合奏の楽譜が届いた。でも、どこから手をつければいいのか分からない。全部吹けるようにしてから行くべきなのか、それとも当日その場で読むものなのか。初めて合奏に参加する方が、楽譜を受け取ってから当日までに感じる迷いです。
結論からお伝えします。合奏前の楽譜の準備は「全部吹けるようにする」ことではなく、「当日、今どこを演奏しているか分かる状態にする」ことです。それに必要な作業は30分で終わります。この記事では、楽譜を受け取ってから当日までにやる準備を順番に書きます。【合奏の基本】シリーズの第4回です。第3回は基礎合奏とは何をするのかでした。
準備1:小節番号を4小節ごとに書く(5分)
楽譜の段の頭に印刷されている小節番号を見て、4小節ごとに番号を書き足します。合奏で指揮者が「25小節目から」と言ったときに、すぐ探せるようにするためです。これがないと、指揮者が止めるたびに自分の位置を見失い、合奏の半分が「探す時間」になります。この作業がいちばん効きます。
準備2:音源を1回通して聴く(5分)
楽譜を目で追いながら、曲の音源を1回聴きます。吹かなくて構いません。目的は、曲の形(どこがサビで、どこで静かになり、どこで終わるか)と、自分のパートが休んでいる間に何が鳴っているかを知ることです。音源が無い曲なら、楽団に聞くか、曲名で探します。

準備3:3種類の印を書き込む(10分)
- 長い休符の入り:休みのあとに入る場所に、入る直前に聴こえる音を書きます(休符の数え方で詳しく)
- テンポが変わる場所:rit.(だんだん遅く)やa tempo(元の速さ)など、速さが変わる記号に丸を付けます。ここは指揮を見る場所です
- 繰り返しの道順:リピート記号、D.S.、Coda など、楽譜の中を飛ぶ場所に矢印を書きます。合奏で迷子になる原因の多くは、この道順です
鉛筆で書いてください。合奏で指揮者が変えることがあり、消せる方が便利です。
準備4:吹く場所を選ぶ(10分)
全部を練習する必要はありません。楽譜の中で「ここなら吹けそう」という場所を2〜3か所選び、そこだけさらいます。多くの場合、長い音が続く場所や、サビのメロディです。選んだ場所に印を付けておけば、当日はそこを目標に合奏へ入れます。難しい場所は「休む」と決めておくと、当日に慌てません。
当日に持っていくもの
楽譜は紙に印刷して、めくりやすいように並べておきます。タブレットで表示する場合は、充電と、画面の明るさを確認してください。鉛筆と消しゴムは必ず持ちます。合奏では指揮者の指示を楽譜に書き込むのが基本で、書く道具がないと次の回に同じ指示を聞き直すことになります。

楽譜が事前に届く楽団を選ぶ
この準備は、楽譜が事前に配られる楽団でしかできません。当日その場で楽譜を渡される楽団では、初めての方は準備なしで合奏に入ることになります。岡山の合奏初心者のための練習会「れべみ(レベルミニマム)」、月1回の楽団れべま!、東京のガモスイ、山陰の楽団がいな!は、いずれも公式LINEで参加登録した方に楽譜を事前に配っています。

楽譜が事前に届く合奏
れべみ・楽団れべま!(岡山)
公式LINEで参加登録すると楽譜が届きます。この記事の準備をしてから当日を迎えられます。見学は無料です。
東京の方は ガモスイ公式LINE、山陰の方は 楽団がいな!公式LINE へ。
よくある質問
楽譜に書いてある記号が読めません
合奏に出る前に全部覚える必要はありません。テンポの変化(rit.、a tempo)と繰り返し(リピート、D.S.、Coda)だけ分かれば、合奏の中で迷いません。他の記号は、合奏で指揮者が説明します。
楽譜が難しすぎて、吹ける場所がありません
その曲は「聴く回」にしてください。合奏に座って周りの音を聴くだけでも、次の曲の準備になります。自由参加型の楽団では、それで問題ありません。
自分のパートの楽譜が無い楽器です
フレックス編成の曲なら、どの楽器でも吹けるパート譜が用意されています。れべみで使っている「輝く未来」はフレックス版です。通常の曲なら、近い楽器のパート譜を楽団に相談してください。
まとめ:30分の準備で、当日の迷子が消えます
合奏前の楽譜の準備は、小節番号を書く、音源を1回聴く、休符の入り・テンポの変化・繰り返しの道順に印を付ける、吹く場所を2〜3か所選ぶ、の4つです。鉛筆と消しゴムを持って行き、楽譜が事前に届く楽団を選べば、初めての合奏でも「今どこか」が分かります。次回は合奏で周りの音を聴くとはです。




























