トランペットはクラシックの世界だけでなく、ジャズの世界でも魅力を放っています。
ジャズトランペット好きな方はもちろん、実はクラシックをやっているトランペット奏者にとっても、ジャズトランペットの世界を知ることで、感性も磨かれ、より良い演奏ができるようになります。
普段は吹奏楽でしか演奏しないよ、という方もクラシックだけでなく、ジャズを含めた様々なジャンルの音楽を取り扱うのが吹奏楽です。
そのため、ジャズの基礎知識を学んでおくことは、吹奏楽のトランペット奏者においても有益であると言えます。
そこでこの記事では、吹奏楽CDのレコーディング30枚以上に携わった著者が、ジャズトランペットの奥深い世界について紹介していきます。
この記事を読めば、ジャズトランペットに関する基本的な情報を手に入れられること間違いなしです。
ぜひ最後までお読みください。
ジャズトランペットの奏法について
トランペット奏者に馴染みの深いクラシックというのは、次のような特徴があります。
- 透明で深い音色
- 丁寧な音の出だしと余韻を持った音の切り
- 長く滑らかなフレーズ・レガート
- 楽譜に忠実な演奏(クラシックは再現音楽)
しかし、これまで紹介してきたジャズトランペットの音を聴いてくださった方は薄々感じているかもしれませんが、これらのクラシックの要素はジャズのトランペットには基本ありません。
あえて音色にムラを出したり、雑音や空気音を混ぜてみたり、音の切りを舌で行いぶつ切りにしたり、あえて楽譜通りに吹かずにアレンジを加えたり。
これはトランペットの技術的な練習ももちろん必要ですが、ジャズに多く触れる時間を取ることも練習と同じくらい重要になってきます。
何よりも大切なのはどのように演奏するかのイメージを持つこと
これはジャズトランペットだけでなく、クラシックも含めどんなジャンルの音楽に取り組む場合であっても同じことが言えますが、どれだけ技術を磨いても、イメージできない音は決して出すことはできません。
では演奏のイメージを持つにはどうすればいいのか、それは良い音楽を聴き続けることです。
ジャズトランペットがやりたいのであれば、これから紹介するジャズトランペットの音源を含め、数多くの音を聴くこと。
トランペットソロだけでなく、ビッグバンドや他の楽器の演奏を聴くのも効果的です。(クラシックのトランペット奏者が、オーケストラやヴァイオリンを聴くのも効果があります。)
特にクラシックにしか触れていないトランペット奏者にとっては、ジャズ特有のリズム感・アクセント・音色・グルーブなど、身体に沁み込むまで聴き続けるようにしてみてください。
トランペットで演奏したい、かっこいいジャズの名曲・メロディ
何よりも大切なのが、ジャズの雰囲気を耳で覚えて、体に叩き込むことです。
ここではジャズトランペットの名曲を紹介していきます。
何度も聴いて、イメージ力を強化しましょう。
著者のおすすめとしては、「作業中・移動中」にジャズを流すことです。
もちろん落ち着いた環境でじっくりと鑑賞することが1番望ましいですが、仕事・学業で忙しい方も多いことと思います。
ですので作業中や移動中にBGMとして流していても、効果的です。
英語のラジオを流せば英会話の発音が良くなるのと同じように、音楽であっても常に流しておけば、時間はかかりますがイメージは身につきます。
なお、有名なジャズトランペット奏者については、こちらの記事で詳しくまとめているので、参考にしてみてください。
>絶対聴いておくべき有名なプロトランペット奏者~クラシックからジャズまで、日本人奏者も
スター・ダスト(ホーギー・カーマイケル)
ホーギー・カーマイケルが1927年に発表したジャズのスタンダード・ナンバー。
元々はミディアムテンポの楽曲であったが、スローテンポのレコーディングが行われて以来、現在のスローバラードとして定着しているとのこと。
このあたりの自由度がクラシックにはない魅力かもしれませんね。
日本では2025年に、歌手の松田聖子さんがカバーしたことで、一躍有名な楽曲となりました。
フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(バート・ハワード)
こちらも有名なジャズのスタンダード・ナンバー。
原曲は歌ですが、トランペットを始めとする多くの種類の楽器によってカバーされています。
この曲の原題は「In Other Words」であったが、多くの人々が歌い出しの歌詞でこの曲に言及するようになっていたため、音楽出版社が曲名を「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」に変えたという逸話があります。
アイ・リメンバー・クリフォード (ベニー・ゴルソン)
25歳という若さでこの世を去ったジャズ・トランペット奏者クリフォード・ブラウン氏に向けて、彼の友人であったベニー・ゴルソンがこの美しいバラードを書き下ろしました。
今でも多くのトランペット奏者によって親しまれている楽曲です。
なお、トランペットフューチャーで吹奏楽がバックで演奏する楽譜が、吹奏楽の巨匠である真島俊夫さんによって編曲されています。
吹奏楽をやられている方で、腕に自身のあるトランペット奏者の方はチャレンジしてみることをおすすめします。
マカレナの乙女/闘牛士のマンボ(ベルナルディノ・バウティスタ・モンテルデ)
スペインの闘牛をモチーフにしたラテン・ジャズの楽曲です。
曲名や作曲者は知らなくても、このメロディは聴いたことがあるという方、多いのではないでしょうか?
バラードとはまた違った魅力のある、華やかなトランペットの音色を楽しむことができます。
こちらも吹奏楽ポップスの巨匠、岩井直溥さんがソロトランペットと吹奏楽のためにアレンジした楽曲があります。
ジョイ・スプリング(クリフォード・ブラウン)
ジャズトランペット奏者でもあるクリフォード・ブラウン氏が作曲したジャズのスタンダード・ナンバー。
春をイメージした明るく爽やかで、極めて美しいメロディを持つモダン・ジャズ(ハード・バップ)の名曲です。
トランペットでの演奏が主流ではありますが、サックスやピアノなどでもカバーされている名曲です。
より上位ランクの楽器を使って、ジャズトランペットの演奏を楽しんでみませんか?

演奏に大切なことは技術であることは間違いありませんが、楽器のグレードもやはり重要で、目を背けることはできません。
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