「トランペットの種類がたくさんあって、どれを選べばいいのかわからない…」「初心者だから、種類の違いがよく分からなくて不安…」
そう思っている方もいるのではないでしょうか?
トランペットの種類は主に4つに分類され、それぞれの特徴を理解することで、自分の目的や演奏スタイルに合った最適な楽器を選ぶことができます。
この記事では、B♭トランペットを中心に、各種トランペットの特徴や音色の違い、そして初心者が購入する際の選び方のポイントまで、詳しく解説していきます。
トランペットの基本的な種類と特徴
吹奏楽の花形で、ソロパートがある曲も多いトランペットですが、トランペットもたくさんの種類があります。
ここでは主に使用されている4種類のトランペットを紹介します。
B♭トランペット:スタンダードなトランペット
吹奏楽やジャズバンドで最も一般的に使用されているB♭トランペットは、初心者からプロフェッショナルまで幅広く愛用されている楽器です。
基本となる音がB♭音に設定されており、温かみのある柔らかな音色が特徴です。
演奏のしやすさと汎用性の高さから、学校の吹奏楽部でも標準的に使用されています。
特に初心者にとって、B♭トランペットは息の通りが良く、比較的少ない力で音を出すことができるため、基礎練習に最適です。
また、豊富な教則本や練習曲が存在することも、上達への大きな助けとなります。
Cトランペット:オーケストラ向けの特徴
Cトランペットは主にオーケストラで使用される楽器で、基本となる音がC音に設定されています。
B♭トランペットと比較してやや明るく力強い音色を持ち、オーケストラの中でも存在感のある音を奏でることができます。
プロフェッショナルのオーケストラプレイヤーに好まれる理由として、譜面上の音と実際の音が一致するため、他の楽器とのアンサンブルがしやすいという特徴があります。
ただし、吹奏抵抗が若干高めで、音程のコントロールにも熟練を要します。
ピッコロトランペット:高音域専門の特徴
ピッコロトランペットは通常のトランペットの半分程度の大きさで、バロック音楽や高音域が必要な楽曲で重宝される楽器です。
B♭管とA管の2種類が一般的で、特に高音域での演奏が得意です。
バッハの「ブランデンブルク協奏曲第2番」などの名曲でソロパートを担当することが多く、その澄んだ音色はバロック音楽の演奏に最適です。
ただし、専門性が高く、演奏技術も必要とされるため、上級者向けの楽器といえます。
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こちらがピッコロトランペット!
4つのピストンがあり、B♭トランペットより小型です。
吹奏楽でも稀にピッコロトランペットのソロがあり、高音域で目立つため、非常にかっこいいです♪
ロータリートランペット:クラシック向けの特徴
主にドイツやオーストリアの音楽で使用されるロータリートランペットは、ピストン式ではなくロータリー式のバルブを採用しています。
柔らかく温かみのある音色が特徴で、特にブルックナーやマーラーなどの後期ロマン派の作品演奏に適しています。
通常のピストン式トランペットと比べて、音の立ち上がりがより滑らかで、よりレガートな演奏が可能です。
また、バルブの動作音が小さいため、静かなパッセージでも余計な機械音が入りにくいという利点があります。
ただし、特殊な構造のため、メンテナンスには専門的な知識が必要となります。
こちらも少し珍しい種類なので、見たことない方も多いのではないでしょうか?
こういう珍しいトランペットがあるのも、中古管楽器取扱店のおもしろさですね♪
初心者向け!トランペットの選び方と注意点
初心者が最初に選ぶべきトランペットの種類
初心者がトランペットを始める際は、B♭トランペットを選ぶことが最適です。
B♭トランペットは吹奏楽やジャズバンドで最も一般的に使用される楽器で、温かみのある柔らかな音色が特徴です。
特に初心者にとって、息の通りが良く、比較的少ない力で音を出すことができるため、基礎練習に最適な楽器となります。
予算別おすすめトランペット
予算別のおすすめトランペットですが、たまたま服部管楽器のYouTubeチャンネルにそれぞれのトランペットの演奏動画があったので、是非聴き比べてみてください!
入門レベル:ヤマハのYTR-2330
入門レベルでは、5万円から10万円程度の価格帯から選ぶことができます。
この価格帯では、YAMAHAのYTR-2330が特に人気があり、演奏のしやすさと耐久性を両立させた信頼性の高いモデルです。
中級者向け:YAMAHA YTR-4335GSII
中級者向けの価格帯は15万円前後が目安となり、音程の安定性や響きの良さがあり、長期間使用しても満足できる楽器を選ぶことができます。
特にYAMAHA YTR-4335GSIIは、表現力が高く、音色の深みが増すため、成長に合わせて長く使える機種として人気があります。
上級者向け:YAMAHA YTR-8335S
上級者向けには20万円以上の価格帯があり、YAMAHA YTR-8335Sなどのプロフェッショナルモデルは、より豊かな音色と優れた演奏性を備えています。
聴き比べていただくとわかるかと思いますが、やっぱりお値段高めの方が、奥深いいい音がするんです。
服部管楽器では、中古楽器も多数取り扱っております。
中古だと、新品よりも遥かに安い価格で、高スペックのモデルを手に入れることができます!
トランペットの音域と音色の違い
各種トランペットの音域比較
標準的なB♭トランペットの音域は、中央ド下のミから3オクターブ上のミまでとされていますが、実際に演奏で使用される実用的な音域は、中央ド下のシから2オクターブ程度の範囲です。
この中音域では、柔らかいピアノから強烈なフォルテッシモまで、多彩な表現が可能です。
Cトランペットは管長が短いため、B♭トランペットと比較してより鋭く明るい音色が特徴です。
一方、低音域はややくぐもった輪郭の乏しい音色となるため、トロンボーンなど他の楽器に任せることが一般的です。
演奏ジャンル別に見る音色の特徴
吹奏楽やオーケストラでは、トランペットは金管楽器の花形として華やかで力強い存在感を示します。
特に高音域では非常にパワフルな音を出すことができ、他の楽器の2倍程度の音量差があるとされています。
ジャズやポップスでは、B♭トランペットが最も一般的に使用されており、その温かみのある柔らかな音色が重宝されています。
オーケストラではCトランペットが好まれる傾向にあり、より明確で輝かしい音色を活かした演奏が行われています。
マウスピースによる音色の変化
マウスピースの構造は音色に大きな影響を与えます。
リム内径が小さいものは高音域の演奏が容易である一方、音量は小さくなります。
反対に、リム内径が大きいものは低音域が安定し、音量も大きくなる特徴があります。
カップの深さも音色を決定する重要な要素です。
浅いカップは明るい音色で高音域の演奏が容易になりますが、音量は小さくなります。
深いカップは暗めの音色となり、低音域が出しやすく、音量も大きくなる傾向にあります。
ただし、マウスピースを頻繁に変更することは、演奏の安定性を損なう可能性があるため推奨されていません。
初心者のうちは一つのマウスピースで練習をし、慣れてきてから色々なタイプを試してみるといいでしょう。
最後に
トランペットは、吹奏楽の花形楽器として憧れる人も多いと思います。
また、部活以外でも、大人になってから趣味として始たいと思っている人もいるのではないでしょうか?
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