「クラリネットを吹こうと思っているが、楽器以外にそろえるべきものがわからない」「1通りクラリネットに関するものは持っているが、知っていると便利なグッズはないのかな」こんなお悩みはありませんか?
実はクラリネットを吹くうえでは、楽器だけを揃えれば良い、というわけではなく様々なお手入れ用品が必要になります。
そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、クラリネットを吹くうえで必要不可欠なお手入れセットや持っておくと便利なグッズについて紹介していきます。
この記事を読めば、クラリネットをこれから始める方にとっても、すでに始めている方にとっても新しい発見があること間違いなしです。
ぜひ最後まで読んで、気に入ったものは購入してみてください。
クラリネット奏者がそろえるべき、必要不可欠な道具
まずはクラリネット奏者の全員が必ず手に入れておくべき、必要不可欠な道具について解説していきます。
スワブ
「スワブ」はクラリネットを演奏するたびに、お手入れで必ず使う水分を拭き取るための紐付きの布のことを指します。
特にメーカーのこだわりはありませんが、他の楽器用のスワブもあるので、必ずクラリネット用のサイズのスワブを購入するようにしてください。
サイズを間違えてしまうと、楽器に詰まって抜けなくなってしまうといったトラブルが発生しがちです。
著者はこちらのヤマハから発売されているクリーニングスワブを使用しています。
コルクグリス
「コルクグリス」は楽器のジョイント部分のコルクに塗り、潤滑油の役割をします。
クラリネットを組み立てる際に固くて入らない場合はもちろんですが、コルクグリスを塗ることで楽器のジョイント部が密着するので、クラリネット吹き全員が持っておくと良い道具でしょう。
例えばクランポンでは、以下のコルクグリスを発売しており、メーカーもクランポンの楽器にはこちらのコルクグリスを塗ることを推奨しています。
またコルクグリスはリップスティックタイプのようなものが多いですが、こちらのようなジャータイプの容器のようなものもあります。
どちらの容器のコルクグリスであっても、最終的には手でなじませる必要があるので、大きな差はありません。
コルクグリスはメーカーによって、粘度などが異なります。
その材質によって音にも影響があるようで、重ため(硬め)のグリスを使うと、音に重みが出ます。
先ほど紹介した「ラトロンバ」のコルクグリスは、楽器の気密性が増すため、プロでも人気の高いコルクグリスです。
ぜひ色々試してみて、自分のお気に入りのコルクグリスを見つけてみてくださいね。
こちらのYouTubeチャンネルでは、クラリネットのコルクグリスの比較検証を行っていました。
この動画においても、1番人気はやはり「ラトロンバ」のコルクグリスでした。
パッドドライヤー・吸水シート
「パッドドライヤー・吸水シート」はタンポについた水を拭き取るための道具です。
著者はこちらのBGのパッドドライヤーを使用しています。
ノナカから発売されている「吸水シート」よりも、こちらのパッドドライヤーの方が、より吸水性が高いように感じています。
また似たような商品に、ヤマハから発売されている「クリーニングペーパー」がありますが、こちらは使い捨てです。
パッドドライヤーは半永久的に使うことができるので、私自身も重宝しています。
マウスピースパッチ
「マウスピースパッチ」はマウスピースの上側に貼るシールで、上の歯が直接マウスピースに当たらないよう保護してくれます。
また滑り止めの役割も果たしてくれます。
マウスピースパッチには様々な厚さのものが用意されていて、吹き心地が変わるので、色々試してみると良いでしょう。
どれが正解という訳ではなく、奏者の好みによって大きく左右されると言えます。
参考までに著者は、バンドレンのマウスピースパッチを使っています。
マウスピースパッチについても、比較した結果がYouTubeで公開されています。
こちらの動画ではBGのマウスピースパッチの評価が高かったです。
こちらの動画では、ヤマハの0.1mmという薄めのパッチが選ばれていました。
ちなみにマウスピースパッチを貼る場合、マウスピースの先端につけると良い音がしなくなりがちです。
先端から2~3ミリ離して貼るようにしてください。
クラリネット奏者が使っている、あると便利なグッズ
次に必須ではないものの、あると便利なグッズについて紹介していきます。
クロス
「クロス」とは楽器の汚れをとるために使う布のことです。
様々なメーカーから出ていますが、どれを使っても良いでしょう。
汚れが気になる場合は、シルバークロスを使います。
シルバークロスは通常のクロスと違い、研磨剤や艶出しワックスが含まれた布のことを指します。
ただし、使いすぎると金属が削れる心配もあるので、使用には注意が必要です。
リードケース
リードをしまうためのケースを別途購入するかは、奏者によって判断は分かれています。
なぜならリードを購入した際にも、リードケースが付属しているからです。
しかし、付属のリードケースでは1枚1枚個別でしまうために、リードの出し入れが面倒だ、という奏者がリードケースを購入しています。
著者はこのようなガラスの上にリードを置くタイプのリードケースを使用しています。
リードは消耗してくると、波打つようになってしまいます。
ガラス面の上にリードを置くと、その波打つのを防ぐ効果があります。
スタンド
楽器を持つ時間が増えると、右手親指が痛くなりやすくなってきます。
それを解消するのが「クラリネットスタンド」です。
クラリネットを吹かない時間は、極力スタンドに置くことによって、右手親指の痛みを防ぎます。
また、椅子などに楽器を置くよりもクラリネットスタンドに立てた方が安定感も増します。
数あるスタンドの中でおすすめするのが、このK&M社のクラリネットスタンドです。
このK&M社のクラリネットスタンドの魅力は、畳むとベルの中に収納することができる点です。
通常のクラリネットケースに入れることができるので、楽に持ち運びをすることができます。
サムレスト
「サムレスト」は右手親指をかける位置に柔らかい素材をつけることで、負担を軽減するアイテムです。
こちらのBGのサムレストは、シンプルなデザインで、エラストマーと呼ばれるゴムのような柔らかく伸び縮みするプラスチックでできています。
こちらのA21と比較して、より大きいサイズのA23というモデルも出ています。
こちらの方が効果は大きく、長時間の演奏に耐えるにはおすすめです。
サムレストを使うことで、音色に少し丸みが出る、ふくよかな音になるといった効果もあります。
ストラップ
さらに演奏の負担を軽減したい場合は、「ストラップ」を使用することがおすすめです。
ストラップに頼りすぎずに、右手で支える感覚を大切にしたい奏者は、簡易なBGのストラップに人気が集まっています。
紐が伸び縮みしないレギュラーと、伸び縮みするエラスティックの2種類が販売されています。
エラスティックの方が、演奏時に楽器の角度を変えやすく、人気があるようです。
逆にストラップに頼って、右手の負担を極力減らしたいのであれば、「ブレステイキング」のストラップがおすすめです。
ブレステイキングであれば、首への負担がかからずスムーズな呼吸ができるため、演奏時の自由度が段違いです。
サイズはS・M・Lとあるので、ご自身の体形に合わせて選択してください。
良い演奏をするために、楽器の買い替えも検討してみませんか?

お手入れセットも大切ではありますが、演奏を変えるにはやはり楽器の力は不可欠です。
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