「クラリネットのソロコンの楽譜を探しているけど、どれを演奏していいか分からない」「中学生・高校生でも演奏できる、おすすめの楽曲を知りたい。」このような悩みはありませんか?
じつはソロコンで金賞を狙うには、演奏のレベルはもちろんですが選曲も非常に重要になってきます。
そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、クラリネットのおすすめのソロコン楽曲ついて詳しく解説していきます。
この記事を読めば、あなたに合ったソロコンの楽曲が見つかるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
ソロコンテストでおすすめの楽曲
ソロコンテストにおすすめな楽譜を1曲ずつ紹介していきます。
自分が演奏できるかを考慮することはもちろん大切ですが、最終的には「この曲を吹いてみたい!」という気持ちになれる1曲を選ぶことができれば、より練習にも熱が入るのでおすすめです。
クラリネット・ポルカ(ポーランド民謡)
ソロコンテストだけではなく、コンサートでも演奏してみたいと人気の楽曲なのがこの「クラリネット・ポルカ」です。
ポルカとはポーランドの民謡で、ダンス音楽の1種となっています。
まれにこのクラリネット・ポルカのテンポを限界まで上げて、超絶技巧のように吹く方もいますが、それは本来この楽曲の意図するところではありません。
どちらかと言えば、ほのぼのとした音楽であると言えるでしょう。
アルペジオやトリルなどで、必死になりすぎないように。
余裕をもって軽々と吹けるような演奏を目指してみてください。

ソロ・ド・コンクール(コンクールの独奏曲)(ラボー作曲)
1901年にパリ音楽院のコンクール用に作曲されたこのラボーのソロ・ド・コンクールは、ソロコンテストでも人気の高い1曲です。
カデンツ・ゆったりとしたLargo、快活なAllegroと3つの大きな音楽的な表情がありますので、それぞれの表情を出せるように工夫してみてください。
冒頭のカデンツで聴衆や審査員の心をつかめるかが演奏のポイントになってきます。
カデンツはこの楽曲の中でも、難易度は高めです。難易度の高い箇所が冒頭にあるということは、それだけプレッシャーがかかるということになります。
中学生でもチャレンジしている楽曲ではありますので、ぜひ取り組んでみてください。

コンチェルティーノ(ウェーバー作曲)
ドイツのロマンは初期の作曲家、ウェーバーが書いたクラリネットとオーケストラのための楽曲です。
原曲はオーケストラですが、クラリネットとピアノで演奏される機会も多く、ソロコンテストの定番でもあります。
演奏時間は単一楽章で約9分と比較的長めですが、3部分から構成されていますので、カットすることも可能です。
徐々に緩から急なテンポに変化していきますが、超絶技巧の域まではいかないので、実力に自信のある中学生でもチャレンジできる楽曲となっています。
ただし使用する音域は広いので、自分が無理なく演奏できる音域になっているかは事前に確認するようにしましょう。

ソロ・ド・コンクール(演奏会用ソロ)(メサジェ作曲)
ソロコンテストで演奏される、最も有名な曲と言っても過言ではないのが、このメサジェのソロ・ド・コンクール。
フランスの音楽大学、パリ音楽院の卒業試験曲として作曲された楽曲のため、高度な演奏技術と音楽性が求められる1曲です。
逆に言えば、それだけ音楽的にアピールできる要素が強い1曲であるとも言えます。
約6分間の楽曲ではありますが、ソロコンテストの制限時間が6分未満の場合であっても、カットをして演奏される方も多くいらっしゃいます。
後半はスタッカートも多く登場するので、指回しだけではなく、タンギングの技術も問われます。
クラリネットのタンギングのコツは、こちらの記事で詳しく解説しています。
>【クラリネット】タンギング完全解説!~基礎から応用、ダブルタンギングまで

序奏とロンド(ヴィドール作曲)
パリのコンセルヴァトワールの卒業試験に使われる楽曲です。
様々なスケールが登場し、基礎力が問われます。
また高音域を美しく響かせる必要がありますので、しっかりと自分の奏法を見直す必要があります。
高音域を出すためのコツは、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひお読みください。
>【クラリネットの高音域】きれいに・柔らかい音で出すためのコツを徹底解説
アゴーギグを使って、自由に表現できるように、ピアニストとの合わせ時間はしっかり確保しましょう。

クラリネットソナタ(サン=サーンス作曲)
フランスの作曲家・巨匠であるサン=サーンスの晩年に作曲されたこの楽曲。クラリネットのレパートリーにおいて重要な1曲の位置づけとなっており、クラリネット奏者なら誰しもが演奏したいと思うはず。
トータルの演奏時間は16分と長いため、演奏する楽章を選ぶ必要があります。
4つの楽章からなるこのクラリネットソナタは、各楽章ごとに持つ性格や求められる技術が大きく変わってきます。
例えば音色で勝負したいなら第1楽章、テクニックで勝負するなら第4楽章のように選んでいきましょう。

無伴奏でソロコンにチャレンジしたい場合は?
ここまでソロコンの候補曲をいくつか挙げてきましたが、どれもピアノ伴奏があるものばかりです。
奏者によってはピアニストの方にお願いすることができない、といった事情もあることでしょう。
そんな時には「エチュード(練習曲)」を使ってソロコンに参加することを検討してみてください。
クラリネットのエチュードには名曲も数多くあります。きっとあなたのお気に入りの1曲が見つかることでしょう。
クラリネットのおすすめのエチュードはこちらで解説しています。ぜひお読みになって、選曲のヒントとしてみてください。
>クラリネットのおすすめエチュード~初級・中級・上級それぞれ順番に解説
より上級の楽器を手に入れて、ソロコンテストに参加しよう!

ソロコンテストはやはり大一番の本番です。
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