サックスが壊れた?修理費用や自分でできるメンテナンスのポイントを解説!

「サックスが壊れてしまった…修理費用はどのくらいかかるの?」「自分で直せる部分はないのかな?」「修理に出したらどのくらいで終わるんだろう・・・」

そう悩んでいる方も、いるのではないでしょうか?

サックスの修理は症状によって対処法が異なり、定期調整なら数千円程度で済む場合もあります。

また、日々の適切なメンテナンスで予防できるトラブルも多いのです。

この記事では、サックスの修理費用の相場から、自分でできるメンテナンス方法、プロに依頼すべき症状の見分け方まで、具体的に解説していきます。

目次

自分でできるサックスのメンテナンス方法

日常的なケアの基本手順

演奏後のケアは楽器の寿命を大きく左右します。

まず、演奏直後にスワブを使って管内の水分を丁寧に拭き取ることが最も重要です。

ネック・楽器本体にスワブを2〜3回通すことで、管内の水分を取り除くことができます。

マウスピースは繊細なため、スワブの硬い部分に当たると傷ついてしまう可能性があります。

ガーゼなどの柔らかい布で拭き取りましょう。

演奏後はタンポの水分も取り除くことが必要です。

ネックに近いキイから、左手で抑えるキイのあたりまでは特に水分が貯まりやすいので注意しましょう。

タンポの水分はBGのパッドドライヤーを使って取り除くのがおすすめです。紙で水分を取る方もいますが、パッドドライヤーであれば繰り返し使うことができます。

外側の手垢や汗は、柔らかい布で優しく拭き取ります。

特に指が触れる部分は念入りに行い、艶出しクロスで仕上げることで、見た目の美しさも保てます。

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また、ケースに収納する際は、ネックを外し、マウスピースキャップを装着することで、不要な圧力がかかるのを防ぎます。

タンポの簡単なメンテナンス方法

タンポのメンテナンスは、専門的な技術がなくても実施できる部分があります。

タンポが湿気でキイに張り付いてしまう場合は、パッドガードを使用することで改善できます。

パッドガードを付属のはけで、タンポの皮の部分に塗ります。(中央の金属部分であるトーンホールには塗らないので注意してください。)

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するとタンポのべたつきを取ることができます。

1回に使用するパッドガードの量はごくごく少量なので、1度購入すれば、ほぼ半永久的に使うことが可能です。

サックス奏者は購入しておくことをおすすめします。

キイの調整とオイル差し

キイの動きをスムーズに保つためには、適切なオイル差しが欠かせません。

しかし、キイオイルを差すには技術が必要なので、基本的には自分では行わず、リペアマンに任せる方が得策です。

キイオイルを自分で差す必要がある場合、ごく少量をキイの支点部分に差すことをお勧めします。

オイルを差す際は、細いノズルの付いた専用オイラーを使用し、余分なオイルは必ず拭き取ります。

また、キイの動きが重くなってきた場合は、支点部分のホコリを専用のブラシで掃除することで改善することがあります。

サックスの故障原因と修理のポイント

サックスが壊れる主な原因3つ

サックスの故障は主に、日常的なメンテナンス不足不適切な取り扱い、そして経年劣化によって引き起こされます。

メンテナンス不足による故障は、演奏後の水分除去を怠ることで、タンポが劣化したり、キイの動きが悪くなったりすることが代表的です。

不適切な取り扱いでは、ネックジョイントを強く締めすぎることによる変形や、衣服との接触でピンが外れるなどの問題が発生します。

また、経年劣化では、タンポの硬化やコルクの摩耗により、音が出にくくなったり、キイを動かすとカチャカチャとノイズが入ったりします。

しかし、楽器は吹いても吹かなくても、徐々にバランスは崩れていってしまうので、故障個所が見当たらなかったとしても、半年~1年に1度は、リペアマンに楽器を見てもらい、定期調整を行うようにしましょう。

修理前の確認ポイント

修理に出す前に、まずは楽器の状態を詳しく確認することが重要です。

特に注意すべき点として、キイの開閉がスムーズか、そしてキイの塞がり具合を確認します。

キイの塞がり具合の具体的な確認方法として、下のドの音を伸ばしながらG#キイを押したり離したりして、音程の変化を確認してみましょう。

ビブラートをかけたときのように、微妙な音程な変化が見られたら、キイが正しく塞がっていない証拠です。

また、キイが重く感じる場合はオイル切れが、キイを動かすとカチャカチャ金属音が鳴る場合はコルクの劣化が考えられます。

応急処置できる症状と方法

演奏中に突然トラブルが発生した場合でも、いくつかの症状は応急処置で対応可能です。

タンポがくっついて音が出なくなった場合は、該当するキイを優しく開けることで改善することがあります。

その際は前述したパッドガードを塗っておきましょう。

また、キイのグラグラする症状は、外れたピンを正しい位置に戻すことで応急的に対処できます。

ただし、無理な力を加えることは楽器を傷める可能性があるため、自己判断が難しい場合は専門店・リペアマンに相談することが賢明です。

サックスの修理費用の相場と内訳

定期調整の費用相場

サックスの定期調整は、演奏に支障が出る前の予防的なメンテナンスとして重要です。

定期調整を行うことで、音程が安定する、低音域が出しやすくなる、キーノイズが少なくなるなどメリットも多くあります。

基本的な全体調整の費用は、20,000〜50,000円が相場となっています。

この調整には、キイバランスの修正、タンポの状態確認、注油などの基本的なメンテナンス作業が含まれた料金です。

また、部分的な調整であれば数千円から対応可能な場合もあります。

パーツ交換が必要な場合の費用

個別のパーツ交換が必要になった場合、その費用は楽器店や症状によって大きく異なります。

修理を依頼するなら、「服部管楽器 西巣鴨」が安価なうえに、技術者の腕も確かです。全国郵送で対応しています。

修理内容費用相場服部管楽器西巣鴨(税込)
パッド交換5,000〜15,000円4,400円〜
ネックジョイント調整3,300〜5,500円3,300円〜
コルク交換5,000〜10,000円2,200円〜
全体調整20,000〜50,000円22,000円〜

特に重要なパーツであるタンポは、機種や位置によって価格が変わるので、交換が必要な箇所の見積もりを依頼して確認しましょう。

オーバーホールの費用と時期

オーバーホールは楽器の全面的な点検・修理を行う大規模なメンテナンスです。

アルトサックスの場合、普及機種で79,200円から、上級機種で90,200円以上が一般的な価格帯です。

テナーサックスではさらに高額となり、90,200円から104,500円程度が相場となっています。

オーバーホールには全タンポの交換、管体の分解洗浄、すべてのコルクやフェルトの交換、ネックの調整などが含まれ、通常3週間程度の修理期間が必要です。

また、メッキやラッカー仕上げが必要な場合は、別途費用が発生し、要見積もりとなることが一般的です。

プロに依頼すべきサックスの症状と判断基準

音程が不安定な場合

音程の不安定さは、サックスの深刻なトラブルを示す重要なサインです。

特にタンポの劣化やキイの歪みによって、トーンホールが正しく閉じられない状態になると、音程が大きく乱れることがあります。

また、低音域から高音域まで全体的に音程が不安定な場合は、管体の歪みやキイバランスの崩れが原因である可能性が高く、専門家による総合的な調整が必要となります。

キイの動きに違和感がある時

キイの動きの違和感は、楽器の演奏性に直接影響を与える重要な問題です。

特にキイが重たく感じたり、スムーズに動かない場合は、ピンの摩耗やコルクの劣化が考えられます。

また、キイが適切な位置で止まらない、あるいは過度に動く場合は、調整ネジの緩みや支柱の変形が原因かもしれません。

これらの症状は、放置すると演奏に支障をきたすだけでなく、他の部分にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの修理が推奨されます。

異音がする場合の対処

演奏中の異音は、サックスの深刻な損傷を示すことがあります。

特にキイを動かした時にカチカチという金属音がする場合は、コルクやフェルトの消耗が考えられます。

また、キイを押さえた時にガタガタという音がする場合は、キイポストの緩みやピンの摩耗が原因である可能性が高いです。

これらの異音は、単なる不快な音というだけでなく、楽器の寿命を縮める原因となるため、専門家による適切な修理が必要です。

サックスの修理期間と流れ

assembling all parts of a saxophone

症状別の一般的な修理期間

サックスの修理期間は症状の程度によって大きく異なります。

定期的な調整であれば、その場で1時間程度で完了する場合もあります。

部分的な修理の場合は即日から7日間程度、全体的な調整では10日間から14日間ほどかかります。

より大規模な修理となるオーバーホールの場合は、通常3週間程度を要しますが、混雑状況が落ち着いている場合は10日程度で完了することもあります。

修理店への持ち込みから完了までの流れ

修理の流れは、まず店頭での受付から始まります。

技術者が楽器の状態を確認し、症状や修理箇所について詳しくヒアリングを行います。

その後、正確な見積もりを算出し、お客様への連絡と承諾を得てから修理作業に入ります。

見積もりは無料で行われるのが一般的です。

遠方の場合は、宅配便での受付も可能で、修理完了後は、店頭での受け取りか宅配便での返送となります。

修理後の調整と確認ポイント

修理完了後は、技術者による最終チェックが行われます。

特に重要なのは、キイバランスの確認とタンポの密着度のチェックです。

店頭受け取りの場合は、その場で実際に演奏して確認することができ、必要に応じて微調整を行うことも可能です。

確認すべきポイントとして、低音から高音までの音程の安定性、キイの動作感、オクターブキイの反応などがあります。

また、修理後は定期的なメンテナンスの重要性や、今後の使用における注意点についても説明を受けることができます。

よくあるサックスのトラブルとその解決策

オクターブキイのトラブル対処法

オクターブキイのトラブルは演奏に重大な影響を及ぼす代表的な問題です。

最も多いのが、オクターブキイを押していないのに音が裏返ってしまう症状です。

この場合、ネックとマウスピースの組み立て時にオクターブキイを変形させてしまっている可能性があります。

まずは、ネックの背骨のようなラインと本体のオクターブキイが一直線になっているか確認しましょう。

また、オクターブキイの動作が悪い場合は、芯金のサビや水分の影響が考えられます。

この場合、クリーニングペーパーで水分を丁寧に拭き取り、必要に応じてキイオイルを適量注すことで改善できます。

低音が出にくい場合の対策

低音が出にくい原因は、サックスの構造上の特徴に起因します。

サックスは円錐形の管体を持ち、低音になるほど管が長く太くなるため、より大きな抵抗が生まれます。

改善するためには、まずタンポの状態を確認することが重要です。

タンポが古くなると0.01ミリ単位の隙間が生じ、適切な気密性が保てなくなります。

また、キイバランスの崩れも低音が出にくくなる主な原因となります。

リードの選択も重要で、硬すぎるリードを使用すると特に低音域で息のノイズが出やすくなります。

初心者の場合は、やや柔らかめのリード(2〜2.5番)から始めることをお勧めします。

むやみな自己判断は危険!

サックスのみならず、楽器はとても繊細なものです。

初心者の方は特に、仕組みがよくわからないまま自己判断で修理しようとしてしまうと、更に状態が悪化する場合もあります。

原因が明確にわからない場合は、専門店で相談するようにしましょう!

状態によっては、買い換える方が安い場合も

日頃使っている楽器ではなく、しばらく放置してしまっていた場合など、状態によっては、修理をするよりも買い替えた方が安くなる場合もあります。

修理が必要なサックスでも、買取が可能ですので、買い取ってもらったお金でまた新しい楽器を買うという選択肢もあります。

まずは今の状態を楽器のプロに見てもらいましょう。

郵送対応も可能な服部管楽器 西巣鴨に修理の依頼をしてみよう

日々のメンテナンスをしっかりと行っていても、半年~1年に1度は定期調整をお願いしておかないと、上達の妨げになります。

「服部管楽器 西巣鴨」のリペアマンは、確かな技術を安価な価格で、リペアを行ってくれるので、安心して任せられます。

郵送対応しているので、全国どこからでもリペアの持ち込みは可能です。

「服部管楽器 西巣鴨」のより詳しいリペアマンなどの情報は、こちらの記事をご覧ください。

>サックスを修理するなら。服部管楽器が選ばれる理由

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