フルートとは?
フルートは、横向きに構えて演奏する「木管楽器(もっかんがっき)」の代表的な楽器です。木管楽器とは、もともと木で作られていた管楽器の総称で、現在のフルートは金属(銀や洋白など)で作られていますが、音の出る仕組みの分類から木管楽器に分類されています。
多くの管楽器がリード(薄い板状の振動体)を使って音を出すのに対し、フルートは唄口(うたぐち)と呼ばれる穴に息を吹きかけ、空気の流れそのものを振動させて音を出します。これはちょうど、ビンの口に息を吹きかけると「ボー」と鳴る原理と同じです。澄んだ美しい音色と、軽やかで華やかな表現力が魅力で、オーケストラや吹奏楽、ソロ演奏まで幅広く活躍しています。
フルートの歴史
フルートの起源は非常に古く、骨や木で作られた笛は数万年前の遺跡からも発見されています。私たちがイメージする横笛タイプのフルートは、中世ヨーロッパで発展し、当初は木製でシンプルな構造でした。
大きな転機となったのは19世紀。ドイツの楽器製作者テオバルト・ベームが、音程を正確に取れて、すべての音を均等に出せる「ベーム式(ベームしき)」と呼ばれるキー(指で押さえる金属の仕掛け)の仕組みを発明しました。この改良により、フルートは現在のような金属製で演奏しやすい形へと進化し、世界中で使われる楽器となったのです。
フルートの種類
ひとくちにフルートと言っても、実はいくつかの仲間(ファミリー)があります。フルート 種類を知っておくと、自分に合った楽器を選びやすくなります。
コンサートフルート(標準のフルート)
一般に「フルート」と言えばこのタイプを指します。最もポピュラーで、初心者が最初に手にするのもこの楽器です。
ピッコロ
フルートを小さくしたような楽器で、フルートより1オクターブ高い、とても高く鋭い音を出します。吹奏楽やオーケストラで華やかなアクセントを加えます。
アルトフルート・バスフルート
標準のフルートより低い音域を担当する楽器です。アルトフルートは落ち着いた柔らかい音色、バスフルートはさらに低く深い響きを持ち、フルートアンサンブル(合奏)で活躍します。
フルートの特徴・音域・難易度
フルートの音域(出せる音の高さの範囲)は、低い「ド」から高い「ド」まで約3オクターブと広く、低音域は柔らかく、高音域はキラキラと輝くような音色が特徴です。
「フルートは難しそう」と思われがちですが、実は楽器の中では比較的始めやすい部類に入ります。リードを使わないため消耗品のコストが少なく、メンテナンスもシンプル。重さも軽く、子どもから大人まで扱いやすい楽器です。
ただし、最初の関門は「音を出すこと」。唄口に息を吹きかけて音を鳴らすには少しコツが必要で、最初は鳴らなくても心配いりません。多くの人が数日から数週間の練習で音が出せるようになります。
- 音色:澄んでいて華やか、表現力が豊か
- 音量:オーケストラの中では中程度で、繊細な表現が得意
- 難易度:最初の音出しにコツがいるが、慣れれば上達しやすい
初心者がフルートを始めるには
フルート 初心者がスムーズにスタートするためのポイントを紹介します。まず大切なのは、無理なく続けられる環境を整えることです。
独学か、レッスンか
教則本や動画を使った独学も可能ですが、最初の構え方や息の使い方は自己流だと変なクセがつきやすい部分です。可能であれば、音楽教室の体験レッスンを受けてみると、正しいフォームを身につけられて上達が早まります。
必要なものをそろえる
フルート本体のほかに、以下のアイテムをそろえておくと安心です。
- クリーニングロッドとガーゼ(演奏後の水分をふき取る道具)
- 譜面台(楽譜を置く台)
- 教則本や入門楽譜
- 持ち運び用のケース(多くは購入時に付属します)
フルートの選び方
フルート 選び方で最も重要なポイントは「素材(どんな金属が使われているか)」です。素材によって音色や価格が大きく変わります。
頭部管(とうぶかん)の素材で選ぶ
フルートは「頭部管(息を吹き込む部分)」「胴部管」「足部管」の3つに分かれます。中でも音色を大きく左右するのが頭部管です。入門用は洋白(ようはく:銅を主成分とした合金)に銀メッキを施したものが主流で、上位モデルになると頭部管や管全体が銀製になります。
キーの構造で選ぶ
キーには、指で押さえる部分に穴が開いていない「カバードキー(リングのない閉じたキー)」と、穴の開いた「リングキー」があります。初心者には押さえやすいカバードキーがおすすめです。
試奏と相談
できれば楽器店で実際に吹いてみる「試奏(しそう)」をしましょう。音が出せなくても、店員さんに相談しながら選ぶことで失敗を防げます。信頼できるメーカー(ヤマハ、パール、ムラマツなど)の楽器を選ぶのも安心です。
フルートの価格帯
気になるフルート 値段ですが、用途やレベルによって大きく幅があります。目安は次の通りです。
- 入門モデル(約5万〜10万円):洋白に銀メッキを施したタイプ。これから始める初心者に最適です。
- 中級モデル(約15万〜30万円):頭部管が銀製のもの。音色がより豊かになり、長く使えます。
- 上級・プロモデル(約40万円以上):管全体が銀や金などで作られた高級品。表現力と音色の幅が格段に広がります。
初心者はまず入門モデルで始め、上達して物足りなくなったらステップアップを検討するのがおすすめです。あまりに安すぎる製品(数千円〜1万円台)は調整不良で音が出にくいこともあるため、避けたほうが無難です。
まとめ
フルートは、美しい音色と軽やかな扱いやすさを兼ね備えた、初心者にもおすすめの木管楽器です。最初の音出しにはコツがいりますが、続けるほどに表現の楽しさが広がっていきます。自分の予算とレベルに合った一本を選んで、ぜひフルートの世界に足を踏み入れてみてください。
- フルートは息を吹きかけて音を出す木管楽器で、澄んだ華やかな音色が魅力です。
- 標準のコンサートフルートのほか、ピッコロやアルトフルートなど仲間が豊富です。
- 初心者は最初の音出しにコツがいりますが、慣れれば上達しやすい楽器です。
- 選ぶときは素材(頭部管)とキー構造に注目し、可能なら試奏しましょう。
- 入門モデルは約5万〜10万円が目安。安すぎる製品は避けるのが無難です。
新品のフルートを買うなら
服部管楽器の新品ECでは、リペアマンが調整して届ける新品のフルートをお届けしています。用途に合わせてお選びいただけます。
- ヤマハ YFL-212(入門モデル・99,000円)
- ヤマハ YFL-312/372(頭部管銀製・キイ選択可・169,400円〜)
- ヤマハ YFL-412(ステップアップ・225,500円)
- ヤマハ YFL-577(フィネス・363,000円)
- ヤマハ YFL-677(フィネス上位モデル・539,000円)
- ヤマハ YFL-717(総銀製フィネス・カバードキイ・781,000円)
- ヤマハ YFL-777(総銀製フィネス・オフセットリングキイ・825,000円)
- ヤマハ YFL-787(総銀製フィネス・インラインリングキイ・781,000円)
- ヤマハ YFL-797(総銀製フィネス・インラインリングキイ・847,000円)



























