【初心者必見】トランペットの音階練習の方法を徹底解説

吹奏楽やオーケストラの演奏において花形楽器と言われるトランペット。

力強く華やかな音色でリードメロディーを担当することが多く、曲の中にソロパートがあることも多い楽器です。

しかし、実際にトランペットの上達を目指すとなると、「音階を吹きたいけどどうすればいいか分からない」「上手くなる練習方法を知りたい」という方も多いのではないでしょうか。

本記事ではトランペットを始めたい方やもっと上手に吹きたい方のために、トランペットの音階や練習方法について解説します。

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目次

トランペット音階の基礎知識

「音階」とは低音から高音へと階段状に並べた音の連なりのことであり、「スケール」とも呼ばれます。

最もよく知られているのが「ドレミファソラシド」で、最初のドから1オクターブ高いドの音までの連なりが音階です。

音階には、メジャースケール(長音階)とマイナースケール(短音階)があります。

WordPress用メジャー・マイナースケール比較
メジャースケールとマイナースケール比較
メジャースケール(長音階)

明るく華やかな印象

ドレミファソラシド

マイナースケール(短音階)

悲しく物憂げな印象

ラシドレミファソラ

音階パターンの比較
Cメジャースケール(ドレミファソラシド)
全音
全音
半音
ファ
全音
全音
全音
半音
Aマイナースケール(ラシドレミファソラ)
全音
半音
全音
全音
半音
ファ
全音
全音
全音・半音パターンの比較表
音階の種類 1→2 2→3 3→4 4→5 5→6 6→7 7→8
メジャースケール 全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音
マイナースケール 全音 半音 全音 全音 半音 全音 全音
それぞれの特徴
メジャースケール(長音階)の特徴
  • 音の印象:明るく、華やかで、希望に満ちた響き
  • 使用場面:祝祭的な音楽、行進曲、ポップスの多く
  • パターン:全・全・半・全・全・全・半
  • 代表例:「きらきら星」「ハッピーバースデー」
マイナースケール(短音階)の特徴
  • 音の印象:悲しく、物憂げで、感情的な響き
  • 使用場面:バラード、クラシックの悲劇的な楽章
  • パターン:全・半・全・全・半・全・全
  • 代表例:「蛍の光」「グリーンスリーブス」

大きく異なるのが、明るい曲調になるのが長音階で、悲しい曲調になるのが短音階と言えます。

白鍵と黒鍵を順番に弾くと、1オクターブの間に12回音の高さが上がります。1つ隣の音が「半音」で、2つ隣の音が「全音」です。

この全音・半音の組み合わせパターンが、音階の特徴的な響きを生み出し、美しいメロディーの基盤となります。

音階練習が重要な理由

トランペットを上手に吹けるようになるためには、音階練習が欠かせません。

音階を綺麗に吹けることが、美しいメロディーを奏でることに繋がります。

トランペットは息を吹くスピードでも音の高さを調節する楽器のため、音階を繰り返し練習することで、ブレスと音の高さが安定していきます。

また、音階を吹く上でバルブの押さえ方がとても重要になるため、押さえ方を指に覚えこませるためにも反復練習が大切です。

正しい音で音階を奏でられるようになれば、音感が向上し微妙な音程の違いなども感じられるようになり、美しいメロディーを奏でられます。

トランペットのドレミと指使い

本章では、トランペットでドレミの音階を奏でるための指使いを解説します。

  • 基本のCメジャースケールの運指
  • 半音階(クロマチックスケール)

以上の2点を解説します。

基本のCメジャースケールの運指

Cメジャースケールとは、いわゆる「ドレミファソラシド」のことです。

ほとんどの楽器練習がドレミから入るように、トランペットでもCメジャースケールを吹くところから始めましょう。

マウスピース側のピストンを①番として、ピストンを押す場合を❶❷❸、押さない場合を①②③とすると、Cメジャースケールの押え方は以下の表の通りです。

WordPress用Cメジャースケール運指表
Cメジャースケール運指表
ドレミファソラシド

トランペットの基本となる音階です

C – D – E – F – G – A – B – C

バルブの説明
1
2
3

○ = 押さない

押した状態
1
2
3

● = 押す

音名 運指 覚え方
C
1
2
3
何も押さない
基準音・開放
D
1
2
3
1番と3番
両端を押す
E
1
2
3
1番と2番
左側を押す
F
ファ
1
2
3
1番のみ
左端だけ
G
1
2
3
何も押さない
ドと同じ開放
A
1
2
3
1番と2番
ミと同じ
B
1
2
3
2番のみ
真ん中だけ
C
ド(高い)
1
2
3
何も押さない
低いドと同じ

また、トランペットは息の吹き方によって音の高さも変わります。

低い音の吹き方のまま高い音を出そうとすると、口回りの筋肉を必要以上に使おうとしてしまい、音がかすれてしまう原因になります。

低音から高音、高音から低音への移動をスムーズに出来るように、口の形や息の吹き方に慣れることが大切です。

半音階(クロマチックスケール)

WordPress用クロマチックスケール運指表
クロマチックスケール運指表
半音階(12音すべて)

1オクターブ内のすべての音を半音ずつ上がる音階

C – C# – D – D# – E – F – F# – G – G# – A – A# – B – C

バルブの説明
1
2
3

○ = 押さない

押した状態
1
2
3

● = 押す

音名 運指 難易度 備考
中音域(よく使われる音域)
C
1
2
3
開放
基準音
C#/D♭
ド♯
1
2
3
全て押す
すべてのバルブ使用
D
1
2
3
1番+3番
両端を押す
D#/E♭
レ♯
1
2
3
1番+2番
左側を押す
E
1
2
3
1番+2番
D#と同じ運指
F
ファ
1
2
3
1番のみ
左端だけ
F#/G♭
ファ♯
1
2
3
2番のみ
真ん中だけ
G
1
2
3
開放
Cと同じ開放
G#/A♭
ソ♯
1
2
3
3番のみ
右端だけ
A
1
2
3
1番+2番
Eと同じ運指
A#/B♭
ラ♯
1
2
3
1番のみ
Fと同じ運指
B
1
2
3
2番のみ
F#と同じ運指
C
ド(高い)
1
2
3
開放
低いCと同じ

クロマチックスケールとは、全ての半音を用いた音階を指します。

ピアノの鍵盤で言うと、白鍵と黒鍵を合わせた12の音を全て使った音階を半音階と言います。

トランペットの練習の際にクロマチックスケールの音階を吹くことで、半音を上げ下げする運指が身に付きます。

また、音の微妙な調節が出来るようになり、音程をコントロールする力が付くため、クロマチックスケールの練習は演奏の上達に効果的です。

音が出ない時や合わない時の練習方法

トランペットを始めたばかりの方は、音が出ないことに悩むこともあるでしょう。

音を出すためには口の形が重要であり、唇を閉じる力が強いと息が止まりますし、逆に弱すぎても音は鳴りません。

直径5ミリ程度のストローを軽くくわえて息を吐く練習をすると、ちょうどよい口の形になるので試してみてください。

そして、トランペットを吹く際はどうしても「音を出そう」と息が強くなることがあるため、息の量が強くなりすぎていないかをチェックすると良いでしょう。

また、自身の演奏する音を客観的に聞くことも大切です。

チューナーを使って音の高さを確認したり、演奏を録音したものを聞き直して、音のズレや違和感がないかを確認しましょう。

音階練習のコツ

トランペットを含む金管楽器は、息のスピードで音の高さを調節するため、基礎練習がとても大切です。

息の吹き方は、低い音は「トォー」、中音域は「トゥー」、高い音は「ティー」のようなイメージを持つことがおすすめです。

毎日10分でもいいのでトランペットを吹いて、音が出る感覚を体に覚えこませることが上達の近道になります。

  • ロングトーンを練習する
  • スケール練習を行う

音階練習に欠かせない以上の2点について解説します。

ロングトーンを練習する

ロングトーンとは同じ音を長く伸ばすことです。 ロングトーンの練習をすることで息のコントロールが出来るようになり、口回りの筋肉も鍛えられるため、音が安定して出るようになります。

音を伸ばそうと思いすぎると力みやすくなるため、声に出して歌っているように吹くことが上達のポイントです。 

また、音が高くなるにつれて伸ばすのが難しくなるため、最初は低い音から始めて徐々に高くしていく方法が良いでしょう。

金管楽器の王道の練習方法であるロングトーンは、初心者が必ず取り組むべき基礎練習の一つです。

重要なのは、どれだけ長く音を伸ばせるかではなく、安定した音質を保ち続けることです。

現在ではアプリでもチューニングが可能であるため、手軽に音程の安定性を確認できます。

正確なピッチをキープしながら、一定の音量と音色を維持することを心がけましょう。

スケール練習を行う

スケール練習とは、音階を吹く練習のことです。簡単に言えば、ドレミファソラシドを吹くことですが、音を滑らかにつなげるよう、息遣いを意識することが大切です

トランペットは、音の高さによって吹くときの口の形や息の出し方が異なるため、音に合わせた吹き方を練習しましょう。

特に頻繁に使用されるCメジャー、Fメジャー、Gメジャーの音階練習が有効です。

基本的な音階をマスターすることで、多くの楽曲に対応できる技術力が身につきます。

また、音階の練習をする際にはメトロノームでテンポを合わせたり、演奏を録音して何度も自分で聴いてみることで上達に近づきます。

音程とリズムの両方を同時に意識し、より実践的な演奏技術を養いましょう。

プロに直接見てもらうことで上達のスピードを上げよう

トランペットの音階練習は、美しいメロディーを奏でるための重要な基礎です。

ロングトーンとスケール練習を継続することで、息のコントロールと運指の安定性を向上していきましょう。

しかし、独学では正確な音程とリズムの判断が難しく「これで合っているのか」と悩む方も少なくありません。

トランペットの上達をしたい方はGIFT MUSIC SCHOOLがおすすめです。

GIFT MUSIC SCHOOLでは、プロの演奏家からマンツーマン指導が受けられ、美しい音階を奏でるための正しい運指や息遣いを効率的に身につけられます。

音階練習の基礎からロングトーンまで段階的に学べるため、確実な上達を目指す方はぜひお気軽にお問合せください。

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