【初心者向け】サックスのアンブシュアの作り方・吹奏楽奏者必見!

「サックスで良い音が出ない」と悩んでいませんか?サックスで良い音が出ない理由は、アンブシュアに原因があることが多いです。

実は吹奏楽部で習ったアンブシュアは、間違っていたり、情報が足りていないこともしばしばあります。

この記事では、吹奏楽CDを30枚以上リリースした私が、初心者のうちに知っておいて欲しい、サックスのアンブシュアの知識について解説しています。

この記事を読むことで、サックスを吹くうえで変な癖がつくことがなく、上達のスピードが上がること間違い無しです。ぜひ最後までお読みください。

サックスのアンブシュアとは

アンブシュアとはサックスを演奏するときの口の形のことです。

口の外側だけではなく、舌の位置や喉の形など口の中も含めて考えます。

このアンブシュアによって、出る音色が変わってきます。正しい知識を身につけて、しっかりとコントロールすることが重要です。

サックスのアンブシュアの作り方【初心者向け】

サックスの具体的なアンブシュアの作り方について解説します。

サックスのアンブシュアを作る上で考えるべき要素は次の通りです。

  • 下唇
  • 顎(あご)
  • 口の周りの筋肉
  • マウスピースをくわえる深さ
  • 舌の位置

それぞれの要素について、詳しく解説していきます。

下唇

下唇は軽く巻きます。

巻き具合は、唇の赤い部分がリードに触れるよう、浅く巻くのがセオリーです。

しかし、初心者の場合は下唇を深く巻いた方が音を出しやすい、という方も多いと思います。

その場合は、音を出すことを優先して、深く下唇を巻いてしまってもOKです。

練習をして、音を出すことに慣れてきたら、徐々に下唇の巻きを浅くしていくよう、意識して練習するようにしましょう。

このように下唇を巻くアンブシュアのことを「シングルリップ(シンリップ)」と呼びます。吹奏楽で使われる一般的なアンブシュアです。
他にも上下の唇を巻く「ダブルリップ」、唇を外に出す「ファットリップ」など、アンブシュアには様々な種類があります。

顎(あご)

下顎は、上下の歯の位置をそろえるために、少しだけ前に出して演奏します。

これは多くの方が、下の歯より上の歯の方が前に出ている歯並びをしているからです。

上の歯の位置と下の歯の位置がそろっている場合は、下顎を前に出す必要はありません。

また、顎でマウスピースを噛んでしまわないようにすることは重要です。

マウスピースを噛んでしまうと、リードの振動が妨げられてしまいます。

噛み過ぎてしまうと、あごに梅干しのしわのようなものができてしまいます。これは悪い状態ですので、鏡でアンブシュアを見て、チェックしてみましょう。

初心者はマウスピースを噛んだ方が音を出しやすいかもしれませんが、少しずつ噛まないアンブシュアに移行できるよう練習していってください。

口の周りの筋肉

口の周りの筋肉で、マウスピースを360°包み込むようにします。

マウスピースの外に息漏れしないよう、しっかりと包み込みます。

口の周りの筋肉は、普段の生活で使うことが少ないので、最初は疲れやすいかもしれません。

ですが、サックスが上達していくと徐々に筋肉がついていき、疲れなくなってくるので安心してください。

マウスピースをくわえる深さ

マウスピースを加える深さは、アルトサックスで1cm、テナーサックスで1.2cmほどが標準です。

マウスピースの先端から、上の歯の歯型がついているところまでの距離で計測します。

標準の深さぴったりに固執する必要はありません、音を出しやすいと思う深さで演奏してください。

ただし標準の深さよりも大きく乖離がある場合は、直すようにしましょう。

舌の位置

舌の先端は下の前歯と歯茎の間あたりに、舌の中央は上顎に近い位置に置きます。

実はマウスピースをくわえずに、何もしていないときの舌の位置に限りなく近いです。

舌の位置を上げて、口の中の容積は狭い状態にして、サックスを演奏します。

よくある勘違いとして、「O(オ)」と発音したように、舌の位置を下げて演奏する方がいますが、これは間違えです。

舌を下げてしまうと、息をまとめるのが難しくなってしまいます。

喉は開いて演奏するようにしましょう。

ただし、過度に喉を開こうとすると、舌が下がってしまうので注意が必要です。前述した通り、息がまとまらなくなるので、舌を下げるのは避けましょう。

喉を開こうとするのではなく、歌を歌うつもりでサックスも演奏します。そうすることで、舌が下がらず、適度に喉を開くことができるようになるはずです。

適度に喉を開いてサックスを演奏すると、歌声のような美しい音色となります。

サックスのアンブシュアの練習方法

サックスのアンブシュアを鍛えるのに最も効果的な練習は「ロングトーン」です。

ロングトーンとは、1つの音をまっすぐ伸ばす練習のことです。

メトロノームのテンポを60にして、8拍間、同じ音を伸ばし続けます。(テンポ60で8拍音が伸びない場合は、テンポを上げたり、拍数を減らしたりしてもOKです。)

曲を吹くと、指回しやリズムなど、気にしなければならない項目が多いです。

しかし、ロングトーンであればその心配はないので、良いアンブシュア作りに集中することができます。

安定して真っ直ぐ音が出せ、なおかつきれいな音が出るように、アンブシュアを研究してみてくださいね。

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まとめ

初心者に知っておいて欲しい、アンブシュアの作り方を中心に解説してきました。

この記事のポイントは次の通りです。

  • アンブシュアとは、サックスを演奏するときの口の形
  • 下唇は浅く巻けるように練習する
  • 下顎を前に出して、上下の歯の位置をそろえる
  • 顎でマウスピースを噛まない
  • 口の周りの筋肉でマウスピースを包み込む
  • マウスピースをくわえる深さはアルト1cm、テナー1.2cmが目安
  • 舌を下げて演奏しない
  • 歌うときのように喉を開いて演奏する
  • ロングトーンでアンブシュアを鍛える

正しいアンブシュアを作るために、気を付けなければならないポイントは多いです。

自分のできそうな部分から、少しずつアンブシュアを改良していってくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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