クラリネットのおすすめリガチャー9個の特徴を徹底解説~シルバースタイン/ウッドストーン/ロブナー/ブルズアイ他

「納得のいく音色が手に入れられない」「クラリネットのコントロールが難しい」こんな悩みはありませんか?

実はその悩み、リガチャーを変えることで解消するかもしれません。

リガチャーは音色や吹奏感を劇的に変えてくれるアイテムなんです。

そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、クラリネットのリガチャーについて詳しく解説していきます。

この記事を読めば、あなたに合うリガチャーが見つかり、演奏が劇的に変わること間違えなしです。

ぜひ最後までお読みください。

クラリネットのリガチャーの種類

クラリネットのリガチャーはかなりの数がありますが、素材と締め方によって種類が大きく分けられます。

そこでまずはクラリネットのリガチャーを大きく分類してみました。

素材について

金属製

クラリネットのリガチャーとしては最も一般的で、初心者向けなのが金属製のリガチャー。

はっきりとした輪郭とクリアーな音がするのが特徴です。

金属製の中にも銀メッキ・金メッキ・ピンクゴールドなど種類が豊富で、この種類によっても音色や吹奏感が大きく変わります。

銀メッキはクラリネットのリガチャーとしては最もポピュラーな仕上げとなっており、バランスが整っており、良い意味で個性がないのが特徴です。

個性がないのは言い換えれば、リガチャーではなく、奏者の個性が出しやすいとも言えます。

金メッキのリガチャーは音の立ち上がりや音抜けが良く、華やかな音色が特徴です。

金メッキに銅の含有量を多くしたピンクゴールドメッキは、柔らかく甘美な音色がします。

革製

金属製と比較して、振動が抑えられるためまろやかで柔らかい音色が手に入れやすいのが特徴です。

抵抗感が強くなるため、息の圧力はより必要となってきます。

革と金属を組み合わせたモデルも存在します。

紐製

近年は紐性のリガチャーも注目を集めています。

抵抗が軽めで心地より吹奏感を手に入れることができます。

比較的安価に手に入れられるのも特徴の1つです。

締め方について

順締め

順締めとは、リード側にネジがついているモデルのリガチャーのことです。

リードの鳴りを抑えて、安定感が増すため初心者にも扱いやすいモデルとなっています。

そのためクラリネットを購入した際についてくるリガチャーのほとんどはこの順締めとなります。

逆締め

逆締めとは、ネジがリードとは逆側についているモデルのリガチャーのことです。

反応が良く、豊かな倍音がする特徴があり、プロにも人気のモデルのリガチャーです。

具体的なリガチャーの特徴を比較

それでは現在発売されているリガチャーで、人気の高いモデルの特徴をそれぞれ解説していきます。

シルバースタイン

クラリネット奏者の中でかなりの人気を誇るのがこのシルバースタインのリガチャーです。

太くダークな音色で、響きが充実しています。

雑音が非常に入りにくいといった特徴を備えています。

材質は紐ですが、革と金属の中間のような吹奏感と表現しているプロもいました。

金属ほどのパワーはありませんが、室内楽や小さなホールには抜群に相性の良いリガチャーだと言えます。

Wood Stone(ウッドストーン)

落ち着きながらまろやかな音色が特徴のリガチャーです。

金メッキ・総銀・ピンクゴールドなど多彩な種類はありますが、人気が高いのはピンクゴールドとなっています。

ハンドメイドで丁寧に作られており、個体差が少ないのも嬉しいポイント。

ウッドストーンは革製のリガチャー「KODAMAII」も人気のあるモデルです。

バンドレン

リード・マウスピースメーカーとしてクラリネット界の王者として君臨するバンドレンは、リガチャーでも高評価を得ています。

「オプティマム」と「M/O」という個性の大きく違う2種類のリガチャーを発売しています。

オプティマム

順締めで大きなネジで止めることから、抵抗感が強め、どっしりとした安定した吹き心地を味わえるリガチャーとなっています。

そのため初心者にもおすすめできるリガチャーです。

音色はややダークで暗めな傾向があります。

プレートが3種付属しており、カスタマイズができるのもこのリガチャーのポイント。

総銀が定番ですが、ピンクゴールドやブラックなどの種類も発売されています。

M/O

こちらは先ほど紹介したオプティマムとは異なり、逆締めのリガチャーとなっています。

吹奏感は軽めで息が入りやすく、クリアーな音色が特徴です。

スタンダードなリガチャーなので、こちらも初心者におすすめしやすいモデルとなっています。

ロブナー ヴェルサ(versa)

ロブナー
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クラリネットの革製リガチャーの中ではド定番ともいえる1本です。

音大生からプロまで、特にドイツ系の音色を志向する方に幅広い人気を誇っています。

しっとりとした雑味の少ない音色、そして程よい抵抗感から吹奏感が安定します。

革製ですがプレートも設置され、音のクリアさを狙っている一面も。

ボナード

近年新しいリガチャーが続々と登場していますが、老舗の安定感があるのはボナードです。

オールドスタイルを追求したい人にはおすすめできるリガチャーとなります。

銀のリガチャーは一般的なシルバープレートではなく、ニッケルプレートと言うことでまた違った味わいを感じることができます。

順締め・逆締め両方が発売されており、価格もお手頃なので、選びやすいリガチャーと言えるでしょう。

ブルズアイ

近年、コンクール入賞者が多く使用しており、人気が高まってきたリガチャーの1つです。

奇をてらうわけではなく、シンプルにスタンダードを追求した1本と言えるでしょう。

スタンダードということは、リガチャーの個性よりも奏者の個性を出しやすいことに繋がります。

いくつかの素材はありますが、総銀製のものが人気が高いようです。(銀メッキではなく総銀製)

総銀製は吹き心地が重めに感じやすいですが、ネジを中抜きにすることでバランスを取っています。

ハリソン

昔からある定番で、H型をしているのが特徴のリガチャーです。

素材も数多くの種類から選べて、金メッキが最も人気が高くなっています。

リードの振動する部分の押さえが最小限となっているため、吹奏感は軽めでレスポンスは良好です。

華やかで、輝かしいキラキラした音色が特徴です。

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