【初心者向け】サックスリード選びのポイント

「どのようにサックスのリードを選べば良いか分からない」このような悩みはありませんか?

リードはサックスの音を生み出す非常に重要な部分で、適切なリードを選ぶことで演奏がぐっと楽になります。
また、リードの素材や硬さ、ケアの仕方によって音質や演奏のしやすさが変わってきます。

この記事では、リードの選び方や管理方法を詳細に解説し、初心者が迷わずに最適なリードを選べるようサポートします。

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【初心者向け】サックスリード選びのポイント

目次

サックスのリードの重要性とは?

リードの重要性は何なのか、リードの構成要素、リードの働きについて見ていきます!

リードは、サックスを演奏する際の最も重要なパーツの1つです。
息を吹き込み、リードが振動することで音が発生し、その振動が音質や音量、演奏のしやすさに大きく影響を与えます。

サックスは口元に近いパーツの方が重要度が高いため、ある意味リードは楽器本体よりも重要なパーツとなっています。

リードの素材や硬さ、形状などがサックスの音色に大きく関わるため、リードを適切に選ぶことは、上達の鍵となります。

リードの構成要素

リードの構成要素は次のようになっています。参考情報ですが知っておくと有益な情報です。

サックスリードの構造の各名称

リードの素材

リードは、一般的に2つの素材で作られています。

ケーン(木製)リード
伝統的なリードで、アランドンという植物の茎から作られています。

ケーン(木製)リード

ナチュラルで温かみのある音色が特徴ですが、湿度や温度に敏感で、保管に気を使う必要があります。


ケーンのリードは状態が徐々に変化していきますので、適切に状態変化を管理し、リードを育てていく作業が必要になります。

リードの育て方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひお読みください。

>【サックスのリード】正しい育て方と寿命の伸ばし方

合成リード

プラスチックやカーボンファイバーなどの合成素材で作られ、耐久性が高く、一定の品質を保てることが特徴です。

合成リード

合成リードは、特に湿度の変化が大きい環境や、長時間の練習で安定した音色を求める際に便利です。

リードの正しい取り付け方

マウスピースに対して、リードをまっすぐに取り付けます。

そして髪の毛1本分、マウスピースが見えるくらいの高さにリードをセットします。

ただし、髪の毛1本分というのはあくまで目安です。リードの硬さによって変更することもあります。

リードが硬い場合は、髪の毛1本分より少し下げる、リードが柔らかい場合は少し上げると吹きやすくなることがあります。

最適なリードの付け方を探してみてください。

良い例◎

リードの正しい取り付け方、良い例



リードの硬さや形状によって振動の仕方が変わるため、リードが適切でないと音が出にくくなることもあります。

初心者は、最初にどのリードを選ぶかが演奏のしやすさに大きく関わってくるため、適切なリード選びが重要です。

初心者におすすめのリード選び

STEP
リードの硬さ

リードの硬さ(ストレングス)は、リード選びで最も基本的かつ重要な要素です。
一般的にリードの硬さは「1」から「5」までの数値で表され、数字が小さいほど柔らかく、息を吹き込みやすくなります。

初心者には柔らかめのリード(2.5~3.0)がおすすめです
柔らかいリードは息が少なくても音が出やすく、コントロールしやすいため、初めてサックスを吹く人には最適です。

硬いリード(3.0より大きい番手)は、音量が大きく、力強い音が出せますが、息を強く吹き込む必要があり、初心者には難しいことが多いです。

上達してから、演奏スタイルや曲に応じて硬さを調整していくと良いでしょう。

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リードの種類

リードには木製リードと合成リードがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、演奏者の好みによって選択が分かれます。

  • 木製リード

    メリット

    自然な音色が特徴で、クラシックやジャズの分野ではよく使われています。

    デメリット

    湿気や乾燥に弱いため、メンテナンスが必要です。

    木製リードは状態変化が激しいので、リードを常に育てていく必要があります。

  • 合成リード

    メリット
    合成素材で作られているため、耐久性があり、長時間の演奏や練習にも向いています。
    特に湿度の影響を受けにくい点がメリットです。

    デメリット

    価格はやや高め
    しかし、耐久性が高く、1枚のリードで数ヶ月使えますので、コストパフォーマンスは良好です。
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リードのブランドと選び方

リードのブランドによっても、音色や吹きやすさに違いがあります。
有名なリードブランドには、以下のようなものがあります。

Vandoren(バンドーレン)

クラシックやジャズにおいて定番のリードブランド。音のバランスが良く、初心者からプロまで広く使用されています。

Rico(リコ)

初心者向けのリーズナブルなリードを多く提供しており、入門用として最適です。

D'Addario
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Legere(レジェール)

合成リードの中ではトップクラスの品質を誇るブランドで、特にシグネチャーモデルは安定した音色と耐久性が評価されています。

Legere(レジェール)ソプラノサックスリード

合成リードであっても個体差は大きいので、必ず選定を行うようにしましょう。

選定できない場合や選定を行う自信がない場合は、プロの選定品を購入するようにしてください。

合成リードに関する詳細な内容はこちらの記事で紹介しています。ぜひお読みください。

>サックスのおすすめプラスチックリードと使用上の注意点、メリット・デメリット

初心者の場合は、まずは価格が手頃で、多くの人に愛用されているリードを試してみると良いでしょう。
楽器店や音楽教室で試奏させてもらえることもあるので、実際に吹いてみて自分に合ったリードを選ぶのも一つの方法です。

STEP
複数のリードを試すことの重要性

初心者のうちは、一本のリードにこだわるのではなく、複数のリードを試してみることが重要です。
リードは消耗品であり、使っているうちに劣化します。



また、同じブランド・同じ硬さのリードでも個体差があるため、必ずしもすべてが同じ吹奏感になるわけではありません。

リードによってはとても演奏することができない、いわゆるハズレのリードもあります。

良い、当たりのリードを選ぶコツは、良い音を無理やり出そうとするのではなく、自分の奏法を貫いて音を出すようにしてみることです。

無理やり良い音を出そうとするのは、リードという道具に自分を合わせることになります。

そうではなく、自分に合うリードを探すように心がけてみてください。

特にケーンのリードにおいては、常に数本のリードをローテーションで使うことで、リードの寿命を延ばし、安定した演奏ができるようになります。

リードのメンテナンスと保管方法

リードは消耗品ですが、適切なメンテナンスを行うことで寿命を延ばすことができます。
リードを大切に扱い、長持ちさせるための基本的なケア方法を紹介します。

1 リードの乾燥と保管

ケーンのリードは湿気を吸うと柔らかくなり、乾燥すると硬くなる性質があります。
演奏後はリードを軽く拭き取り、リードケースに入れて乾燥させることが大切です。

クリーニング用品もあるのでお使い頂くと効果があります。

リードのクリーニング用品

乾燥させずにそのままにしておくと、リードがカビたり、形が崩れたりすることがあるため、しっかりとしたケアが必要です。

リードのケアについては、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。
>【サックスのリード】正しい育て方と寿命の伸ばし方

2 リードケースの使用

ソプラノサックスとリードケース

リードはとても繊細なパーツなので、演奏後や移動時に傷つかないよう、専用のリードケースに保管することが推奨されます。

リードケースには湿度をコントロールできるものもあり、リードの状態を長く保つのに役立ちます。
湿度が適切に保たれたリードは、音質が安定し、吹奏感も一定になります。

可愛い、お洒落なリードのケースもあるんですね!

3 リードの交換タイミング

リードは使い続けると徐々に劣化します。

音が出にくくなったり、音質が曇ったりする場合は、リードの寿命が近づいているサインです。


一般的に、ケーンのリードは2〜3週間、合成リードは数ヶ月で交換するのが目安とされていますが、演奏頻度や使用状況によっても異なります。
常にリードの状態をチェックし、必要に応じて交換することが大切です。

よくある質問:リード選びと演奏に関する疑問

Q&A

Q1. リードがすぐに破損してしまいます。どうすれば良いですか?

リードが頻繁に破損する場合、リードの扱い方や保管方法に問題がある可能性があります。
リードを丁寧に扱い、使用後は必ずケースに入れて保管するようにしましょう。
また、吹き方やマウスピースとの相性も関係することがあるので、楽器店でリード選びのアドバイスを受けるのも良いと思います!

Q2. リードがうまく鳴らないのはなぜですか?

リードがうまく鳴らない場合、いくつかの原因が考えられます。
リードが劣化している、リードが硬すぎる、またはマウスピースとリードの組み合わせが適切でないことが原因かもしれません。
まずは、リードの硬さや状態を確認し、必要に応じて交換や調整を行うといいですよ!

Q3. リードの硬さを変えるとどんな違いがありますか?

リードの硬さを変えることで、音色や吹奏感が変わります。
柔らかいリードは息が入りやすく、音が出やすいですが、音が薄くなることがあります。
硬いリードは、力強い音が出せますが、息を強く吹き込む必要があります。
初心者は、まず柔らかめのリードを選び、徐々に硬さを調整していくと良いです!

自分に合ったリードで快適な演奏を楽しむ

サックスの演奏において、リード選びは非常に重要です。

初心者には、柔らかめのリード(2.5〜3.0)が適しており、木製リードと合成リードの特徴を理解した上で、自分に合ったリードを選ぶことが求められます。


また、リードのメンテナンスや保管方法を正しく実践することで、リードの寿命を延ばし、安定した演奏を続けることが可能です。

音楽の世界に足を踏み入れる際、最初はリード選びや楽器の扱いに悩むことも多いです。
しかし、正しい知識と練習を積み重ねることで、豊かな表現力を持つ演奏ができるようになります。

適切なリードとサックスを選び、音楽の楽しさを存分に味わってください。

リードだけじゃなく、楽器の持ち替えも検討してみませんか?

演奏を良くするためには、リードももちろん重要ですが、使っている楽器によっても大きく変わります。

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