フルートのアンブシュアとは?安定させる練習方法やお悩みの解決方法を解説!

フルートを練習する上で、「音がかすれてしまう」「高音を出そうとすると不安定になってしまう」などと悩むことはありませんか?音がかすれたり、高音が不安定になったりする原因は、アンブシュア(口の形)が不安定なためだと考えられます。

そこで本記事では、アンブシュアでのよくある悩みと解決方法や、アンブシュアを安定させる練習方法などを解説します。

本記事でわかること
  • フルートのアンブシュアとは
  • アンブシュアでのよくある悩みと解決方法
  • アンブシュアを安定させる練習方法
  • アンブシュアが崩れてしまうシーンと対策

最後に、おすすめの音楽教室も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

フルートのアンブシュアとは?

フルートのアンブシュアとは、フルートを吹くときの唇の形と、空気の流れをコントロールすることです。また、フルートは金管楽器やリード楽器とは異なり「唇を当てるだけ」であるため、アンブシュアの微調整が重要です。

唇の位置や力の入れ方、息の角度がポイントで、以下の点に注意しなければいけません。

ポイント概要
唇の位置・下唇が唄口を塞ぎすぎないように注意する・下唇の中央あたりにリッププレートを当てる
力の入れ方・力を入れすぎないように注意する・できるだけリッププレートに下唇を押し付けることを意識すると安定感が出て、余計な力が入らなくなる
息の角度・斜め下に向かって息を出すことが重要・上唇が下唇より前にあり、さらに上唇を被せると息の角度がつく・下の歯が上の歯より後ろになろうとすると、さらに息の角度がつく

アンブシュアでのよくある悩みと解決方法

続いて、アンブシュアでのよくある悩みと解決方法を3つ紹介します。フルートを演奏する際にアンブシュアのことで悩んでいる方は、チェックしておくべきポイントです。

  • 音がかすれたり、出ない時がある
  • 高音・低音で不安定になる
  • フルートを吹いているとすぐ疲れる

それぞれ、詳しく解説します。

音がかすれたり、出ない時がある

フルートの音がかすれたり、出なかったりする場合は、「口の開きすぎ」や「息の方向が間違っている」可能性があります。演奏する際は、下唇の下部分をリッププレートに当てるのではなく、下唇の中央あたりを当てるように意識しましょう。

また、「斜め下」に向かって息を出す感覚も重要です。上唇が下唇より前にあり、さらに上唇を被せると息の角度がつきます。さらに、下の歯が上の歯より後ろになろうとすることで、さらに息の角度をつけられるでしょう。

高音・低音で不安定になる

高音や低音で不安定になる場合は、「アンブシュアを変えすぎている」ことが原因だと考えられます。高音や低音を演奏するときに唇の開き方や力の入れ方を変えてしまうと、口元が不安定になり、音のコントロールが困難になります。

そのため、音域が変わっても、基本のアンブシュアは保ったままを意識することが重要です。高音域や低音域を演奏するときは、息のスピードや角度のみを調整しましょう。

高音域を演奏するときは、息のスピードを速くする必要があります。唇の隙間を小さめにしつつ、頭部管をやや上向きに吹き込むイメージを持ちましょう。一方、低音域を演奏するときは、唇の隙間を少し広げて、頭部管をやや下向きに吹き込むイメージです。

フルートを吹いているとすぐ疲れる

フルートを吹いているとすぐに疲れる場合は、「力を入れすぎていたり、不要な力が入っていたりする」ことが原因です。吹いたあと、顎や口の周りに疲労感が残っている場合は、力を入れすぎている可能性が高いと言えます。
フルートの演奏で重要なことは力の強さではなく、息のスピードと角度です。音がなかなか出ないからといって、力を入れすぎないように注意しましょう。

アンブシュアを安定させる練習方法

アンブシュアを安定させる練習方法は、2つあります。

1つ目の練習方法は、「頭部管のロングトーン」です。ロングトーンとは、同じ音を伸ばして吹く練習のことです。ロングトーンは、アンブシュアだけではなく、腹式呼吸や音色、音程、息の使い方などの基礎が集約されています。

どれだけ音を伸ばせるかが重要なわけではなく、正しいピッチで安定して音を鳴らし続けられるように練習することに意味があります。最初は難しいかもしれませんが、毎日10〜15分の練習を続けることで、綺麗な音が鳴る位置が見つかり、安定した音を鳴らせるようになるでしょう。

2つ目の練習方法は、「鏡を使った練習」です。練習するときに譜面台に手鏡を置き、少し下の角度からアンブシュアをチェックしてみましょう。

また、スマートフォンの録音機能をあわせて使用すると、綺麗な音色が出るアンブシュアを身につけやすくなります。練習の度に行う必要はありませんが、習慣的に確認することがおすすめです。

アンブシュアが崩れてしまうシーンと対策

最後に、アンブシュアが崩れてしまうシーンと対策について紹介します。

1つ目は、「長時間の練習による口元の疲労」です。フルートを長い時間練習していると、顎や口周りの筋肉が疲れてしまいます。その結果、唇の支えが弱くなり、音のかすれや、音程の不安定さにつながる可能性が高いと言えます。

そのため、長い時間フルートの練習をする場合は、こまめに休憩を取りましょう。30分練習したら5分休憩、15〜20分ごとに休憩など、時間を設定すると効率的な練習ができます。

2つ目は、高音や低音への切り替えのときに、「無意識にアンブシュアを大きく動かしてしまう」ことです。息を調整するときに口で無理に補おうとすると、気づかないうちに起きてしまいます。

アンブシュアを大きく動かさないように、アンブシュアはできるだけ一定に保つように意識することが大切です。息の角度や、スピードで調整する癖をつけましょう。

3つ目は、「疲労による力み」です。音が出しにくい状態になると、つい力が入ってしまう場合があります。力が入りすぎるとさらに音が出にくくなり、悪循環に陥ってしまうでしょう。

演奏中に力が入らないように、脱力とリセットを意識したルーティンを身につけることがおすすめです。たとえば、頭部管のみのロングトーン練習をしたあとに深呼吸をして、もう一度構えるなどです。練習の途中で深呼吸することで、アンブシュアが崩れにくく、安定した演奏ができるようになります。

プロに直接見てもらうことで上達のスピードを上げよう

本記事では、フルートのアンブシュアについて解説しました。フルートを演奏する上で、アンブシュアを安定させることは非常に重要です。頭部管のロングトーンや鏡を使った練習を繰り返すことで、正しいアンブシュアを身につけられるようになります。

独学で練習することでも上達しますが、音楽教室に通ってプロの目線からアドバイスを受けることで、より上達が速くなるでしょう。

GIFT MUSIC SCHOOLでは、実際に活躍しているプロの音楽家が1on1でレッスンをします。プロが目の前でお手本を見せながら教えてくれるため、何ができていて何ができていないのかが具体的に分かります。また、どのように改善していけば良いかを言葉で説明するため、圧倒的に上達スピードが上がるでしょう。

GIFT MUSIC SCHOOLでは体験レッスンも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

フルートの上達をしたいなら
GIFT MUSIC SCHOOLへ

よかったらシェアしてください!
目次