「トランペットのメンテナンスが正しく行えているか今さらながら不安」「リペアマンに調整をお願いする頻度を知りたい」このような悩みはありませんか?
トランペットで良い音が出ない場合、自分の演奏技術にばかり目が行きがちですが、実は楽器のメンテナンス不良によって良い音がしない、ということも少なくありません。
そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、トランペットのメンテナンス方法について、自分が行える簡単なメンテナンスから、プロにお願いすべきメンテナンスまで詳しく解説していきます。
この記事を読めばトランペットのメンテナンスに関する情報を網羅することができます。
ぜひ最後までお読みください。
トランペットで自分で行うべきメンテナンス
トランペットのメンテナンスは大きく分けて、奏者自身が行うべきメンテナンスと、プロのリペアマンが行うメンテナンスの2つに大きく分かれます。
まずはトランペットで自分自身で行うべきメンテナンスの方法について解説します。
初心者から上級者まで、レベルを問わず全てのトランペット奏者が必ず知っておきたい内容です。
演奏前にバルブオイルを塗る
バルブオイルはトランペットのピストンの中の部分に差します。
差す量は1つのピストンに対して、2・3滴で十分です。
バルブオイルを塗る場所に汚れがついている場合、オイルを差す前にあらかじめ汚れを洗い流しておきましょう。
バルブオイルを差す理由
ところでこの「バルブオイル」、なぜ差さなければいけないのか、理由を知らずになんとなく使っていませんか?
知っておくとバルブオイルの重要性がわかりますので、ここで理解しておきましょう。
バルブオイルを差す理由は、大きく3つあります。
- 潤滑作用
- 音質・吹奏感の向上
- 防錆効果
まずバルブオイルを差すことで、ピストンとケーシング(本体の筒)の隙間を埋め、金属同士の摩擦や消耗を減らしてスムーズな動作を可能にします。
一言で言えば、「指回しが楽になる」ということですね。
バルブオイルを演奏後に差すプレーヤーもいます。
それでも大きな問題はないのですが、演奏前にバルブオイルを差し、指回しを楽にしておいたほうが、メリットは大きいでしょう。
また隙間が埋まることで、気密性が高まり、音のレスポンスが良くなります。
またトランペットを演奏すると、管体が濡れたり湿気を帯びたりします。
これは管体が錆びる原因です。
バルブオイルを差すことで、内部に油膜を作り、サビの発生を防ぐことができます。
オススメのバルブオイル
バルブオイルは今では商品ラインナップが多岐にわたり、どれを使うべきか悩む方も多いようです。
そこでこの記事では、おすすめのバルブオイルについて、紹介していきます。
様々なメーカーからバルブオイルが出ているということは、裏を返せば完璧なバルブオイルは存在しないということです。(仮に完璧なものがあったら、そのメーカーしかバルブオイルしか残らないことになります。)
「オイルで演奏が変わる」と感じるプレーヤーも多いので、ぜひ色々試して、自分に合うオイルを探してみてください。
Hetman バルブオイル
ロングセラーで種類も豊富であることから、多くのプレーヤーだけでなく、リペア・メンテナンスを行う楽器店でも使用されることが多いバルブオイルです。
今は各メーカー、様々なオイルの粘度を発売していますが、Hetmanは粘度の違うオイルを出した初めてのメーカーとも言われています。
Yamaha バルブオイル
こちらもHetman同様、老舗のオイルメーカーでかつ、種類も多いメーカーです。
ヤマハのトランペットを購入するとついてくるバルブオイルなので、単なる楽器の付属品、と思われがちですが、国産メーカーで不純物も少なく、オイルとしての完成度も高い1品となっています。
特にヤマハのトランペットを使っている方は、使い慣れているでしょうし、迷ったらヤマハのバルブオイルを使う、という整理で全く問題ありません。
Al cass Fastオイル
こちらもロングセラーのバルブオイルになります。
ピストン(バルブ)だけでなく、スライド(抜差管)やキィオイルとしても兼用できる万能タイプで、軽めの粘度のタイプのバルブオイルです。
特にSchilke (シルキー)の楽器と相性が良いと言われています。
抜き差し管の動きが悪くなってきたら、スライドグリスを塗る
抜き差し管の動きが悪くなったら、スライドグリスを塗りましょう。
塗る場所はチューニングスライド(主管)と2番管です。
スライドグリスを塗る頻度はプレーヤーの感覚によるのですが、毎日吹くなら1週間に1回程度、それ以外の方は2週間に1回程度塗るのが一般的と言われています。
抜き差し管の動きが悪いまま、スライドグリスを塗らずに放置すると、管が動かなくなることがあるので注意が必要です。
上手く管が抜けなくなってしまったら、無理して抜こうとせず、楽器屋さんに持ち込んでください。
スライドグリスに関しては、逆に塗り過ぎも注意です。
管の太さが微妙に変わり、吹奏感が変わりますし、ゴミやホコリも付着しやすくなります。
少量を塗って、薄く伸ばすのがコツです。
トランペットを洗う
トランペットは管体が全て金属ですので、丸洗いする事が可能です。(同じ金属製の楽器であるフルートやサックスなどは、丸洗いできません。)
洗う頻度は奏者によって異なっており、年数回の方もいれば、1ヶ月に1回という方もいらっしゃいます。
楽器本体は頻繁には洗わないが、マウスピースだけは頻繁に洗う奏者もいるそうです。
ただし、トランペットを洗うと吹奏感が変わると感じる奏者が多いです。
ですので、変わった感覚に慣れるために高頻度で洗う奏者もいれば、なるべく同じ感覚で吹くため、洗う頻度を減らす奏者もいます。
ただしどの奏者でも共通認識として、本番直前に洗うことはしていませんので、その点は覚えておいてください。
トランペットの洗い方
トランペットを洗う際は、まず細かく分解して、オイルやグリスなどの油分を軽くガーゼなどで拭き取ります。
あらかじめ油分を取っておくことで、この後使うブラスソープ(楽器用洗剤)の効果を最大限に引き出します。
次にフレキシブルクリーナーをブラスソープにつけ、管内を洗っていきます。(ブラスソープは水で1/10くらいに薄めて使います。)
水洗いをしてブラスソープを洗い流し、しっかりと楽器の水気を拭き取ります。
最後にオイルやグリスを塗り、楽器を組み立てます。(楽器の水気が残っていると、オイルやグリスの効果を発揮できませんのでしっかり拭き取るよう注意してください。)
トランペットのメンテナンス~リペアマンにお願いする場合
トランペットも含めた楽器全般は、定期的にプロのリペアマンにお願いしてメンテナンスを行ってもらう必要があります。
リペアマンにお願いして楽器を見てもらうのは、楽器が故障したときだけだとは思っていませんか?
これは完全な誤解です。楽器は故障していなくても、定期的にリペアマンのメンテナンス(調整)を行ってもらうことで、良い状態を保つことができます。
トランペットの定期調整はなぜ必要?
トランペットの状態は、日々少しずつ変化していきます。
前述したメンテナンスをしっかり行っていたとしても、状態は変化していきます。
状態変化が起こるのは主にピストンです。
ピストンを掃除していると、どうしてもホコリなどで汚れがたまっていってしまいます。
汚れが溜まっていくと、ピストンが徐々に重くなっていきます。
またウォーターキーのコルクやフェルトなどは、どうしても劣化していきます。
リペアマンに調整をお願いする頻度
演奏する頻度などにもよって変わってきますが、半年から1年に1度程度、リペアマンに調整をお願いしている方が多いようです。
定期的に、短いスパンで調整に出せば出すほど、調整にかかる納期は短くなりますし、1回あたりの料金が安くなる傾向があります。
このような症状が出てきたら、リペアマンに相談してみるタイミングです。
- 定期的にオイルを差しているが、ピストンの動きが悪い
- 水漏れが気になる
ただし、新しいトランペットを購入したばかりのタイミングでは、楽器がまだ安定していない状態なので、数ヶ月に1回は調整に出す方が良いでしょう。
多くの楽器店が購入時から1年程度は無料メンテナンスの期間を設定していますので、積極的に利用してください。
リペアマンの技量
一言で「調整」といっても、リペアマンのスキルによって、仕上がってくる楽器の出来には大きな差があります。
正直なところ、腕が悪いリペアマンに当たってしまうと、仕上がりがあまり良くなかったり、調整してもすぐに狂ってしまったりするなど影響が出てしまいます。
トランペットのメンテンスをお願いするのであれば、「管楽器修理工房Claro」はおすすめです。
料金や納期の相場も掲載されていますので、こちらの記事をご覧になってみてください。
管楽器修理センター クラーロ
自分では直せないトランペットの不調は、修理の専門工房へ
管楽器修理センター クラーロは、楽器店から修理が集まる管楽器修理の専門センターです。どこで買った楽器でも、誰かにもらった楽器でも、初心者でもプロでも、みんな大歓迎です。楽器の写真を送っていただくだけで、無料でお見積もりします。遠方の方は宅配でお送りください。
あなたの楽器、もう一度いい音に。
きちんとメンテナンスされた、安価な中古トランペットに興味はありませんか?

きちんとメンテナンスされた楽器であれば、中古の楽器であっても新品と遜色ない音を手に入れることができます。
今の楽器を下取りに出して、楽器のグレードを上げて、より充実した音楽ライフを送ってみませんか?
新品の楽器は手が出ない、という方であっても、「服部管楽器」であれば中古楽器も多数取り揃えています!
トランペットを専門にしているスタッフが、あなたの楽器選びを1から丁寧にサポートします。
下のボタンから、ぜひお気軽にお問合せくださいね♪
楽器のことなら何でも気軽にご相談ください。




























