマウスピースを使うべきかが分からない」このようなお悩みはありませんか?

実はマウスピースは、楽器本体以上に音色や演奏に与える影響が大きい重要なアイテムです。

そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、トランペットのマウスピースについて、それぞれのモデルの特徴などを詳しく解説していきます。

この記事を読めば、あなたに合ったマウスピースを選ぶことができ、より自分のイメージに近い音色を出すことができるようになるはずです。

ぜひ最後までお読みください。

トランペットのマウスピースの名称

トランペットや金管のマウスピースは、「リム」「カップ」「スロート」という3つの部位があり、ここのサイズがマウスピースの品番によって変わることで、音色や吹奏感などの違いが生まれます。

自分の力量や好みの音色が出しやすい「リム」「カップ」「スロート」のモデルを選ぶことが必要です。

リム

リムとは、唇を直接当てる部分です。

リムの内径と厚さによって、マウスピースの特徴は変わってきます。

  • リムの内径が小さい→高音が出しやすいが、音量は小さくなりやすい
  • リムの内径が大きい→低音域が出しやすく、音量が大きくなりやすい
  • 厚いリム→長時間の演奏をしやすいが、コントロールが難しい
  • 薄いリム→コントロールはしやすいが、疲れやすい

カップ

カップとは、リムの下にあるおわん型の部分です。

カップの深さによって、マウスピースの特徴は変わってきます。

  • 浅いカップ→高音域が出しやすく、華やかな音色
  • 深いカップ→低音域が出しやすく、暗めの音色

スロート

スロートとは、カップの下にあるパイプの入り口です。

スロートの太さによって、マウスピースの特徴が変わってきます。

  • 細いスロート→息の抵抗が強く、疲れにくい
  • 太いスロート→息の抵抗が少なく、疲れやすいが大きな音量が出しやすい

実際のマウスピースの品番とサイズの見方

例えばBachのマウスピースに、「3C」「5C」「7C」という定番モデルがあり、品番を聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか?

この数字が小さくなればなるほど、口径のサイズが大きくなっていきます。(数字が小さいほど、マウスピースの中に入る唇の量が増えていくということです。)

またアルファベット部分は、カップ数を表しており、Cカップが標準とされています。

A・Bはより深いカップに、D以降はより浅いカップになっていくという読み方になります。

マウスピースの選び方

ここまで見てきたように、マウスピースのサイズによって、様々な特徴あり、吹奏感にも違いが出てきます。

「トランペットのマウスピースは、種類が多すぎてどのように選べばよいか分からない。」

このような疑問はもっともです。

マウスピースを選ぶためのヒントを解説していきます。

重要なのは「楽に吹ける」こと

安易に高い音が出しやすいマウスピースに手を出したくなりますが、裏を返せば低い音は出しにくい、ということになります。

また、いくら高い音が出しやすいといっても、音色が好みでない場合はそのマウスピースを選ぶでしょうか。

著者がおすすめするのは「楽に吹ける」マウスピースです。

高音域も低音域もどちらも出せなければいけないし、音色も自分好みのものが良い、さらにはスタミナが持つ、長い時間吹けるマウスピースであってほしい。

これらは全て、奏者側のテクニックが土台となります。

だからこそ、奏者が楽にコントロールできるマウスピース、という観点で選ぶべきだと考えます。

もちろんこれは唯一無二の答えがあるわけではなく、奏者の力量や唇の厚さなどによっても変わってくる部分です。

長い期間をかけて選ぶ

主要なメーカーのマウスピースの各モデルを実際に吹いてみて、良さそうなものは思い切って購入してしまうことをおすすめします。

最初は少し違和感があったとしても、期間をかければだんだん唇に合ってくる、というのは決して珍しい話ではありません。

とはいえ、何でもかんでも買うべき、と言っているわけではないので誤解しないでください。

明らかに合わないマウスピースは存在しますし、前述したように楽に吹けないマウスピースは候補から除外すべきです。

マウスピースには個体差があるケースも

全く同じメーカー・型番のマウスピースであったとしても、品質が微妙に異なり、実際に吹いてみると個体差を感じるケースがあります。

そのため同じマウスピースであっても、可能な限り複数本の中から選定できることが理想です。

ただし、個体差を気にし過ぎても良くはありません。(サックスやクラリネットといった木管楽器のマウスピースと比較すると、個体差はかなり小さいと言われています。)

自分に合ったマウスピースのモデルを選ぶことが先決ではありますが、頭の片隅に置いておいてください。

初心者におすすめのマウスピース

具体的に初心者におすすめするマウスピースについて、具体的なモデルを紹介していきます。

「初心者向け」とされるモデルは、各メーカーで出しているマウスピースの中でも、比較的小さめのモデルとなります。(初心者向けのマウスピースよりも更に小さいモデルもありますので、「比較的」という表現を行いました。)

とりあえず初心者の方は、ここで紹介するモデルを基準として練習し、トランペットの奏法に慣れてください。

「自分に合うマウスピース探し」は、奏法が少しずつ固まってきた次のステップです。

Bach 7C

Bachの楽器を購入すると、付属でついてくるマウスピースがこの「7C」です。

輝かしい音色を持ち、高音域も比較的出しやすいモデルとなっています。

ヤマハ 11B4・11C4

ヤマハで初心者向けのマウスピースとして知られているのが、「11B4」「11C4」の2つのモデルです。

11B4も11C4もリム内径は同じですが、 カップの深さが異なります。

11B4はカップがやや浅め、11C4はカップがやや深めのモデルとなっています。

マウスピースに過度な期待をすべきではない

残念ながらトランペットにおいては、マウスピースを変えることで、劇的に演奏が変わるということはありません。

例えばサックスやクラリネットは、音を出すための振動体がリードとなるため、リードの出来は演奏に大きく左右されます。

そのため、リードの選定方法や育て方・削り方までも、他の奏法と同じように練習・勉強をしていきます。

一方でトランペットは振動体は自分の唇で、奏者次第という側面が強いです。

自分に合ったマウスピースをより上級モデルの楽器で吹こう!

自分に合うマウスピースで演奏することでより良い音を手に入れることができますが、やはりグレードの高い楽器で演奏した方がさらに良い音が奏でられるもの。

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