トランペットのソロがある有名なクラシック名曲を一挙公開

トランペットには数多くの世界的な名曲があること、そしてその名曲のタイトルやどのようなメロディーなのか、みなさんはご存じですか?

実は世界的な名曲を聴いてみる、実際に演奏してみることで、感性も磨かれ、より良い演奏ができるようになります。

そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、トランペットが活躍する、世界的な名曲を紹介していきます。

この記事を読めば、トランペットに対しての感性や見識が深まること間違いなしです。

ぜひ最後までお読みください。

トランペットのクラシック有名曲~トランペット協奏曲

まずはトランペットの独壇場となる、協奏曲から紹介します。

協奏曲とは、トランペットやピアノ・ヴァイオリンなどの「独奏楽器」とオーケストラが掛け合いながら演奏する音楽形態のことです。

独奏楽器であるトランペットは、当然のごとく目立ちますし、高い技量が求められることもあります。

トランペット協奏曲(ハイドン)

トランペットの曲で、最も有名なクラシック曲と言っても過言はないでしょう。

1796年に書かれたこの楽曲は、ハイドンが最後の交響曲や弦楽四重奏を書き終えてから作曲されたもので、ハイドンの最晩年の曲・最後の協奏曲となっています。

それもそのはず、トランペットはこの曲が作曲される直前まで、自然倍音しか出せないナチュラルトランペットが主流で、当時のトランペットでは半音階が演奏できませんでした。

そこから半音階が演奏できる、有鍵トランペットが開発され、そのお披露目として作曲された楽曲とも言われています。

トランペットの歴史については、こちらの記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

>【トランペットの歴史】演奏者が知っておきたい歴史を簡単にまとめ

トランペット協奏曲(フンメル)

先ほど紹介したハイドンのトランペット協奏曲と同様、広く演奏されているのがこのフンメルのトランペット協奏曲です。

有鍵トランペットを発明したヴァイディンガーのために作曲された点においても、ハイドンのトランペット協奏曲とは共通点があります。

なお、この曲のオリジナルは「ホ長調」ですが、現在では演奏しやすい「変ホ長調」に移調されて(半音下げて)演奏することが普通になっています。

ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV1047(J.S.バッハ)

いわゆる一般的な「協奏曲(独奏協奏曲)」とは違いますが、こちらで紹介します。

ブランデンブルク協奏曲は「合奏協奏曲」というジャンルで、バロック時代に盛んに作られた形式です。

数人の少人数による独奏群(コンチェルティーノ)と、弦楽器を中心とした大編成の合奏群(リピエーノ / トゥッティ)の2つに分かれ、それぞれ交互に演奏したり、時に一緒になって演奏する様式を指します。

第3楽章では、ピッコロトランペットが独奏楽器として大活躍。

木管楽器のような速いパッセージを担当しています。

トランペットのクラシック有名曲~オーケストラの中の楽曲

次にオーケストラの中の楽曲から、とりわけトランペットが目立つ有名曲を紹介していきます。

協奏曲と比較すると、難易度的には下がるものも多いので、初心者の方であってもチャレンジしやすいかもしれません。

組曲「展覧会の絵」(ムソルグスキー・ラヴェル編曲)

ロシアの作曲家であるムソルグスキーが、展覧会で見た絵の印象をもとに書いた組曲。

ピアノ曲として作曲されましたが、後に何人かの作曲家がオーケストラ版に編曲をしています。

その中でダントツの人気・演奏機会をほこるのが、フランスの巨匠であるモーリス・ラヴェル氏が編曲した版です。(オーケストラで展覧会の絵を演奏する場合、ほぼ全てがラヴェル版と言って差し支えないでしょう。)

冒頭のトランペットソロから始まる「プロムナード」はもちろん、終曲「キエフの大門」の華やかで力強い響きもトランペット抜きでは語れません。

ラヴェル氏は「オーケストラの魔術師」という異名をもち、ソロ楽器として「古城」でアルトサックス、「ビドロ」でチューバを使うなどの独創的なアイディアが盛り込まれていることも、この曲の人気の高さの一員です。

組曲中盤に登場する「サミュエルゴールデンベルクとシュミイレ」では、ピッコロトランペットのソロも登場します。

交響曲第4番(チャイコフスキー)

数多くの楽曲を書いてきたチャイコフスキーですが、交響曲第4番は最も華やかな楽曲でトランペットが大活躍する楽曲と言えるでしょう。

冒頭のホルンのファンファーレの後、トランペットの華やかなファンファーレで曲の幕を開けます。

そして第4楽章でも最終盤で強烈なファンファーレを演奏して、曲を盛り上げます。

演奏には相当体力がいる1曲ですが、アマチュアオーケストラでも演奏機会の多いので、トランペット奏者としては1度演奏してみたい楽曲として挙げる方も多いのではないでしょうか?

交響曲第5番(ショスタコーヴィチ)

ロシアの作曲家であるショスタコーヴィチは、重々しく難解な楽曲が多いため、聴いていて疲れるという方も一定数いるのが事実です。

しかし、ソ連を讃えるために作曲したこの交響曲第5番は、比較的聴きやすく、皮肉にもショスタコーヴィチの楽曲の中で最も有名かつ人気の曲となっています。

特に第4楽章は知名度も高く、吹奏楽編曲にて単独で取り上げられることが多くあります。

第4楽章は最もトランペットが活躍する楽章でもありますので、ぜひ聴いてみてください。(なお、第3楽章はタチェットなので、トランペットの演奏はありません。)

幻想交響曲 作品14(ベルリオーズ)

フランスの作曲家、ベルリオーズが書いた最初の交響曲でもあり、代表作である本作品。

ベルリオーズ自身の失恋体験を告白することを意図した標題音楽(音楽以外の想念や心象風景を聴き手に喚起させることを意図して、情景やイメージ、気分や雰囲気といったものを描写した器楽曲のこと)となっています。

この楽曲で最もトランペットが活躍するのは、第4楽章「断頭台への行進」。

主人公が処刑される場面でありながら、終始明るい楽曲なのが、逆に悲劇的に感じさせられます。

交響曲第5番(マーラー)

ウィーンの大作曲家であるマーラー、全10曲の巨大編成を伴った交響曲はどれも名作とされているのですが、特に人気が高く、マーラーの絶頂期の作品と言われているのがこの交響曲第5番。

特に象徴的なのが、冒頭の強烈に印象に残るトランペットソロです。

マーラー作品のトランペットは、どの楽曲も難易度が高く、活躍の場面が多いのですが、「トランペットが有名なオーケストラの曲」として、真っ先に挙げるのがこの交響曲第5番という意見も多いです。

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