クラリネットの音色を良くする方法を徹底解説!柔らかい音色を手に入れろ!

「クラリネットの音色がきれいに出ない」「硬い音色ばかりで柔らかい音色が出ない」このような悩みはありませんか?

実はクラリネットの音色を良くするには、具体的な方法があります。やみくもに練習をしていてもクラリネットの音色は良くなりません。

そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、クラリネットの音色を良くするための奏法・コツを詳しく解説していきます。

この記事を読めば、あなたもクラリネットらしい、柔らかくてきれいな音色を手にできるようになります。

ぜひ最後までお読みください。

(大前提)口元の仕掛けを見直そう

口元の仕掛けとは具体的に「マウスピース」「リード」「リガチャー」のことを指します。

これらのアクセサリーを楽器についてきた付属品や、学校にある備品を使ってしまってはいませんか?

きちんとしたメーカーのものを使い、しっかりと選定されたものを使うことが、良い音色を手に入れるための大前提です。

「マウスピース」「リード」「リガチャー」については、詳しく解説した記事がありますので、ぜひ読んでみてください。

>【クラリネット】バンドレンのマウスピース7本を徹底比較~5RVライヤー/M30/M30ライヤー/B40/B40ライヤー/BD5/BD4

>【クラリネットのリード比較】おすすめのリードはこれだ!~バンドレン・ダダリオ・リコ・レジェール

>クラリネットのおすすめリガチャー9個の特徴を徹底解説~シルバースタイン/ウッドストーン/ロブナー/ブルズアイ他

クラリネットの良い音・特徴を知る

クラリネットの音色を良くする方法として、どんな奏者も必ず言うことは「クラリネットの良い音色を聴くようにする」ということです。

普段通りに生活していると、耳に入る音楽はやはりJ-POP中心になってしまいます。

そのため、積極的に・能動的にクラリネットの良い音を聴くように心がけてください。

著者は移動中や作業中などは、必ずクラシック音楽をかけて、良い音を徹底的に聴くようにしていました。

クラリネットの良い音をたくさん聴くことで、良い音のイメージができたり、自分の音色の好みが出てくるようになります。

クラリネットの良い音をたくさん聴いて自分の音色が良くなる理由は、どれだけ技術を磨いたところで、イメージできない音を出すことはできないからです。

今はYouTubeなどでも良いクラリネットの音を聴くことはできますが、やはり生の音を聴くことを圧倒的におすすめします。

生のクラリネットの良い音を知る方法は2つあります。

それは「演奏会に行くこと」と「レッスンで先生の生の音を聴くこと」です。

特にレッスンでは、プロの方と同じ空間で自分の音を鳴らせるので、大変参考になります。

良い音色を手に入れるための演奏方法

良い仕掛けが準備でき、自分が理想とする音のイメージを持つことができたら、いよいよ良い音色を手に入れるための具体的な演奏方法の解説に入ります。

柔らかい音が出るアンブシュア

クラリネットで柔らかい音を出す際に重要となってくる点は、アンブシュア、特に口の形が重要になってきます。

口の形は「u(ウ)」(または「o(オ)」)の形にすると、丸みのある音色が出るようになります。

一方で「e(エ)」(または「i(イ)」)の形にすると、平たい音が出てしまいがちです。

また下唇の巻き具合やマウスピースを噛まないようにも注意を払いましょう。

下唇を巻きすぎてしまったり、マウスピースを噛み過ぎてしまったりするとリードの振動を妨げてしまい、良い音がしません。

どの程度、下唇を巻くのが良い音がするのか研究してみてください。

どの程度マウスピースをくわえるかによっても、出てくる音色が変わってきます。

くわえが浅すぎると雑音が混じりやすく、音が出にくいです。

反対に深すぎると音がこもりがちになります。

下唇の巻き具合と同様に、ちょうどいい場所を研究してみてください。

クラリネットのアンブシュア全般の解説については、こちらの記事で行っております。ぜひ読んでみてください。

>【初心者向け】クラリネットのアンブシュアの作り方とコツを徹底解説!&よくある悩みに回答

息はマウスピース側を狙って入れる

息はマウスピース側を狙って入れるようにします。

マウスピースを経由して、リードが振動する形をとります。

マウスピースに当てている上の前歯が振動するイメージでしょうか。

リード側を通すと、雑音が鳴りやすく、クリアな音色になりにくいです。

息のスピードを変えてみる

息のスピードを落とせば柔らかい音色が、息のスピードを上げると勢いやエネルギーのある音色が出ます。

注意したいのは「柔らかい音=正しい」わけではない、という点です。

曲やフレーズによって、ふさわしい音色感というものが存在します。

柔らかい音だけで作ったフレーズは単調になりがちです。

そのフレーズにふさわしい息のスピードを研究してみてください。

息の流れが通りやすい姿勢を作る

息をスムーズに通すためには、まず力んでしまってはいけません。脱力状態にあることが重要です。

背筋は伸ばしすぎず、楽に真っ直ぐになるようにしておきます。

後ろに反ると腹式呼吸がしにくくなるので注意してください。

首を下げたり上げたりはせず、まっすぐな顔の位置をキープしましょう。

首を上げ下げしてしまうと、息の流れが喉でせき止められる感覚があるので、やめた方が良いです。

自分に合ったクラリネットの角度を探す

クラリネットの構え方には大きく分けて2つあります。

①縦に構えるタイプ(クラリネットを身体に引き付ける吹き方)

②横に構えるタイプ(クラリネットが横に寝ているような吹き方)

クラリネットを構える角度は奏者によって異なっており、どの角度が正しいという訳ではありません。

背丈や骨格などによっても、その人に会う角度は変わってきます。

①縦に構えるタイプの音色は、タイト目で密度の高く、輝かしい音色がします。

一方で②横に構えるタイプの音色は、ワイドで柔らかく、ふくよかな音色がします。

自分に合う角度の探し方としては、徐々に角度を変えていって、音量が上がった場所を基準とするべきです。

角度を変えただけで音量が上がるということは、それだけ効率よく楽器が鳴らせていることになります。

良い音を出すための練習方法~ロングトーン

良い音を出す練習として、最も効率が高いのは「ロングトーン」です。

なぜならロングトーンは音をまっすぐ伸ばす、というシンプルな練習であるがゆえに、奏法の変化を確認しやすくなります。

これが曲だとなかなかそうはいきません。リズムや音程、指回しなど気にしなければならない項目が多岐にわたります。

ここまで解説してきた「良い音色を手に入れるための演奏方法」を1つ1つ、ロングトーンで試してみてください。

また練習をする上で大切なことは「変化」と「反復」を意識することです。

やみくもに反復練習をするだけでは、クラリネットはなかなか上達していきません。

自分の今の音に納得いかないのであれば、まずは何か奏法を「変化」させなければなりません。

奏法を変化させることで良い結果を得られたのであれば、初めて反復練習を行うべきです。

なお、変化を過度に怖がる必要はありません。なぜなら変化させた結果、上手くいかないのであればすぐに奏法を戻せば良いだけだからです。

遊びのつもりで、クラリネットの音色や奏法を変化させて、研究してみてください。

良い音色を出しやすい、グレードの高い楽器に買い替えてみませんか?

ここまで解説してきた奏法で良い音色を出すことはできますが、やはりグレードの高い楽器で演奏した方がさらに良い音色が出しやすいもの。

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