クラリネットとは?種類・特徴・選び方を徹底解説【楽器百科】

クラリネットとは?

クラリネットは、オーケストラや吹奏楽、ジャズなど幅広いジャンルで活躍する木管楽器(もっかんがっき)です。木管楽器とは、もともと木を素材として作られていた管楽器の総称で、リードと呼ばれる薄い板を振動させて音を出す仲間が多く含まれます。

クラリネットの最大の特徴は、まっすぐな黒い円筒形の本体と、口にくわえる部分(マウスピース)に取り付けられた1枚のリードです。このリードを息で振動させることで、温かく柔らかい音から、力強くきらびやかな音まで、実に表情豊かなサウンドを生み出します。クラリネット 初心者の方でも比較的取り組みやすく、吹奏楽部の定番楽器としても人気があります。

クラリネットの歴史

クラリネットの起源は18世紀初頭のドイツにさかのぼります。「シャリュモー」という古い楽器を改良するかたちで、楽器製作者ヨハン・クリストフ・デンナーによって発明されたといわれています。

発明当初のクラリネットは音域(出せる音の高さの範囲)が限られていましたが、その後キー(指で押さえる金属製のボタン)が増えていき、より多くの音を自在に演奏できるようになりました。19世紀には現在広く使われている「ベーム式」という運指システムが整えられ、近代的なクラリネットが完成しました。

モーツァルトがクラリネットの美しい音色をこよなく愛し、名曲「クラリネット協奏曲」を残したことは、この楽器の魅力を語るうえで欠かせないエピソードです。

クラリネットの種類

「クラリネット」と一口に言っても、実はさまざまな種類があります。クラリネット 種類を知っておくと、自分に合った楽器選びがしやすくなります。

B♭(ベー)クラリネット

最も一般的で、吹奏楽やオーケストラの中心となる存在です。単に「クラリネット」と言えば、通常このB♭クラリネットを指します。初心者が最初に手にするのもほとんどがこのタイプです。

A(アー)クラリネット

B♭クラリネットよりわずかに低い音域を持ち、主にオーケストラで使われます。クラシック音楽のプロ奏者が曲によって持ち替える楽器です。

バスクラリネット

通常のクラリネットより1オクターブ低い、深く豊かな低音を出す大型の楽器です。サックスのように先端が曲がった形をしています。

E♭(エス)クラリネット

通常より小さく、高くて明るい音色が特徴です。吹奏楽の華やかな場面で活躍します。

クラリネットの特徴・音域・難易度

クラリネットの音域は約3オクターブ半と、管楽器の中でもとても広いのが特徴です。これは、低音から高音まで一本でカバーできることを意味し、メロディーから伴奏まで幅広い役割を担えます。

音色は音域によって変化します。低音域は「シャリュモー音域」と呼ばれ、深く落ち着いた響きを持ちます。一方、高音域は明るく澄んだ音色で、感情豊かな表現が可能です。

難易度については、以下のようなポイントがあります。

  • 音を出すこと自体は比較的やさしく、初心者でも数日で音が出せるようになることが多い
  • 「アンブシュア」(口の形や口まわりの筋肉の使い方)を安定させるには練習が必要
  • 指で押さえるキーが多く、運指(指づかい)を覚えるのに時間がかかる
  • リードの状態によって音色が左右されるため、リード選びのコツも大切

全体として、「最初の一歩は踏み出しやすいが、奥が深い」楽器といえるでしょう。

初心者がクラリネットを始めるには

クラリネット 初心者がスムーズにスタートを切るためのポイントを紹介します。

必要なものを揃える

本体のほかに、以下のアイテムが必要です。

  • リード(消耗品なので複数枚用意しておくと安心)
  • リードを固定する「リガチャー」という金具
  • 演奏後に管内の水分を拭き取る「スワブ」という掃除用クロス
  • 持ち運び用のケース(多くは楽器に付属)

レッスンを活用する

独学でも始められますが、最初に正しいアンブシュアや姿勢、息の使い方を身につけることが上達の近道です。音楽教室や個人レッスンを利用すると、変なクセがつくのを防げます。

毎日のお手入れを習慣に

木管楽器は湿気に弱いため、演奏後はスワブで水分を拭き取ることが欠かせません。丁寧なお手入れが楽器を長持ちさせます。

クラリネットの選び方

クラリネット 選び方で迷ったら、次のポイントをチェックしましょう。

素材で選ぶ

クラリネットの素材には主に2種類あります。

  • 木製(グラナディラなど):深く豊かな音色が魅力。本格的に取り組みたい人向けですが、温度や湿度の管理が必要。
  • 樹脂(プラスチック)製:軽くて丈夫、価格も手頃。割れる心配が少なく、初心者や屋外演奏に最適。

メーカーで選ぶ

信頼できる代表的なメーカーには、ヤマハ、ビュッフェ・クランポン、クランポン、セルマーなどがあります。特にヤマハは品質が安定しており、初心者向けモデルも充実しているためおすすめです。

試奏して選ぶ

可能であれば楽器店で実際に吹いてみる「試奏(しそう)」をしましょう。吹き心地や音の出しやすさは個体によって微妙に異なります。自分で判断が難しい場合は、店員さんや経験者に同行してもらうと安心です。

クラリネットの価格帯

クラリネット 値段は、素材やメーカー、グレードによって大きく変わります。おおよその目安は以下の通りです。

  • 3万円〜7万円程度:樹脂製の入門モデル。初めての一本や、お試しで始めたい人向け。
  • 8万円〜20万円程度:木製のスタンダードモデル。吹奏楽部の中高生や本格的に続けたい初心者に人気。
  • 20万円〜50万円以上:上位グレードやプロ仕様モデル。豊かな音色と精密なつくりが特徴。

初心者の場合、まずは5万〜15万円程度のモデルから始めるのが一般的です。あまりに安価すぎる製品は音程や作りに難がある場合もあるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことをおすすめします。中古品やレンタルを活用するのも、コストを抑える賢い方法です。

まとめ

クラリネットは、温かく表情豊かな音色を持ち、初心者でも始めやすい魅力的な木管楽器です。種類や素材、価格帯を理解したうえで、自分の目的や予算に合った一本を選びましょう。正しいお手入れと練習を続ければ、長く音楽を楽しむことができます。ぜひこの記事を参考に、クラリネットの世界への第一歩を踏み出してみてください。

まとめ

  • クラリネットは1枚のリードを振動させて音を出す木管楽器で、温かく表情豊かな音色が魅力
  • B♭クラリネットが最も一般的で、初心者が最初に選ぶ定番タイプ
  • 素材は手頃で丈夫な樹脂製と、豊かな音色の木製があり、初心者には樹脂製や入門用木製がおすすめ
  • 価格帯は入門モデルで3万〜7万円、本格モデルで8万円以上が目安
  • 正しいアンブシュアと日々のお手入れを身につけることが上達と長持ちの秘訣

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