【アンコン】クラリネットのおすすめ楽譜を紹介!~四重奏から八重奏まで

「アンサンブルの良い曲を探しているんだけど、なかなか見つからない。」「アンサンブルコンテスト(アンコン)で金賞を取るにはどんな選曲をすればいいんだろう。」このような悩みはありませんか?

特にアンコン、アンサンブルコンテストは演奏自体も大事ですが、実は選曲によっても結果は大きく左右されます。

そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、クラリネットアンサンブルのおすすめ楽曲について詳しく解説していきます。

この記事を読めば、あなたに合ったアンサンブルの楽譜が見つかるはずです。

ぜひ最後までお読みください。

アンサンブルコンテストの規定について

最も有名な全日本吹奏楽連盟が主催するアンサンブルコンテスト、その主な規定は以下の通りです。

  • 各グループの編成は3名以上8名以内
  • 演奏時間は5分以内(5分を超過した場合は失格)
  • 審査対象は任意の自由曲1曲(組曲も1曲とみなす/課題曲はなし)

この規定に沿った楽曲を紹介していきたいと思います。

なおクラリネットを含む他の楽器とのアンサンブルもありますが、ここでは割愛して、クラリネットだけで編成される楽曲に絞って紹介していきます。

アンサンブルコンテストのおすすめ楽曲

各編成ごとのおすすめの楽曲を紹介していきます。

クラリネット四重奏曲

オーディションのための6つの小品(J.M.ドゥファイ作曲)

編成…B♭クラリネット×4本

アンサンブルコンテスト全国大会の常連曲の1曲。

「オーディションのための」と曲名にもあるように、コンテストを意識した構成になっているのが特徴です。

聴き映えのする曲なので、金賞や上位大会を狙いたい人に特におすすめ!

曲調は現代音楽寄りで、調性を感じさせず、技巧的に聴こえる楽曲となっています。

なおこの「オーディションのための6つの小品」は、3重奏編成(B♭クラリネット×3本)の編成の楽曲もあります。

バードウォッチング(M.ヘンリ―作曲)

編成…B♭クラリネット×4本

全6楽章で構成され、それぞれに鳥の名前を入れたタイトルがついているため、曲調をイメージしやすいのが特徴です。

曲調がイメージしやすいということは、音楽表現を考えやすい、ということです。

譜面は比較的シンプルですが、とても演奏効果の高く、色彩感を強く感じることができます。

演奏難易度は他の楽曲に比べて高くはありませんが、全国大会での演奏実績もあります。

スリー・ラテン・ダンス(P.ハイケティック作曲)

編成…B♭クラリネット×3本、バスクラリネット

ダンス音楽なのでリズムとテンポが決まれば、曲として仕上げやすいというメリットがあります。

つまりアゴーギグはそこまで必要とされない、ということです。

派手で華やかな曲調はコンクール向けでもあります。

華やかな楽曲が好きなメンバーであれば、挑戦してみても良いかもしれません。

ディベルティメント(A.ウール)

編成…B♭クラリネット×3本、バスクラリネット

オーストリアの作曲家、アルフレッド・ウールが作曲した楽曲。

新古典主義音楽、無調、十二音技法、伝統的な音楽を組み合わせた作風になっており、一般的な調性の理解だけでは非常に難易度が高く感じられると思います。

3楽章構成でトータル13分ほどの楽曲ですが、アンサンブルコンテストには第3楽章で参加する団体が多いようです。

ですが非常に勉強になりますので、全楽章さらっておいて損はありません。

楽天家に捧ぐ螺旋(Coba作曲)

編成…B♭クラリネット×3本、バスクラリネット

アコーディオン奏者であるcoba氏が作曲したクラリネット4重奏の楽曲。

アコーディオンの動きがそのままクラリネットに置き換わったような構成となっています。

クラリネット4重奏曲の中でも、最高難易度の楽曲と言っても過言ではないのでしょうか。

特に1stクラリネットに求められる技巧は、非常に高いものがあります。

また高速なうえ、質も求められるタンギングもこの楽曲を難しくしている要因です。

腕に自信のある方、ぜひチャレンジしてみてください!

クラリネット五重奏曲

波影(片岡寛晶作曲)

編成…B♭クラリネット×4本、バスクラリネット

クラリネット5重奏のレパートリーは他のクラリネットの編成と比較して、数がそこまで多くありませんが、アンサンブルコンテストの代表曲となっているのがこの「波影」です。

現代的な和声を用いており、独特な響きを楽しむことができます。

時折登場する同音連打は、推進力をもってエネルギッシュに表現しましょう。

出版社が公表しているグレードは3.5とそこまで高いわけではありませんが、複数の団体が全国大会で演奏している楽曲でもあります。

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クラリネット八重奏曲

ガラスの海と都市の情景(Micina作曲)

編成…E♭クラリネット、B♭クラリネット×4本、アルトクラリネット、バスクラリネット、コントラアルトクラリネット

クラリネット奏者であるMicinaさんが作曲した楽曲。

クラリネット奏者と言うこともあり、音域などを熟知した書かれ方がなされています。

とてもコンテストで演奏するのに似つかわしくない、お洒落で引き込まれるような楽曲で、コンサートで演奏するのもおすすめです。

しかし、全国大会でも数多く演奏されている、実績のある楽曲でもあります。

なお、この「ガラスの海と都市の情景」は他の編成でも楽譜が販売されています。

  • クラリネット5重奏版A(B♭クラリネット×4本(2ndClがE♭クラリネット持ち替え)、バスクラリネット)
  • クラリネット5重奏版B(B♭クラリネット×4本、バスクラリネット)
  • クラリネット6重奏版(E♭クラリネット、B♭クラリネット×4本、バスクラリネット)
  • クラリネット7重奏版(E♭クラリネット、B♭クラリネット×4本、アルトクラリネット、バスクラリネット)

楽譜の購入は作曲者であるMicinaさんのサイトから直接購入できます。

楽譜購入ページ(外部サイト)

ラ・セーヌ(真島俊夫作曲)

編成…E♭クラリネット、B♭クラリネット×4本、アルトクラリネット、バスクラリネット、コントラバスクラリネット

吹奏楽の巨匠、真島俊夫氏が書いたオリジナルのクラリネット8重奏曲。

フランスのセーヌ川が見せる、様々な表情の描写を表した楽曲です。

上声部と下声部のリズムの組み合わせが複雑で、アンサンブルが取りにくい箇所があります。

またジャズのテイストを織り交ぜたフレーズもあるので、表現の工夫が必要です。

より上級の楽器を手に入れて、アンサンブルコンテストに参加しよう!

アンサンブルコンテストはやはり大一番の本番です。

悔いを残さずに演奏するためにも、よりグレードの高い楽器で準備して臨んでみませんか?

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