バリトンサックスとは?
バリトンサックス(Baritone Saxophone)は、一般的に使われるサックスの中でもっとも大きく、もっとも低い音域を担当する楽器です。上に向かって曲がった大きなベル(朝顔の開いた先端)と、迫力のある重低音が特徴で、吹奏楽やジャズのアンサンブルでは、全体の音を下から支える「土台」として欠かせない存在です。ずっしりとした響きは、一度聴くと忘れられません。
金属でできているのに「木管楽器」に分類されるのは、他のサックスと同じ理由です。サックスは「リード」と呼ばれる薄い木の板(葦=あしという植物から作られます)を振動させて音を出すため、材質ではなく発音方法によって木管楽器に分類されます。
バリトンサックスの歴史
サックスは、ベルギーの楽器製作者アドルフ・サックス(Adolphe Sax)によって、1840年代に発明されました。彼の名前がそのまま楽器名になっています。「金管楽器の力強さ」と「木管楽器の表現力」を併せ持つ楽器として生み出され、ソプラノからバリトン、さらに低いバスまで、さまざまな音域の仲間が作られました。
バリトンサックスは、吹奏楽やビッグバンドの低音パートを支える柱として発展してきました。ジャズではハリー・カーネイをはじめとする名手が、その豊かな低音の魅力を世に広めました。
バリトンサックスの種類
「サックス 種類」と検索すると分かるように、サックスにはいくつかの仲間があります。主な種類を音の高い順に紹介します。
- ソプラノサックス:もっとも高い音域。まっすぐな形が多いのが特徴です。
- アルトサックス:もっともポピュラーで、初心者に定番のサックスです。
- テナーサックス:アルトより少し大きく、低めで太い音色。ジャズで人気があります。
- バリトンサックス:今回の主役。とても大きく、重低音を担当します。
この中でバリトンサックスは、もっとも大きく重い一本で、アンサンブルの低音を支える重要な役割を担います。
バリトンサックスの特徴・音域・難易度
バリトンサックスは、深く豊かな重低音が魅力です。地面を這うような低音から、意外にも歌うような中音域まで、幅広い表現ができます。合奏では、全体の響きを下から支える土台になります。
音域について
バリトンサックスは、サックスの中でも低い音域を担当します。バリトンサックスは、アルトサックスと同じE♭管(エスかん)で、アルトより1オクターブ低い音が出ます。
難易度について
指づかい(運指)はほかのサックスと共通なので、アルトやテナーの経験があればスムーズに持ち替えられます。一方で、本体が大きく重く、低い音をしっかり鳴らすにはたっぷりの息が必要です。演奏には専用のストラップやスタンドを使い、体格や息の量もある程度求められます。
バリトンサックスを始めるには
バリトンサックスを始める場合、本体のほかに以下のものを揃えましょう。
- 本体(バリトンサックス):大きく重いので、置き場所や運搬も考えておくと安心です。
- マウスピース・リード:音を出すための重要パーツ。リードは消耗品です。
- ハーネス(頑丈なストラップ)やスタンド:重さを支え、体への負担を減らします。
- お手入れ用品:演奏後に水分を拭き取る大きめのスワブなど。
吹奏楽部などで担当することが多い楽器ですが、独学よりも音楽教室やレッスンで正しい構え方・息の使い方を身につけると、無理なく楽しめます。
バリトンサックスの選び方
「サックス 選び方」で迷う方のために、チェックすべきポイントを紹介します。
1. メーカーで選ぶ
信頼できるメーカーを選ぶことが、長く快適に使うコツです。代表的なメーカーには、ヤマハ(YAMAHA)、ヤナギサワ、セルマーなどがあります。特にヤマハは品質が安定しており、大型の楽器でも扱いやすいと評判です。
2. 新品か中古か
予算を抑えたい場合は中古も選択肢になりますが、大型で構造が複雑なぶん、状態の見極めが難しい楽器です。安心を求めるなら、保証のある新品がおすすめです。
3. 重さ・扱いやすさを確認する
バリトンサックスは大きく重い楽器です。実際に構えてみて、無理なく支えられるか、ハーネスやスタンドで負担を減らせるかを確認しておくと安心です。
バリトンサックスの価格帯
「サックス 値段」が気になる方のために、バリトンサックスの価格帯をまとめました。ほかのサックスより大型なぶん、価格も高めになります。
- スタンダードモデル(80万〜130万円):吹奏楽や学校での使用にも人気の定番クラス。
- 上級・プロモデル(130万〜200万円以上):プロや本格志向の方向け。深く豊かな低音と表現力が魅力です。
大型で作りに手がかかるため、他のサックスより高価になります。長く使う一本なので、信頼できるメーカーの確かなモデルを選ぶのがおすすめです。
- バリトンサックスは金属製でも「木管楽器」に分類され、サックスの中で大きく低い音域を担当します。
- 迫力ある重低音で、吹奏楽やジャズのアンサンブルを下から支える土台になります。
- 指づかいは他のサックスと共通で、アルトやテナーからの持ち替えもしやすい楽器です。
- 本体が大きく重いため、ハーネスやスタンド、たっぷりの息が必要です。
- 価格帯はスタンダードで80万〜130万円、上級・プロモデルで130万円以上が目安です。
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