「憧れの奏者と同じ楽器を使いたい」「プロが使っている楽器と同じ楽器が欲しい」こんな想いはありませんか?
この記事では、日本を代表するトッププレーヤーの演奏と実際に使用している楽器を紹介しています。
この記事を読めば、自分が目標とすべき音や、手に入れるべき楽器を知ることができます。
記事の最後には、安価で憧れの楽器を手にする方法も紹介しています。ぜひ最後までお読みください。
サックスの有名奏者【クラシック・吹奏楽編】
サックス奏者は大きく分けて「クラシック・吹奏楽」系の奏者と、「ジャズ・ポップス」系の奏者に二分されます。
ここではまず、クラシック・吹奏楽系の奏者を紹介していきます。
須川 展也
- ソプラノ:ヤマハ YSS-875EXG
- アルト:ヤマハ YAS-875EXG
- テナー:ヤマハ YTS-875EXG
- バリトン:ヤマハ YBS-62
日本を代表するサックス界の巨匠です。
日本最高峰のコンクールである「日本管打楽器コンクール」の初代優勝者でもあります。
数多くの作曲家に曲を委嘱し、現在のクラシックサックス界にはなくてはならないレパートリーの多くの初演に携わっています。
吹奏楽の功績としては、日本を代表するプロ吹奏楽団「東京佼成ウインドオーケストラ」のコンサートマスターを22年間勤めてきました。
現在はソリストとしての活動の他に、東京芸術大学でも教鞭をふるっています。
ヤマハのサックス開発にも、長年携わっていたため、須川氏のサウンドに近づきたいという方は、ヤマハの楽器一択かもしれません。
雲井 雅人
- ソプラノ:ヤマハ YSS-875EXHG
- アルト:ビュッフェクランポン SENZO
- テナー:ヤマハ YTS875S
前述した須川氏と並び、日本のクラシックサックス界の巨匠の1人です。
クラシカルな奏法を徹底的に突き詰めた、極上のサウンドは必聴です。
特に雲井氏とその直系の弟子3名で結成した「雲井雅人サクソフォン四重奏団」の統一された透き通ったサウンドは唯一無二のもので、根強いファンも多くいます。
雲井雅人サクソフォン四重奏団は、雲井氏はソプラノで参加し、メンバー全てヤマハのサックスを統一しています。
しかし、数年前に雲井氏がクランポンの甘美な音色に魅かれ、アルトのみクランポンの楽器に持ち替えました。
上野 耕平
- ソプラノ:ヤマハ YSS-875EXG
- アルト:ヤマハ YAS-875EXG
- テナー:ヤマハ YTS-875EXG
前述した須川氏の弟子で、近年のクラシックサックス界を牽引しているのがこの上野氏です。
日本管打楽器コンクールでは、史上最年少の優勝も勝ち取りました。
数多くのメディアにも登場し、人気はうなぎのぼりで、現在の若いプレイヤーの憧れの的となっています。
出身である東京芸術大学の卒業生で構成された吹奏楽団、「ぱんだウインドオーケストラ」でコンサートマスターも務めます。
楽器は師匠の須川氏と同じく、ヤマハを使用。
原 博巳
- ソプラノ:セルマー シリーズ3
- アルト:セルマー シリーズ3GP
- テナー:セルマー シリーズ3GP
世界一のクラシックサックスのコンクールと称される「アドルフ・サックス国際コンクール」で、日本人初の1位を勝ち取った実力派プレーヤーです。
2019年に44歳という若さで急逝されましたが、その音色は今でも愛されています。
高校生の頃からセルマーサックスを愛用し続けてきました。
千野 哲太
- ソプラノ:セルマー シリーズ3
- アルト:セルマー シリーズ3 GPトーン
東京芸術大学で前述した須川氏にも師事し、クラシックサックスを学んできましたが、現在ではクラシックの枠にとらわれない新曲制作にも精力的に取り組んでいます。
ライブ配信アプリではまさに先駆者となり演奏配信者が活動する土壌を作るなど、音楽家のSNSブームの火付け役となりました。
路上ライブの様子を撮影したYouTubeが大ヒットし、全てのチャンネルでの累計再生回数は6000万回を超えています。まさに現代風のアーティストと言えます。
楽器はセルマーを愛用しています。
栃尾 克樹
- ソプラノ:ヤナギサワ S992
- アルト:ヤナギサワ A9937 PGP
- テナー:ヤナギサワ T9937PGP
- バリトン:ヤナギサワ B9930BSB
日本を代表するプロ吹奏楽団「東京佼成ウインドオーケストラ」のバリトンサックス奏者としてご活躍されています。
バリトンサックスのソロでCDを何枚もリリースしたり、ソロのツアーを開催するなど、特にバリトンサックスでの活動に力を入れています。
栃尾氏はソプラノからバリトンまで、全ての楽器をヤナギサワで統一。
特にヤナギサワはソプラノとバリトンでは根強い人気があるため、使用しているプレーヤーはアマチュアでも多くいらっしゃいます。
サックスの有名奏者【ジャズ・ポップス編】
次にジャズ・ポップスやフュージョンの奏者を紹介していきます。
渡辺 貞夫
アルト:セルマー シュプレームGP
日本最高のジャズアルトサックスプレーヤーとして、現在92歳(2025年現在)になりながらも君臨しています。
フュージョン・アルバム、『カリフォルニア・シャワー』で大ヒットを記録。
ジャズ奏者としては珍しく、CMやテレビ番組などメディア出演も積極的に行っているのが特徴です。
渡辺氏はセルマーの様々なモデルを持ち替えてきています。
マーク6→マーク7→SA80→シリーズ2GP→シリーズ3GP→シリーズ3スターリングシルバーと持ち替えてきて、現在は最新モデルのシュプレームに至っています。
マルタ(MALTA)
- アルト:セルマー SA80 プラチナメッキ
日本を代表するサックス奏者で40枚以上のアルバムをリリース。
TVやCMなどでも楽曲が使われ、演奏者として活躍しつつ、自身のモデルのマウスピースとリガチャーを発売しています。
2008年には日本のプロ吹奏楽団「シエナ・ウインド・オーケストラ」との共演も実現しました。
マルタ氏の楽器は唯一無二ともいえるプラチナメッキですが、SA80は中古市場でも人気の強いモデルとなっています。
本田 雅人
- ソプラノ:ヤナギサワ S-9030
- アルト:セルマー マーク7
- テナー:セルマー スーパーアクション80
- バリトン:セルマー マーク6
非常に卓越した技術力の持ち主で「ハイパーサックスプレイヤー」の異名を持つフュージョン奏者。
ジャズのコンクールとして名高い「山野ビックバンドジャズコンテスト」にて初出場で初優勝、最優秀ソリスト賞を受賞。
アーティスト活動を中心にしながら、多数アーティストのセッションやレコーディング、アレンジャー、プロデュースなど、多方面に渡って精力的に活動しています。
ビンテージのセルマーをメインで使用していますが、ソプラノは操作性の高いヤナギサワを使用。
小林 香織
- アルト:セルマー マーク6
- テナー:ヤマハ 82Z
日本有数のジャズの女性アーティスト。
YouTubeにアップロードされた動画「Nothing’s Gonna Change My Love For You」が世界中で多大なアクセス数を記録。新聞、テレビに取り上げられる。
ソロ活動に加え、泉谷しげる、鈴木茂、タケカワユキヒデ、松任谷由実のライブ・サポートも行っている。洗足学園音楽大学ジャズコースの講師。
アルトサックスは現在最高峰のビンテージモデルと言われている、セルマー マーク6を使用しています。
鈴木 央紹
- ソプラノ:フランス・セルマー マーク6
- アルト:フランス・セルマー マーク6
- テナー:アメリカン・セルマー マーク6
ジャズを独学で始め、16歳の時より演奏活動を開始、17歳の時「AXIA MUSIC AUDITION」においてAXIA賞 Instrumental部門Grand Prixを受賞。
数々のセッション、コンサート、CMやTVドラマ劇判などのレコーディング、近藤房之助やZARDのサポート等、参加したアルバムは100枚を越えています。
楽器はビンテージの最高峰であるマーク6、特にアメリカで組み立てられたものは「アメリカン・セルマー」と呼ばれ、ジャズ界では非常に人気が高いです。
2024年に53歳という若さで逝去されました。
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