サックスで高音が出ない要因は?高音の出し方や安定する練習方法を徹底解説!

サックスを練習している中で、「サックスの高音が思うように出せない」「高音を吹くのは難しい」などと思うことはありませんか?サックスで綺麗な高音を出すためには、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。

そこで本記事では、サックスの高音を出したい人のために、サックスで高音が出ない要因や高音が安定する練習方法などを解説します。

本記事でわかること
  • サックスで高音が出ないよくある要因
  • 高音を出すために必要な3つの基礎
  • 高音が安定する練習方法
  • 高音を出すときのNG例

最後に、おすすめの音楽教室も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

サックスで高音が出ないよくある要因

サックスで高音が出ない要因は、4つ考えられます。

1つ目の要因は、「息のスピードと圧力が足りない」ためです。サックスの高音は、リードを細かく振動させる必要があります。そのためには、息のスピードが速くなければいけません。息のスピードが足りず圧力が分散すると、音が低くなってしまうため、注意が必要です。

2つ目の要因は、「アンブシュア(口の形)が崩れている」ためです。正しいアンブシュアを保てていない場合、息のコントロールができず、高音を出せません。そのため、アンブシュアを安定させることが重要です。

3つ目の要因は、「指や構え方に無理がある」ためです。息の使い方やアンブシュアが完璧でも、指がきちんと動いていないと音程が外れてしまいます。特に、運指が不安定な場合は注意しましょう。

4つ目の要因は、「緊張で息が浅くなる」ためです。息の入れ方が浅いと、高音を出すときに苦しくなってしまいます。しかし、息が深すぎると音がかすれてしまうため、息のコントロールが不可欠です。

高音を出すために必要な3つの基礎


続いて、サックスで高音を出すために必要な基礎を3つ紹介します。「サックスで高音を出したい」と考えている方は、チェックしておくべきポイントです。

  • 息のコントロール
  • アンブシュアの安定
  • 楽器の構えと姿勢

それぞれ、詳しく解説します。

息のコントロール

サックスを演奏する際に重要なことのひとつが、息のコントロールです。高音を出すためには速い振動が必要のため、速い息が必須です。しかし、息を入れすぎると音がかすれてしまいます。そのため、息を速くするのに加えて、できるだけ細く息を入れるようにコントロールしなければいけません。

細く息を出すためには、腹式呼吸を使って息をたくさん吸うことが重要です。腹式呼吸が難しいと感じる場合は、以下の方法で練習しましょう。

  1. 姿勢を正して、おへその上に手を置きます。
  2. 鼻から4秒ほど時間をかけて息を吸い込み、おへそのあたりが膨らんでいることを確認します。
  3. 口をすぼめて、お腹の力を抜いて8秒ほど時間をかけて、息を吐きましょう。

息を吐くときは、「息を吐こう」と意識しすぎず、脱力して自然に息を出すことも大切です。

アンブシュアの安定

前述したとおり、サックスで高音を出すためには速い息が必須です。速い息を出すためには、息の出口である口が狭くなければいけません。ホースの先をつまむと、水圧が高くなるのと同じような仕組みです。

また、マウスピースは噛まずに、唇の力を使って締めることが重要です。マウスピースを噛んでしまうと、音色がキツくなり遠くまで響きにくい場合があります。高音を出すためのアンブシュアは、以下の通りです。

  1. 口を「ホ」の形にする
  2. 口の上下に力を加えすぎない
  3. 上下左右、均一な力でマウスピースを加える

上記を意識することで、アンブシュアを安定させることが可能です。

楽器の構えと姿勢

サックスを演奏する際に重要なことが、楽器の構えと姿勢です。力が入った状態ですと、長い時間演奏することが難しく、途中でバテてしまいます。そのため、できるだけ力を入れすぎないように注意しなければいけません。

立ってサックスを演奏する場合は、以下のような姿勢を心がけましょう。

  • サックスの下部を少し右側に傾けるようなイメージで構える
  • 足は肩幅くらいに開き、軽く背筋を伸ばしたリラックスした状態

一方、座ってサックスを演奏する場合は、以下のような姿勢です。

  • ストラップに楽器の重さを預ける
  • 肩幅くらいに開いた足の間にサックスを挟んで正面へ向ける

上記の内容を意識することで、正しい構え方と姿勢ができるようになるでしょう。

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初心者でもできる!高音が安定する練習方法

サックスの高音を安定させるためにおすすめの練習方法は、3つあります。

1つ目は、「ロングトーン」を使った練習方法です。ロングトーンは、名前の通り音を伸ばす練習のことです。「F→G→A→B♭」というように、一音ずつ音階を上げて練習しましょう。

ロングトーンは、呼吸法の基礎の練習に適していると言われています。一定の音を保ちながら呼吸を調整することで、息の使い方や息のコントロールが上達します。高音を出せるようになることはもちろん、サックス奏者としての基盤を築くことが可能です。

2つ目は、「オーバートーン」練習です。サックスで実際に鳴っている音には、かすかにその音よりも高い音が鳴っています。このかすかに鳴っている音のことを「オーバートーン」と言います。

オーバートーンの練習は、サックスの教本に掲載されている場合があるので、参考にしましょう。オーバートーンの練習を行うことで息の支えが鍛えられ、スピードや量のコントロールが上達します。

3つ目は、「リップスラー」による練習方法です。リップスラーとは、指使いを変えずに、アンブシュア(口の形)や息のコントロールで音を変化させることです。
リップスラーの練習を行う場合は、「滑り台」をイメージしましょう。音が切り替わる瞬間にアンブシュアを変えるのではなく、少しずつアンブシュアを変えることで演奏しやすくなります。その結果、アンブシュアを安定させることが可能です。

ピッチ確認しながら練習することも重要

ロングトーンやオーバートーン、リップスラーの練習では、ピッチ確認も重要です。チューナーやチューナーアプリを活用して、音程を合わせながら練習しましょう。

音程が悪いと、他の奏者と音が合わなかったり、伴奏と音がズレたように聞こえたり、音痴に聞こえたりします。そのため、練習に慣れてきたらチューナーを使い、音を安定して出せているかを確認してください。

高音を出すときのNG例

最後に、サックスで高音を出すときのNG例を紹介します。

1つ目は、「力んでしまう」ことです。演奏中に緊張して力が入ってしまい、顔や首、肩などが硬直する場合があります。顔や首、肩などが硬直すると、喉の筋肉や胸の周囲の筋肉も硬くなってしまいます。

その結果、喉のコントロールができなくなり、呼吸をするときに十分に胸や肺を広げられなくなってしまうのです。また、腕や指も力が入ってしまい、指をすばやく動かせなくなる可能性があります。

2つ目は、「高音のときだけ構え方が変わる」ことです。たとえば、高音を出すときのみ身体をひねってしまうと、息の通りが悪くなり、高音を出しづらくなってしまいます。また、身体を痛めてしまう原因にもなるため、正しい構えと姿勢を心がけましょう。

3つ目は、「音が出ないまま無理に吹き続ける」ことです。音が出ないまま無理に吹き続けると、ついマウスピースを強く咥えてしまいます。マウスピースを強く咥えすぎると、リードとマウスピースの隙間が狭くなり、息が通りづらくなってしまうのです。

また、高音が出ないまま吹き続けていても、正しい息のコントロールやアンブシュアは身につきません。いったん無理に吹くのをやめて、音が出ない原因を探すことから始めましょう。

プロに直接見てもらうことで上達のスピードを上げよう

サックスで高音が出ない要因は、息のスピードと圧力が足りないことや、アンブシュア(口の形)が崩れていることなどが挙げられます。高音を出すためには、息のコントロールやアンブシュアの安定、楽器の構えと姿勢が重要です。

高音を安定させるためには、ロングトーンやオーバートーン、リップスラーを組み合わせた練習方法がおすすめです。ただし、力んで顔や首が硬直したり、音が出ないまま無理に吹き続けたりしないように注意しましょう。

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