テナーサックスとは?
テナーサックスは、ジャズやポップス、吹奏楽など幅広いジャンルで活躍する木管楽器です。「木管楽器」というと木でできた楽器を想像するかもしれませんが、サックスは金属(真鍮)でできています。それでも木管楽器に分類されるのは、音を出す仕組みに「リード」という薄い木の板を使っているからです。
テナーサックスは、サックスの仲間(サックスファミリー)の中でも中音域から低音域を担当する楽器で、その太く温かみのある音色から「人の声に最も近い楽器」と表現されることもあります。映画音楽やバラードのソロでよく耳にする、あの渋くてセクシーな響きがテナーサックスです。
テナーサックスの歴史
サックスは、1840年代にベルギーの楽器製作者アドルフ・サックスによって発明されました。彼の名前がそのまま楽器名「サクソフォン(サックス)」の由来になっています。比較的新しい楽器で、まだ200年ほどの歴史しかありません。
もともとは軍楽隊やクラシック音楽のために作られましたが、20世紀に入るとアメリカで生まれたジャズ音楽とともに大きく発展しました。特にテナーサックスは、コールマン・ホーキンスやジョン・コルトレーンといった名プレイヤーたちによって、ジャズを代表する花形楽器となりました。
テナーサックスの種類
「テナーサックス 種類」と検索する方も多いですが、サックスにはいくつかの仲間があり、それぞれ大きさと音域が異なります。代表的なものを紹介します。
サックスファミリーの種類
- ソプラノサックス:最も高い音域。まっすぐな形のものが多い。
- アルトサックス:初心者に人気で、サックスの代表格。テナーより小さい。
- テナーサックス:中低音域を担当。アルトより一回り大きく、首にかける管が曲がっている。
- バリトンサックス:低音域を担当する大型のサックス。
この中でテナーサックスは、アルトサックスと並んで人気が高く、ジャズシーンでは特に主役級の存在です。
テナーサックスのモデルの違い
テナーサックス自体にも、メーカーやグレードによって種類があります。大きく分けると、手頃な価格の「スタンダードモデル」、中級者向けの「カスタムモデル」、プロが使う「プロフェッショナルモデル」があります。また、見た目も金色(ラッカー仕上げ)のものや、銀メッキ、アンティーク調などさまざまです。
テナーサックスの特徴・音域・難易度
テナーサックスは、B♭管(ベーかん)の楽器です。
音域
テナーサックスの音域は約2オクターブ半。アルトサックスより低い音が出るため、より落ち着いた深みのある響きが特徴です。バンドの中ではメロディもベースラインも担当できる万能選手です。
難易度
サックスは木管楽器の中では比較的始めやすい楽器とされています。指で押さえるボタン(キー)を操作すれば音程が変わる仕組みになっており、最初の音を出すまでが他の管楽器より簡単だからです。ただし、テナーサックスはアルトサックスよりもサイズが大きく、より多くの息の量を必要とします。そのため、体格の小さい方や子どもには少し負担が大きい場合があります。
初心者がテナーサックスを始めるには
テナーサックスを始めたい初心者の方は、まず以下の準備から始めましょう。
- 楽器本体:まずはこれがないと始まりません。
- リード:音を出すための消耗品。薄い葦(あし)でできた板で、定期的な交換が必要です。
- マウスピース:口にくわえる部分。音色を左右する重要なパーツ。
- ストラップ:楽器を首から下げて支える道具。テナーは重いので必須です。
- お手入れ用品:演奏後に管の中の水分を取るスワブなど。
独学も可能ですが、最初は音の出し方や姿勢を正しく身につけるために、音楽教室やレッスンに通うのがおすすめです。間違ったクセがつくと後で直すのが大変だからです。
テナーサックスの選び方
初心者がテナーサックスを選ぶときのポイントを紹介します。
1. 信頼できるメーカーを選ぶ
ヤマハ、セルマー、ヤナギサワなどが有名で安心です。特にヤマハの入門モデルは、品質と価格のバランスが良く、初心者に大人気です。
2. 安すぎる楽器に注意
ネット通販などで数万円の格安サックスもありますが、音程が不安定だったり故障しやすかったりすることがあります。長く使うことを考えると、ある程度の品質の楽器を選びましょう。
3. できれば試奏する
楽器店で実際に吹いてみたり、店員さんに相談したりすると安心です。中古楽器を検討する場合は、信頼できる専門店で状態を確認してもらいましょう。
テナーサックスの価格帯
テナーサックスの価格は、グレードによって大きく異なります。おおよその目安は次の通りです。
- 入門モデル:15万〜30万円程度。最初の1本に最適。
- 中級モデル:30万〜60万円程度。表現の幅が広がる。
- プロモデル:60万円以上。本格的に演奏する方向け。
初心者の方は、まず入門モデルから始めるのがおすすめです。予算を抑えたい場合は、状態の良い中古楽器を選ぶのも一つの手です。また、本格的に続けるか不安な方は、楽器のレンタルサービスを利用するのも良いでしょう。
まとめ
テナーサックスは、温かく深みのある音色が魅力の木管楽器です。ジャズからポップス、吹奏楽まで幅広く活躍でき、初心者でも比較的始めやすい点が人気の理由です。最初は信頼できるメーカーの入門モデルを選び、レッスンを受けながら基礎を身につけることで、憧れの音色に一歩ずつ近づいていけるでしょう。
- テナーサックスは金属製だが「リード」を使うため木管楽器に分類される
- サックスにはソプラノ・アルト・テナー・バリトンなどの種類があり、テナーは中低音域を担当
- 初心者でも音を出しやすいが、アルトより大きく息の量が必要
- 入門モデルは15万〜30万円程度が目安で、信頼できるメーカーを選ぶのが安心
- 最初はレッスンを受けて正しい奏法を身につけるのがおすすめ
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